春季リーグで中大硬式野球部は負け越し、4位に終わった。巻き返しを図る、東都大学野球1部秋季リーグ戦は9月16日に開幕する。ジャイアンツタウンスタジアムで迎える初戦の相手は亜細亜大学。春に躍進を遂げた相手とどのような勝負になるのか。肝心の初戦を前に選手17名に取材を行った。今季にかける選手たちの思いをお伝えする。(取材は2025年9月6、9日に行いました)
第6回は繁永晟(商4・大阪桐蔭)選手、皆川岳飛(経4・前橋育英)選手、岩城颯空(経4・富山商業)選手です。
<繁永晟>(聞き手、構成:松岡明希)
▲主将としての覚悟を見せた繁永
──福岡帰れましたか
「帰ってないっすよ」
──あ、帰れないですか
「いや、帰省の期間あったんすけど。代表合宿あったんで」
──春のシーズンはなかなかマークが厳しかったですか
「そうすね。別にあったっすけど。仕留める球を仕留めれなかったのが打率につながってるかなと思いますね」
──大学入ってから結構下の方の成績になりますか
「そうですね。大学入って1割台1回も出したことないですね」
──シーズン中はどんな気持ちだったでしょうか、苦しかったですか
「苦しいというか。まあ、チーム的にも青学亜細亜2連敗した後にもう下を見てる状態やったんで。入替戦を回避しようという風にやってたんで。自分のことよりか、チームのことがっていう感じですね」
──入替戦を回避できた要因は分析されましたか
「回避できた要因は日大戦だったんですけど。全員で戦ってるって感じがあって。ベンチの声とか、自分たちが攻撃守備の時の声であったりとかは前に比べたら本当全員が1球に集中しているなっていうのは感じたんで。逆にそこを伸ばしていけたら結構本当にいいチームができると思うんで。それを初戦からできたら、優勝できるんじゃないかなと思ってますね」
──春の寮取材の時にバッティングが思い通りにいっていないとおっしゃっていた。シーズン中の状態は
「春はそうすね。タイミングの面で3年の打ててる時に比べたらちょっとタイミングが遅かったりとか。一定のタイミングで打ててなかったっていうのが原因かなと」
──遅れが出てくる要因としては
「三振したくないと思って結構ポイントを引きつけたりしてたら、いつも前で打ってるポイントより引きつけるんで。余裕があると思ってタイミングもちょっと遅れてるかなと思って」
──秋に向けて、今の調子はいかがですか
「今はバッティングはそんな良くはないんすけど。もう大学ラストシーズンなんで。今までの成果っていうのは出していきたいと思っていますね」
──状態が厳しいという中でもきちんとタイムリーを打たれていた。どういう風に状態をあげていくのか
「まずは開幕カード。ヒット1本出れば自信もついて。変わってくると思うんで。早めに1本出すっていうのを。そこだけっすね」
──春終わってから初めて取り組んでみたことはありますか
「小さいバランスボールみたいなものがあって。そのバランスボールに両足で乗ってその上でティーを打つという練習です」
──どういうきっかけで始めたのですか
「監督がちょっとやってみろって感じで。やってみたら自分の感覚にしっくりあったんで、それ続けようかなと思って」
──体幹が鍛えられるんですか
「それもありますし、やっぱりバランス悪いとこなんでしっかりと足が地面ついてないとちゃんと踏ん張れてないんですよ。ふらついて落ちちゃったりするんで」
──いつからこの練習を始めたのですか
「本当最近なんすけど。最近ちょっとバッティングで下半身で打ってないなっていった時に監督からそういう風に言われてやり出したって感じですね」
──結構監督は提案をしてくださるんですか
「提案は多分たまにしてくださるんですけど。その中でやってみてって感じで。自分に合うものを取り入れていってる感じですね。今回はこれがはまりました」
──春にキャプテンとしてのシーズンを経験した感想は
「3年生の時に比べたら、4年生がいたんで思い切ってできてた分、やっぱり4年生になった時に立場が1番上なんで。自分がなんとかしないといけないっていう気持ちが大きくあって。プレッシャーとかかかってるんで。なるべくプレッシャーを感じないっていうのは無理すけど。そこは1シーズンでちょっと感じすぎてた分が多かったんで。まあ4年生は自分だけじゃないですから。いろんないい選手いるんで、そういう人たちも託していきたいなと思ってですね」
