• Twitter
  • facebook
  • instagram

部員コラム第14回ー乾杯 記事・尾又賢司

皆さん初めまして、中スポ二年の尾又です。剣道・硬式野球・相撲・フェンシング・ラグビーを担当しています。おかげさまで今年、20になりました。これまで私を支えてくれた全ての方々に感謝をしたいです。こうして中スポの一員として活動ができているのも奇跡といっても過言ではありません。「今の自分があるという奇跡に乾杯」と思いながら最近は長渕剛の『乾杯』を聞いています。

さて、コロナ禍で皆様どのような日々をお過ごしでしょうか。私は学校に行けなかったり、中スポの活動が制限されたりするのがしんどくて、現実逃避してました。でもプロ野球が始まった今はだいぶマシです。去年までは、毎日試合を見るほどの余裕はなくて結果速報気にしながら生活していたんですけれど、最近は何もできないので仕方なくほぼ毎試合テレビでなめまわすように贔屓の試合を見ています。試合のない月曜は野球が観られず苦しいのでバッティングセンターに行くことでどうにか苦しみを和らげています。

プロ野球だけでも十分楽しめますが冷えたビールがあるともっと楽しめます。冷えたビールとプロ野球の組み合わせは元中日ドラゴンズの荒木雅博と井端弘和のコンビネーションのようにお互いを引き立てあいます。球場で観戦するとビール、野球、現地観戦の3拍子が揃って人生のピークを迎えます。さながらバース掛布岡田のバックスクリーン三連発のようです。普段は私は西武ファンですが、最近は魅力ある選手の多い阪神が実は好きなんじゃないかと感じてもいます。

今回は、私たちの人生に欠かせないビールについて、私が最近知ったことを紹介しながら、ビールの魅力を語っていこうと思います。

▲ビールもおいしいけど最終的にはレモンサワーです

急ですが、ビールの歴史って古いんですよね。遡れば「ハンムラビ法典」にはビールを売ることに関連する商業的な刑罰が記されていたそうです。ハンムラビ法典と言えば「目には目を、歯には歯を」という復讐法でおなじみの法規定で、紀元前18世紀ごろのものなので、今から4000年近くも前からビールが作られていたということになるんですね。麦があれば発酵して酒は生まれるのですから不思議ではないですね(あとからわかったんですけど、バビロニアがビールの発祥というわけではなく、定説ではメソポタミア文明の時代がビールの発祥だそうです。紀元前3500年ごろらしいです)。そういった歴史を感じながら長期熟成ビールを飲むと、その深みのある味わいを存分に楽しむことができます。野球界のレジェンド、イチローも「無駄なことはない。遠回りしないと深みは出ない」と言っていました。ビールも人生も歩む道のりの中で試行錯誤して失敗を重ねれば、味が出てくるということだと思います。様々な歴史があって今のおいしい楽しめるビールと人生があります。

中世に入るころ、古代ローマで支配的な酒類だったのがワインです。ローマ人はビールをワインの下位互換と思っていたそう。しかしローマの領土が拡大すると、北の方ではブドウが獲れない。そこで北方の修道院等で仕方なく作られたのがエールビールだそうです。エールがフルーティーなのはワインの代替品として作られるようになったからなのかもしれません。近代だと都市の労働者が飲んでいたジンに比べて、ビールは格が高いと考えられていたこともあり、ビールの地位は上がってきたといえると思います。それにしても、エールビールは時期や熟成度合いによって色々なフルーツの風味が出るのがとても不思議です。その変幻自在っぷりは現西武のノリン選手を思わせます。ノリン選手、昨日はナイスピッチでした!

最近では日本でクラフトビールの人気が上昇中だそうです。私はクラフトビールと聞いて思い当たるビールがあまりなくて、クラフトって何だろうといったレベルでした。調べたところによると辞書的な意味ではクラフトビール=地ビールですが、もっと細かく言うと、1994年の酒造規制の緩和によって小規模な酒造所でもビールを作ることができるようになった後にいろんな方法で作られるようになったビール、というイメージが当てはまるのではないかということです。酒税法改正後に一度、地ビールブームがあり、2000年ごろにはその終わりを迎えました。そして今クラフトビールが再び注目を集めているという流れだそうです。なぜ今クラフトビールなのか、それは人々の好みの多様性に合わせてクオリティの高いビールが作られるようになったからだそう。大手のピルスナービールの苦味やさっぱりした感じが苦手な方も、もしかしたら探し回れば好みのクラフトビールに出会えるかもしれません。最近知ったクラフトビールはよなよなエールですね。こんなビールもあるんだなと思った初めての銘柄でした。でも、実は大手の企業もクラフトビールを作っていて、この間はサントリーの東京クラフトのペールエールなるものを飲みました。ピーチのような味がしてすっきりしていた印象でした。

ここまでまだ大して飲んだこともないビールの話を得意気にしてきましたが、なんでもかじってる時が一番楽しいです。本当にビールや他のアルコール飲料と人間の生活には深い結びつきがあって、人生を豊かにしたり、ある時には人生を台無しにしたり、いずれにせよ人生には欠かせないものだと思います。これからはビールを楽しみながら野球を観て、人生を謳歌したいという20歳の意気込みです。怪しいブログみたいな内容になりましたが、ここまで読んでくださった「君に幸せあれ」ということで『乾杯』の1フレーズを引用して結びの言葉とさせていただきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。