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最終戦も勝利しリーグ戦優勝!見据えるは大学日本ー!ー関東学生ハンドボール秋季リーグ戦 対東海大

2021年10月17日 東京・国士舘大学多摩

約1ヶ月間行われた秋季リーグ戦最後の相手は東海大。今季リーグ戦無敗であった中大は、今試合も堂々と勝利し、リーグ優勝を決めた。


▲試合前の円陣

前半戦は東海大のボールでスタート。東海大は一気に攻め、すぐさまシュートするも、それをキーパーの宮城風太(経4)がセーブ。宮城はそのままチームにボールを渡し、髙橋宗汰(商4)のシュートで先制点を獲得した。その後1点決められるも、30秒後には蔦谷大雅(法3)が点を決めた。2分には、相手のシュートミスで転がったボールを宮城が拾い、ガラ空きの自陣のゴールを確認した後にそのままロングシュートをするプレーで会場を沸かせた。その後は2点を奪われるも、試合は中大が支配。5分半には、相手のシュートを止めた宮城からパスを受け取った髙橋宗汰が一気に攻めゴール。7分には伊禮雅太(法2)が点を追加した。一度東海大に得点を許すも、自陣でのパス回しの末、伊禮が隙をついてゴール。その1分後には、髙橋宗汰が敵陣で相手のボールを取り、相手にユニフォームを強く掴まれながらもそれを伊禮につなげ、そのままゴールした。10分には、相手のドリブルミスによってチャンスを掴むと、それを蔦谷がシュート。9ー4と相手に5点差つけたところで東海大からタイムアウトを奪った。タイムアウト終了後も11分半に、中村翼(法4)、蔦谷のゴールでリードを広げた。しかし、ここまで順調に点を重ねてきた中大であったが、前半が中盤にさしかかってきたところで相手に3連続得点を許してしまう。直後に部井久アダム勇樹(法4)が1点を決めるも、再び2点取られてしまう。

大きく開いていた点差も縮まり、チームに焦りが見えてきてしまうかと思われたが、さすがの中大、焦らずに堂々としたプレーを見せ、18分から中村翼、中村仁宣主将(文4)のゴールが続く。20分には、部井久が身長を生かして相手のシュートをブロックし、ディフェンスの。その後は相手に2点連続で取られるも、ペナルティーゴールのチャンスを獲得し、それを中村翼が確実に決め、前半戦は18ー14で終了した。


▲今季リーグ戦得点王・中村翼(法4)

後半開始早々、中村翼から髙橋宗汰へパスしようとしたところを相手に取られ、点を決められてしまう。しかし、それは中村翼のゴールによってすぐに取り返された。その後1点決められるも、中大は3点連続で獲得し、前半同様に相手からタイムアウトを奪う。タイムアウト終了後は一進一退の攻防戦が続いたところで、実方智監督は大きなメンバーチェンジを図る。東海大に得点を重ねられ、点差を少し縮められるも、新たに入ってきた選手たちは積極的なプレーを見せた。25分、相手のパス回しの隙をついて部井久がゴール。そして、再び相手パス回しからボールを取った中大は、今度は自分たちがパス回しで相手を翻弄し、久保寺歩夢(文3)が今試合初のゴールを決め、チームを盛り上げた。28分には、髙橋侑吾(文1)もチームから受けとったパスで堂々としたゴールを見せた。試合終了寸前の29分半、相手のゴールミスで転がったボールをすぐさま拾い上げ、中大はそのままコートを駆け抜けた。そして、そのボールは上山陽平(総2)の手に渡り、コートの端からゴール。試合終了の合図がなり、その瞬間無敗でのリーグ優勝を決めた。


▲優勝トロフィーを受け取る宮城風太(経4)と賞状を受け取る中村仁宣主将(文4)

中大は今季リーグ戦では無敗、個人賞でも多くの選手が受賞し圧倒的な強さを見せつけた。しかし、中大が1年間目指してきたのは11月に行われる全日本学生選手権優勝だ。「トーナメントは一発勝負の連続なので気を抜かないように万全の準備をこの後2週間でします」(実方監督)秋季リーグ戦で見せた強さを、来月再び見られることを期待したい。

 

◆試合結果◆

中大31(18-14、13-11)25東海大

最優秀選手賞 中村仁宣 主将(文4)

優秀選手賞・得点王 中村翼(法4)

優秀選手賞 宮城風太(経4)、蔦谷大雅(法3)

特別賞   部井久アダム勇樹(法4)

優秀新人賞  伊禮雅太(法2)

 

◆コメント◆

実方監督

―今季リーグ戦を振り返ってみて

「まず一つは9試合全部ディフェンスが崩れなかった。ディフェンスよく守ったのが最大の勝因だと思います。最初の1試合から4試合目くらいまでは、ボンボン速攻で点を取れていて10点差とかで勝っていたんですけど筑波戦あたりから速攻がうまく出れなくなっちゃって速攻が元に戻ってくれればいいなと思っていたんですが、完全に戻ったのでボンボン速攻に行けました。インカレに向けてうまくリーグ戦を終えられたかなと思います。かなり安堵してます」

―インカレに向けて

「優勝候補ですので、と言いながらトーナメントは一発勝負の連続なので気を抜かないように万全の準備をこの後2週間でしますので、リーグではやってないような攻撃やディフェンスもこの2週間で色々やろうかなと思ってるのでインカレ対策をして万全の体制で臨みたいと思います」

―インカレで期待する選手

「部井久アダムや蔦谷大雅、中村翼は活躍して当たり前なので2年の伊禮、1年の泉本この2人がリーグ戦やりながらどんどん成長しているので、インカレでも大活躍してくれるんじゃないかなと思ってます」

 

中村翼選手

―今季リーグ戦を振り返ってみて

「内容的には、60点か70点くらい。オフェンスで噛み合わなかった部分があったんですけど、ディフェンスはほぼ完璧だったんで、このままインカレに繋げられればいいかなって思います」

―インカレに向けて

「もう優勝しか狙ってない。でもそれで先に先にと見すぎると、足元すくわれると思っている。ちゃんと一戦一戦目の前の試合を戦って、僕らのチームの目標というかスローガンが『ディフェンスから速攻』なので、それを崩さずに優勝できたらいいなと思います。」

(記事:松岡愛莉、写真:竹内賢心