──4番での開幕でした。4番の重圧は
「そうですね。やっぱりチームの1番いいバッターが打てる打順だと思うんで。自分が抑えられたらチームもちょっと暗くなったりとかはあるんで。そこの重みは感じましたね」
──最後の試合、囲み取材で監督が「今シーズンを象徴するような終わり方。柱がもっとしっかりしないとかいけない」と言われていた。横でどのように感じながら聞いていたのか
「その通りだなと思っていました。春はピッチャーの柱の4年生があんまり多分うまいようなピッチングがいかなくて。打者も自分とか。まあ、皆川は結果出してたんで、そこに自分も乗っていけなかったかなっていうのがあるんで。本当に柱でやってる中で、いい時は本当にもういいまま行ったらいいんですけど。ダメな時の方が多いと思うんで、そこでどうできるかっていうのが自分の与えられてるとこかなと思ってるんで。そこはやっていきたいとこです」
──悩みが増えたシーズンだったかと思われます。悩みの解消法は
「自分は、本当春はダメだった時は帰ってきてバッティングしに来てって感じだったんで。とにかくもう体動かしてっていう感じすね」
──去年から見てチームとして成長したところは
「3年生の時は上級生が多く出てたんですけど。去年は3年と4年の上級生のチームって感じだったんですけど、今のチームは1年生とかも何人も出てきたりとか下級生の人たちも出てきてるんで。去年に比べたらフレッシュさはあるんで。その分自分らがやりやすい環境っていうのを作らないと下級生たちも思ったようなプレイできないと思うんで。そこを心がけてやっていますね」
──客観的に見て自分が最も評価されてる部分は
「自分はバッティングだと思っています。初球から振り出せる積極性であったりとか、本当にどのピッチャーにも対応できる対応力っていうのは自分の中でも結構自信あるところなんで。そこは伸ばしていきたいなと思っています」
──大学ジャパンにも選ばれて、ヒットが出たのは結構大きかったですか
「そうですね。自分としては去年も入らせてもらってて。あんまり試合多く出れなかったんですけど。与えられたチャンスはちゃんとつかめたのはいいかなと思っています」
──記者会見緊張されましたか
「緊張はしなかったですね(笑い)」
──ムードメーカーと呼ばれていますが
「こういうキャラっていうか、まあ、こういう性格なんで(笑い)。本当に自然と明るく接してたら人も寄ってくるっていうか。本当にいいとこには人は集まるんで。そういう存在になれたらいいかなと思ってますね」
──胴上げもされましたよね
「何人か谷端(日大)とか出れてない分バッティングピッチャーとか自分らから出したりするんですけど。ずっと行ってたんで、そういうところであったりとか。ずっと自チームでスタメン経験してきて。初めてジャパンでスタメン落ち、ベンチでずっと見る機会が多かったんで。そこでくじけててもダメだなと思って。ベンチでもできることがあるなって結構積極的に声出してたりとか。3年生とかも結構選ばれたんで、そういう人に積極的に話しかけたりとかしていたので。そういうところで」
──1番の収穫は
「本当に経験しないことを経験できたっていうのが。バッティングピッチャーであったりしても自チームだったら下級生とかがやってくれたりとか。ベンチでもずっとスタメン出てきたんで、次のバッターの準備であったりとか道具の準備とか。あんまり経験してこなかったんですけど。大学ジャパンに入ってそういう経験させてもらって、改めてそういうありがたさっていうのを感じることができたんで。そこは収穫だったなと思います」
──ラストシーズンここを見て欲しいという部分は
「1番はバッティングです」
──警戒してるチームは
「ずっと青学と言ってたんですけど、今回戦ってみてどこも警戒しないと。足元救われて入替になって、下手したら2部とかなってしまうんで。全部は警戒してやってるっすね」
──自チームで期待してる選手は
「自分は4年生は、皆川であったり、松嶋(晃希=経4・浦和学院)であったりとか。監督からも柱と言われている3人なんで。その2人は自分の前打ったり後ろ打ったりとかもすると思うんで。最近も結構結果とか出していいバッターになってるんで。本当に自分1人で抱え込まずに3人でやっていきたいですね」
──繁永世代はどのような世代でしたか
