2025年 9月27〜28日 日本武道館
東京学生柔道体重別選手権大会を勝ち抜いた4選手が全日本学生柔道体重別選手権大会に挑んだ。
66㌔級・山本源也(経4)
2回戦からの登場。互角の戦いを繰り広げ、ゴールデンスコアにもつれ込む。お互い指導2つを取られ、緊張感はマックスに。しかしGS1分47秒、小内刈で技ありを奪われ敗戦。試合後、山本は手を膝につき悔しさを滲ませた。
▲試合をする山本
90㌔級・及川航生(文3)
こちらも2回戦からの登場になった及川は、桐蔭横浜大学の西村との試合に臨んだ。序盤に隅落で有効を奪われる。しかし冷静に2分56秒に小外掛を決め、初戦を突破した。
▲初戦を突破した及川
3回戦は相手の指導3回による反則勝ちで勝利。4回戦は東海大の長濱との対戦となった。指導を貰った直後、2分27秒に支釣込足で一本を取られてしまった。今大会で準優勝した相手に苦戦し、ここで敗退。
90㌔級・霍本大雅(商4)
霍本は1回戦からの出場になった。初戦からゴールデンスコア方式にもつれ込む展開に。8分26秒で隅落で有効を奪い取り、初戦を突破した。
続いて、弘前大学の田中との2回戦では霍本の背負い投げがさく裂した。技ありと有効を獲得し、優位に試合を進め勝利を挙げた。「自分の得意技でもある背負い投げでポイントを取ることができて、試合の流れを自分のペースに持っていくことができました。そこからは、余裕を持ちながらも一戦一戦に集中して臨めたと思います」と振り返った。
3回戦では、この日2回目のゴールデンスコア方式になった。天理大の2年生木嶋に横四方固で有効を奪われて敗北を喫した。「1回戦から続けてゴールデンスコアまでもつれたこともあり、体力的にも厳しい部分はありました。それでも最後まで集中して、チャンスを逃さないように粘りましたが、相手はやはり強豪校の選手で、自力の差を感じる場面もありました」と悔しさを見せた。
▲真剣な顔の霍本
100㌔級・中井貴道(法4)
1回戦、終始試合を優位に進め、2分43秒、背負投で技ありを奪いポイントを取ると、そのまま試合終了で勝利した。
2回戦、相手に指導2つが与えられるも、お互いポイントはなくゴールデンスコアへ。しかしGS1分24秒、中井へ2つめの指導が与えられる。その後、中井は積極的に攻め続け、ついにGS4分13秒、相手に極端な防御姿勢・消極的が原因の指導が与えられ、反則負けとなり、中井が勝利した。
3回戦、1分53秒に背負投で有効を奪う。その後は試合は動かず、そのまま中井の勝利となった。
4回戦、前年度準優勝の選手を相手に、序盤、中盤は互角以上の戦いをする。しかし試合時間残り49秒、背負投を仕掛けられる。中井はなんとか一本はかわしたように見えたが、ビデオチェックの結果、一本の判断となり背負投により一本負け。 しかし結果的に今大会で優勝する実力者相手に健闘した。
▲試合後の中井
試合後、霍本は「結果としては負けてしまいましたが、個人戦としてはこれまでで一番いい成績を残すことができ、悔しさの中にも充実感がありました。最後の全国大会ということで、これまで以上にプレッシャーや責任感を感じていました。ですが、このような試合ができたのは、日頃からの食生活の管理や疲労のケアを意識してきたこと、そして何よりも、監督さんをはじめ、OBの方々、マネージャー、チームメイトなど、多くの方々の支えがあったからだと思います。だからこそ、応援やサポートをしてくださった方々への感謝の気持ちを力に変えて、一戦一戦を全力で戦うことができました。後悔はなく、すべてが新鮮で本当に楽しい試合でした」と感謝の気持ちを表した。
◆お知らせ◆
次戦は10月18日、19日にベイコム総合体育館で行われる全日本学生体重別団体優勝大会です。
(記事、写真:佐伯真生、松岡明希、樋口有花)
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