• Twitter
  • facebook
  • instagram

【特別企画】〜元サッカー部主将 宮城和也さんから後輩へ託すメッセージ〜

今回は、中大サッカー部OBの宮城和也さんにお話を伺った。宮城さんは、興國高校サッカー部を経て、2016年に中大サッカー部に入部。小学校から大学時代まで、全ての年代で主将を務め、チームを牽引した。大学時代では、インカレベスト4という華々しい結果を残した。卒業後の現在は、JFLのFCティアモ枚方で活躍されている。FCティアモ枚方は、大阪府枚方市、寝屋川市、交野市を中心とする北河内地域に拠点を置く社会人サッカーのクラブチーム。現在は、Jリーグへの参入を目指しており、JFLで5位につけている。大学卒業後もサッカーを続け、ひたむきに努力を重ねる宮城さんが我々後輩たちに伝えたいメッセージは何なのか。オンライン取材を通して語っていただいた。

FCティアモ枚方のユニフォームに袖を通す宮城さん

・中大サッカー部はどんなチームか

はじめに、宮城さんの感じる中大サッカー部の特徴を伺った。「高校のチームなどを見れば分かる通り、多くのチームは監督に選手が従うスタイル。でも、中大は選手それぞれがチームを形成している」と、選手主体のチームであると明かした。選手各々が考え、それぞれの目標を達成する手段を持っている。これが、チーム全体を支える根底の強さになっているのだ。

中大時代はキャプテンマークを巻く(前列左から3人目)

・今のサッカー部に必要なものは?

「まずは共通の目標を持つこと。各々がそれに向かう術を持っていても、ただの手段として捉えていたらもったいない」。統一の目標がなければ、もちろん一体感は生まれない。歩む過程が同じでも、目的というゴールを見失うわけにはいかない。今のサッカー部の目標は当然、1部復帰。宮城さんの言葉通り、目的の統一を図って、チームとしての一体感を生み出していきたいところ。

他にも、宮城さんは選手たちに大切にして欲しいものがあるという。それは「サッカーを楽しむ心」。大学までサッカーを続けるのは、まずその競技を愛していないと難しい。「好きでないと継続することはできない。その原点に帰って、サッカーを楽しむことを忘れて欲しくない」と、後輩たちへメッセージを残した。

4年次にはインカレでベスト4

・自身の大学時代を振り返ってみて

「サッカーで手応えを感じられたのは4年目だった」と、宮城さんは振り返る。部員数100人ほどのサッカー部では、各年代に異なったカラーや特色があって、チームの中で一致しない部分もある。「自分が下級生の時、当時の4年生がAという選択を取っても、他の学年の選手はBの選択肢を選びたい場面もあったと思う。各々のカラーがある中で、より自分たちの色で戦えたのが4年生の時だったので、その代らしさも出せて、達成感もあった」。大学サッカー集大成となる4年目で、飛躍を実感できたことが今後の自信に繋がったのかもしれない。

一方で、「一時代勝つチームじゃなくて、その先もずっと強いチームを作り上げたかった」とも語る。部員が次々と入れ替わる大学の部活では、やれることも限られる上、当然チームの浮き沈みも激しい。そんな状況下でも、「長きにわたって安定して強いチーム」を望んでいたそうだ。この思いは、きっとこれからの中大サッカー部が紡いでくれると信じたい。

また、サッカー以外にも「もっと勉強や読書をしておけばよかった。人ともっと会うことも大事だったと思う」と、今だからこそ感じる、大学生の時にやっておけばよかったことを思い返した。「自分と違うコミュニティーの人と交流したり、今まで知らなかったものを学んだりすることで新しい風が吹くこともある」と、今の大学生にも通じる部分も語ってくれた。

今回の取材を通して、宮城さんからサッカー部の選手たちや、我々中大生にも通じる貴重なメッセージをいただいた。宮城さんのこれからのご活躍を願い、感謝の意を表するとともに、全ての中大生にとって追い風となることを心より願っている。

記事:「中大スポーツ」新聞部

写真提供:FCティアモ枚方