「自分たちの代は下級生から出てる人が多いんで。実力はどこのチームにも負けてないと思います。それでもいい時と悪い時の差が大きいんで(笑い)。そこはラストシーズンなんで。4年生が多く出てる分意地っていうのを。4年生が出したら下の代もそれを見て見習ってくれたら本当に強い中央大学ができるかなと思っています」
◇繁永晟(しげなが・あきら)◇
学部学科:商学部・会計学科
身長・体重:173.4㌢・77.1㌔
出身高校:大阪桐蔭高校
<皆川岳飛>(聞き手、構成:高橋美帆)
▲秋は首位打者を目指す皆川
──まず開幕直前ですが、今の心境と現在の調子を教えてください。
「今の心境としてはもうラストシーズンになるので、日本一に向けての準備段階というか。オープン戦や練習を通してチームの雰囲気もだんだん上がってきてますし、日本一に向けての練習だったりとか、試合作りとかそういうのはできてるかなって思います。自分の調子としても結構長打とか出てますし、1球に対しての思いっていうのは今まで以上にありますし、捉えきれてる部分もある。あとはクリーンナップ任されてる以上、チャンスで1本だったりとか、得点圏で点を返せるバッティングができればいいかなって思います」
──チームの雰囲気はいかがですか
「チームの雰囲気も結構キャプテン中心にできてます。いい雰囲気で練習できてますし、その中で試合に通ずる声かけだったりとか、ただおちゃらけた声かけではなくて、しっかりと試合に活かせる声かけっていうのが全体通してできてるので、いい部分はたくさんあるかなって思います」
──オフはどう過ごされましたか
「リーグ戦オフはリフレッシュというか、もう野球のこと一切忘れて帰省して普通にずっと家にいました」
──単位の方はどうですか
「もう前期で全部取り終わって、後期は学校に行くことないんで野球に集中できると思います」
──オープン戦の成果と課題を教えてください
「オープン戦の成果は長打だったりが出てるので、そこの部分をもう少し伸ばしていけたらいいなと思います。あとは課題としてはやっぱりチャンスでの1本ですね。得点圏打率っていうのをもう少し上げていかないといけないですし、波が結構あるので。1本打ったら結構ポンポン出るんですけど、1本も打てない時にノーヒットで終わってしまう試合が多くて。そこはあんまり引きずらずに次の試合、次の試合って考えてるんですけど、そういうところをなくせるように。リーグ戦は短期間で試合がどんどん次の週、次の週ってなっていくので、そこはしっかり切り替えて今のオープン戦からやっていこうと思います」
──この夏に強化してきたことは何かありますか
「この夏はクリーンナップ任されてるので、長打力だったりとか、1球に対してのワンショット率を上げていくために体作りだったりとか体重を増やすためにいっぱいご飯とか食べていて。結構体重もいい感じで増えてきてるのでそこはいい部分かなって思います」
──6月に大学日本代表の選考合宿に選出されましたが、その合宿で得たものは何かありますか
「大学ジャパンとして日の丸背負って戦いたかったんですけど、レベルが高い選手がいっぱいいる中で自分の実力っていうのをあんまり見せれなかったっていう課題が今もあって。秋も春もそうなんですけど、そういう場で自分の実力が出せればしっかりと大学ジャパンとして活躍できる自信はもちろんあったので。そういうところはいろんな選手から見て自信の持ちだったりとか、プライドだったりとか、そういうのはすごく感じましたし、バッティングの1球を仕留める集中力だったりとかもたくさん感じたので、そこは得られたいいところかなって思います」
──アドバイスをもらう機会も多かったと思いますが。その中で印象に残ったものはありますか
「1球に対してのスイングの力とか、あとはボール球をいかに振らないかとかの選球眼とか、そういう部分は周りの選手を見てものすごく得たものが多くて。東都で戦っている選手もいっぱいいたので、これからリーグ戦で戦う選手とかもたくさんいて、あとピッチャーとかも東都で戦うピッチャーもたくさんいて。やっぱりそういうピッチャーを倒していかないといけないんで。1球に対しての集中力だったりとか、選球眼を磨いていきたいなと思います」
──今でも連絡取り合ってる選手とかいらっしゃるんですか
「いや、あんまり取り合わないです」
──春季リーグ戦では4位という結果でしたが、その順位に関してどうお考えですか
「最終戦はもう上も下もない状態で、3位か4位っていう状態でいろんな選手を使いながら4位という結果になってしまったんですけど。第1、第2カードで青学、亜大と負けて下を見なきゃいけない状況が続くっていうのは、秋のリーグでは絶対なくしていかないといけない。秋も亜大、青学と第1、2カード強豪が続くので、初戦は一番大事ですし、そこ勝っちゃえば流れで勝てるかなっていう思いがありますね。4位は納得はしてないんですけど、秋に向けてのステップアップっていうのをしっかりしていかないと勝てないなと春にみんな感じたので、そこはしっかりと秋に向けてレベルアップしてる段階です」
──春と同じカードが初戦、2戦目と続くなかで、春はうまくいかなかったかもしれないんですけど、秋はどういうふうにそこに対応していこうと考えていますか
「春打ち取られた球をデータでしっかり出して、秋もう1回そういう反省というか、失敗っていうのをなくすためにビデオなどを各々見てるので、そういうところはしっかりと初見で戦うよりかはしっかり慣れた状態でどんな球でも対応できるように。向こうも絶対レベルアップしてると思うので。やっぱりリーグ戦入ってからやばいと思うのはもう遅いと思うので、しっかりとチャレンジャーっていう気持ちで戦っていきたいなと思います」
──個人としてはベストナインに選出されて、首位打者を本当に惜しくも逃されたと思うんですけど、そこに関してはどうお考えですか
「前半打ててなかったっていう自分の課題でもあるので。そこはずっと打ってた芹澤(亜大)が取ったっていうのは悔しいですけど、前半自分が打ててればっていう課題も出てきて、悔しい思いもしたので。そこはしっかり春の反省っていうのを活かしながら、秋は初戦からどんどん打てるようなバッターになって、タイトルっていうよりかはしっかりチームの勝利に貢献できるように。それでプラスタイトル取れるように。チームの優勝っていうのを第一に考えて頑張ります」
──青学の3回戦以降、4番に定着したと思いますが、その4番っていう打順の中でのプレッシャーだったり難しさっていうのはあったりしましたか
「初回でチャンス回ってくるっていう打順なので、しっかり相手に一振りで決めるっていうプレッシャーっていうのは打席内で持っていこうっていう。春途中から4番になったので、そういったものは持っていました。最近も3番4番打たせてもらうことが多いので、どっちにしてもランナーがいた状態で回ってくるということが多いので、クリーンナップ打たせてもらってる以上はしっかりと得点できるような心構えというか、そういうバッティングをしていかないといけない。仮に先頭で回ってきても絶対塁出て、後に回すっていう。いっぱい良いバッターがいるので、そういうところは後を信じて打席に立てるようにしたいです」
──開幕戦以降4連敗があって苦しい状況だったと思いますが、その時のチームの雰囲気ってどんな感じだったんですか
「初戦勝って油断した部分が絶対誰しもあったと思うので、次負けて1勝1敗で3戦目勝とうっていう中で落として勝ち点1落としても不安があんまりなくて。亜大に向けて準備する中で山城投手(亜大)に崩された感がみんなあって。振り出せてない感じがあったので、そういう部分が相手の隙に入ってしまって、2連敗と。でも2連敗した後はもう下見ることしかできなかったので、まだ2カード目だったので切り替えっていうのが大事だっていうのも指導者からも言われてましたし、あんまり落ちることはなかったので、そこからだんだん次の日大に向けて各々練習したっていう感じですね」
──日大は絶対勝ってやるっていう雰囲気で迎えた?
「プラス2連勝っていうのはもう絶対っていうのは感じてて。市川(日大)がああいう形で(打球が当たって)降板したので、まあラッキーかなと」
──皆川選手自身も日大でホームランがあって、そこから調子を上げていったように見えたんですけど、あのカードは何か大きなものがあったんですか
「リーグ戦入る前から結構調子いい状態でリーグ戦入ってたので、1カード目、2カード目ヒットが出ないにしても練習も良かったですし、その前のオープン戦っていうのは自分の中でも1番いい状態で入れたなっていう感じがした中でヒットが出ないっていう。いい状態なのにヒットが出ないっていう自分の心理状態でだめなのかなって思ってしまった自分がいたので、そこは2カード終わってピッチャーの方が上だったんだなってちょっとポジティブな感じで開き直ったら日大からは打てるようになったので、そういう短期間の中でそういう切り替えっていうのはやっぱり大事かなと思った。秋も切り替えっていうのは大事かなと。今いい状態で来てるので、だめな時にどう切り替えられるかっていうのは大事だと思うので、そこは秋も頑張っていきたいなと思います」
──春はご自身が副主将となって初めて迎えたシーズンでしたが、そういった面で難しさだったり、何か意識してることはあったりしましたか
「あまり副主将というプレッシャーは感じないです。でもしげ(繁永晟=商4・大阪桐蔭)が調子悪い時にチームまとめるっていうのは絶対だと思うので、自分と岩城(颯空=経4・富山商業)と学生コーチの副主将3人でしげがだめだった時にしっかりチームをまとめて。逆にしげがキャプテンですけど、自分たちもキャプテンとして思えるようなチームの持ち上げ方っていうのは、もう主将・副主将って任命された時から指導者には言われてたので、みんなあまりプレッシャーとかはなくそういうのはできてるかなと思います」
──春も長打が多く最近も明治とのオープン戦などでホームラン打たれてましたが、打席に入るときに意識してることはありますか
「打席入るときにはあまり考えないようにはしてるんですけど、練習や自主練習でのバッティング練習ではあまりゴロ打たないような練習だったりとか、外野フライを打つイメージで打席立ってて、ボールのどこを打てば外野フライ飛ぶかなっていうのは考えながらバッティング練習ができてるので、そういうのがプラスに試合では働いてるかなと。それが長打になる秘訣かなとは思います」
──もうラストシーズンですが、改めて今この4年間振り返ってみてどんな4年間でしたか
「1年生から出させてもらっている以上、期待もされてますし、そういうところは自分の中でも気づいてきてはいるし、自覚はあるので。もうラストシーズンなので、悔いなく終わりたいですし、これからの野球人生にいいステップアップができるような結果で終わりたいなと思う。そこはしっかりと自分たちの代だけじゃ絶対優勝できないと思うので下級生の力だったりとか、いろんな人たちの力を借りて優勝に向けて頑張っていきたいなと思います」
──この4年間で一番印象に残ってる思い出は何になりますか
「1年生で入ってきて、まだ全然右も左も分からない状態で試合に出させてもらって1年春に最下位で入替戦経験できたってことは(思い出)。上級生の姿を見てると絶対1部に残んなきゃいけないっていう思いがものすごく伝わってきて。今4年生になってみるとその感情っていうのはやっぱり自分たちも感じてることなので、絶対に1部で終わりたいっていうのは思いますし、残留っていうのは第一に考えてるので、入替戦を経験できたってことはやっぱり一番の思い出かなと思います」
──野球部のインスタのラストシーズンの習字に「目指すは高みただ一つ」って書かれてたと思うんですけど、それはどういった思いで?
「一言で言うと向上心みたいな。やっぱりもう残されているのが日本一しかないので。もう下である入替戦も経験して、どん底を経験した力っていうのはやっぱり強いぞっていうのをみんなに見せれたらいいなと思うので、もう日本一しかないっていう思いで書きました」
──開幕戦はジャイアンツタウン球場で行われますが、ジャイアンツタウン球場の印象は選手から見てどんな印象ですか
「ジャイアンツ3軍とオープン戦で戦ったときもそこで戦わせて頂いて、暑いっていうのが一番の印象で、外野も暑いし照り返しだったりも眩しい。2試合目なので、太陽がどこにあるかっていうのを確認しないといけないですし。あとは風が結構アゲンストっていうか戻る風なので、バッティングだったらやっぱりフライ打っても戻されちゃったりとか。守備では球場着いてからやっぱり感じる部分、変わる部分もあるので、そこはしっかりと考えながらっていうのも思いますし。そういうところでエラーっていうかミスしないようにしていきたいなと思います」
──神宮より照り返しすごいんですか
「いや、神宮の方がすごいですけど。なんかちょっと特殊ですね。なんか白いっていう感じはしないです。神宮より開けてないんであんまり。だけどフライとかは見えづらいです。雲がないっていう。そっちですね」
──2部から駒大が上がってきましたが、駒大の印象教えてください
「1、2年の時に駒澤大ともやったので、バッティングがいいっていうのが1番の印象で。入替戦前に1回オープン戦していただいて、バッティングがすごく良かったんで。ピッチャー陣を中心に抑えて、ヒット1本でも打てるような守備力っていうのを固めないといけないですし。あと小技ですね。盗塁やエンドランなどのそういう隙を狙ってくるチームっていうのがあるので、1発ドカーンっていうよりかはフォアボールでランナーためて小技で得点取ってくるようなチームなので、守備力を大切しながら、攻め守る。攻めながら守り勝つ野球をしていきたいなと思います」
──秋で皆川選手が注目する大学だったり、打者っていうのはどなたになりますか
「芹澤(亜大)ですかね。首位打者取られたっていう悔しさもありますし、初戦が亜大なので、ピッチャーに芹澤だけ抑えてくれって言っときます」
──ライバル視って感じですか
「ライバル視っていうか、めちゃくちゃ良いバッターなので。あいつが打つとやっぱり乗るチームっていうのは春に戦ってみて感じてたので、芹澤だけ抑えてくれとバッテリーに言ったんで。春も言ってたんですけどね、芹澤だけ打たせるなと。やっぱ打たれちゃいましたね」
──他大で注意したい投手はいらっしゃいますか
「中西ですかね。青学の。春は3回戦目なんかも1安打とかで抑えられて、全然手も足も出なかったので、絶対プロにも行きますし、秋も絶対レベルアップしてるピッチャーなので。もう打てなくてもなんとかフォアボールで出たりとか、相手の隙ついて得点して勝ちたいなと思います」
──逆に中大のチームメートの中で注目する投手と打者を挙げていただけますか
「投手はやっぱり亜星(三奈木亜星=商4・浦和学院)ですかね。あとは岩城ですかね。三奈木岩城はダブルエースとして切磋琢磨しながら、お互いのことを気にしあいながら今までやってるので。そういう2人のライバル心っていうのも自分たちも見てますし、あんまり感情出さない2人なんですけど、試合になったらそういうところは絶対出てくると思うので。お互いプロを目指すという先のことありますし、本当に全て出し切ってほしいなというピッチャーへの願望ですね。打者はてつ(髙橋徹平=文1・関東第一)ですかね。今オープン戦でホームランもずっと出てて。春あんまり出場機会がなかったので、経験できない部分っていうのはたくさんあったんですけど。でもちょっと守備が不安というかあまり安定しない部分があるので、そこはしっかり周りでカバーしあいながら。バッティングはやっぱりピカイチなんで。てつに注目っていう。頑張ってほしいですね」
──ご自身の秋のアピールポイント教えてください
「自分はやっぱり長打ですね。一発で一振りで決めるっていう長打力と、勝負力。勝負どころで1本っていう勝負強さっていうのを見てもらえれば。守備はもう安定を求めてるので、あんまり目立たないんで。バッティングではめっちゃ目立つようにしていきたいなと思います」
──ラストシーズンのチームの目標と個人の目標を教えてください
「チームの目標はやっぱり日本一。ただそれだけなんで。もうそれ以外にもないですし、それ以上それ以下もないので。もう日本一っていうのは。2位じゃもう本当に意味ないので、絶対1位だけを取っていく。負けたときにやっぱりもうくよくよしない、切り替えてすぐ次の試合に向けて準備っていうくよくよしない試合をしていきたい。個人としてはやっぱり首位打者ですかね。打率もそうですけど、打点っていうのをやっぱり注目してほしいなと思います。勝負どころで1点。毎回ヒーローとして呼ばれるようなバッターになりたいです」
◇皆川岳飛(みなかわ・がくと)◇
学部学科:経済学部・経済学科
身長・体重:181.2㌢・81.2㌔
出身高校:前橋育英高校
<岩城颯空>(聞き手、構成:高橋美帆)
▲対国学大3回戦で残留を決め雄叫びをあげる岩城
──まず、開幕直前ですが、今の心境と現在の調子を教えてください
「もうリーグ戦始まるんだなっていう楽しみな感じがあるのが今の心境で、状態的にはリーグ戦に向けて徐々に上がってきてるように感じるというのが状態ですかね、今の」
──チームの今の雰囲気はどんな感じですか
「8月練習少なかったんですけど、その少ない練習の中でチームの雰囲気っていうのはいい雰囲気でできていい練習ができてきてると思うのでチームの雰囲気は悪くないと思います」
──オフはどう過ごされましたか
「オフは今年めちゃくちゃ暑かったんで。もともとあんま外出するとかはないんですけど、もう毎日日当たって体がずっと暑かったので、ずっと最小限の外出しかせずに家でテレビ見たりとかして結構普通な日に当たらないような生活を送ってました」
──帰省とかされたんですか
「帰省はしてないですね」
──単位の方はどんな感じですか
「単位はもう取りきりましたね」
──じゃあ前期卒で
「はい。この前単位発表で。取りきりました」
──オープン戦に関してなのですが、オープン戦は何試合ぐらい投げられましたか
「7試合くらいですかね」
──起用方法っていうのは
「最初の方は短いイニングでリリーフ的な感じで投げてたんですけど、8月の2週、3週目ぐらいからもう先発でロング投げることばっかりでした」
──最長で何イニングぐらい投げられたんですか
「7ですね、今は」
──もう7イニングも結構余裕って感じですか
「いや全然余裕じゃないです」
──オープン戦での成果と課題があったら教えてください
「自分は球数多かったりしちゃうので、それで先発して長いイニング投げるってなるとしんどくなるので無駄球ないようにするっていうのが自分の課題ですね。最近は無駄球なくって言ったらどうか分かんないですけど少しは改善できてるんじゃないかと思ってはいます」
──印象に残った対戦相手はいらっしゃいますか
「印象に残ってるのはJR東日本とオープン戦したんですけど、スリーラン打たれちゃって。そのバッターに初球に持っていかれたので、結構それが印象強いかなっていうのはありますね」
──先ほど無駄球を少なくって話がありましたが、その課題を克服するためにどんな練習をしてきましたか
「試合ばかりだったので、そんな投げる機会ないですけど。その数少ないブルペンの時に少ない球数の中でどれだけストライク放れるかとかというのをずっと意識してやってるので、そういうところから試合に繋がってるんじゃないかなっていうのは思ってはいます」
──春リーグの4位という順位を受けてどういう印象をお持ちですか
「春も秋もですけど、今年の春は最初の2カードがものすごく大事な試合だったと思うんですけど、その2カードで勝ち点取れなかったっていうのがその順位になっちゃうなっていうのが結果的に見ればそうなので。個人的には開幕戦に体調崩しちゃったりして出遅れてリーグ戦が始まったのでそこに合わせられなかったっていうのが痛かったなっていうのはありますし。そういう面も含めて不甲斐なかったなっていうのが春のシーズンですね」
──春の開幕が青学大、亜大という順番で、秋も亜大、青学大という順番で進んでいきますが、奇しくも同じような順番でそこを勝ち切ることが大事だと思うんですけど、どうアプローチしていきたいですか
「秋も春と一緒で最初の2カードが大事なので。特に開幕のカードは勝って勝ち点収めてチームの流れをよくするようにできたらいいかなとは思ってますし、勝つために今までずっと練習してきたので。あとはキャッチャーとうまく話しながら対策だったりとかそういう抑えるための話し合いをできたらいいかなと思ってます」
──体調不良って開幕の日の朝に急に熱が出た感じですか
「そうですね。朝ちょっとしんどいなと思っててバス乗ったんですけど、無理だと思って。神宮着いてから熱測ってみたら38度とかになっちゃったんで。はい、そんな感じでしたね」
──今季は開幕先発とか何か言われてますか
「いや、まだはっきりとは言われてないですね」
──でも開幕先発を目指して?
「まあ、そうですね。みんなそこ目指してやってると思うんで」
──体調が悪い中、青学大3回戦で自己最速である150km出してましたが、その要因って何かあったりしますか
「自分も正直出てびっくりというか。何が良かったとかも正直全く分かんないですけど。でも3戦目ベンチ入るってなって。やっぱり入るからには投げるって思ってたんで。あとは1勝1敗で負けちゃいけない試合だったので負けられないっていう緊張感もあったっていうのがうまく噛み合ってそういう風になったのかなとは思ってます」
──あの時も本当はまだ体調悪かったんですか
「あの時は熱下がって動けると思って、いけますみたいな感じでなったんすけど」
──その後亜大でまたって感じですか
「そうですね。亜大でまたなんか繰り返っちゃったって感じですね」
──初戦の開幕戦以降、青学・亜大のカードで4連敗を喫しましたが、チーム的にはその時の雰囲気はどんな感じでしたか
「とりあえずすぐ日大があったので絶対落とせないっていう練習に緊張感ありましたね」
──日大迎える時は、もうみんな気合い入った感じで?
「そうですね。みんな全員負けちゃいけない、やらないといけないっていうそういう雰囲気だったと思います」
──春は副主将という立ち位置で初めて迎えたシーズンでしたが、そういった中での難しさだったり何か意識したことはあったりしましたか
「最上級生というのもあって副主将というのもあって意識したことというか。まあそれは新チームになる前からですけど、自分はあまり言葉で伝えるとか苦手なので練習の姿とかそういうところを後輩たちに見せられたらいいなと思って。そういうところはずっと毎日意識してやってきたのでリーグ戦入る前から副主将として最上級生としてっていう感じでずっとやり続けてることなのかなと思います。」
──春リーグ前に三奈木選手を注目選手に挙げていましたが、三奈木選手は春とても好調でしたがどうでしたか
「あのぐらいはやるだろうなと思ってたので。もっといい結果出せると思うので。ずっと1年生の時から頑張ってきた仲としては、3年生の時調子悪かったので、4年生で戻ってきたって感じがあったので嬉しい気持ちがあった。でもその分自分は出遅れちゃって投げれていなくて、結果もない時期だったのでそういう面ではまあ嬉しい気持ちもありつつちょっと悔しい気持ちもあって。半々って感じでちょっと複雑な気持ちがありました」
──メンタル面でその出遅れたことへの難しさというのは結構大きかったんですか
「まあそうですね。個人的には投げてる時は『やってやるぞ』って感じでやってるはずなんですけど、周りから見てそういう風に伝わっていなかったり、そういう風に見えなかったって指摘されることがあったので多分頭のどこかにそういうのが振り切れてなかったのかなと今となれば思いますね」
──国学大2回戦の後に清水監督からお話があったと伺ったのですが、言える範囲でどんなご指摘をいただいたんですか
「あの時は監督と1対1で話を部屋でしてて『言いたいことを言えよ』みたいに言われて自分の気持ちをそのままぶつけたっていうか。監督にも思ってることをぶつけてもらって。内容はちょっとあんまり言いたくないですけど。焦ってるとか、自信ないとか、そういうことの話になって。自信ないとかはまあ言ってないですけど。自分は焦ってますみたいな話したりとか。悔しいですとか。ちょっと簡単な言葉ですけど、そういうふうなこと伝えて。で、監督もそうかそうかって。その後に監督の気持ちもぶつけられて。で、最終的に監督と明日も行くぞみたいな。まあ、意気投合っていうか、言葉合ってるか分かんないですけど(笑い)。最後はまあ頼むぞみたいな。分かりました、やりますみたいな感じで。そんな雰囲気で終わりましたね。話し合いは」
──その話し合いで吹っ切れたって感じですか
「まあ、そうですね。もうそのカード落としたら下って確定だったので。負けたら負けだし勝ったから勝っただし。気持ち的にも吹っ切れましたね」
──それを受けての国学大3回戦の初勝利はどうでしたか
「その前日に結構打たれちゃったので。でもそんな嫌なイメージとかはなく、いいイメージっていうか。本当に何か打たれるとかそういう気配なくって。ただ自分の球を投げることだけに集中して試合に入り込めてたのかなって思いますね、今」
──春のベストピッチは
「国学なんじゃないですかね」
──日本代表の選考合宿に選出されましたが、合宿を振り返ってみて得たものは何かありますか
「あの合宿に来る人たちってトップレベルの人たちばかりなので。そういう人たちと2日ちょいですけど話できて交流できて、そういう考えもあるんだとか、自分にはないものを持ってる人がたくさんいたので、とても面白かったですしいい刺激をもらえたなと思います」
──合宿などで様々な方と関わる中で色んなアドバイスをもらったりしたと思いますが、印象に残ったものとか何かあったりしますか
「そんななんかめちゃくちゃ印象に残るとか特にないですね(笑い)。ただただすげえみたいな感じで終わっちゃったので」
──チームの中で投手リーダーとしてこの夏の期間にアドバイスした選手だったりアドバイスしたことはありますか
「今年の夏は自分も含めなんですけどピッチャー全体的にあまり調子良くなかった時期もありましたし打たれる時期もありましたし、いいピッチングする人もいたし。まあアドバイスっていうか後輩たちのダメだった時や打たれちゃった後に話に行ったりとかしてましたね。今日どうだったとか。そういう話ぐらいしかしてないですね(笑い)」
──オープン戦期間の中大の他の投手の印象はどんな感じですか
「とりあえず4年生の2人は自分の役割果たしてるなっていう感じがしますね」
──この夏に強化してきたことは何かありますか
「自分的にはちょっとこの夏あまり調子いい時っていうか、あまり納得のいくボールが投げれていなかったので。ストレートに関してなんですけど。1番自信ある球がそれなので。それがめちゃくちゃ調子悪いとかそういうわけではないんですけど、そこの調子を戻すためのトレーニングしかやってこなかったですね」
──具体的にどんな
「シンプルな基本動作的なことの見直しだったりとかをずっとやってましたね」
──ラストシーズンになりますが、改めてこの4年間を振り返ってみてどうですか
「4年間色んなことありましたけど。本当に4年間あっという間だったなっていうのが一つの印象で。この前まで、2年生だったような気がして。で、気づいたらもうラストシーズン。早って感じです」
──4年間の中での成長ありますか
「ちょっとは大人になれたんじゃないかなと思います」
──入学時の自分が今の自分見たらなんて言うと思います?
「野球的な面で言えばやっぱええすごってなると思います。1年生の時こんなこと想像できてなかったので、正直」
──4年間で一番の思い出教えてください
「ピッチャー全体でバーベキューしに行ったこととかも思い出ですし、1年生の時とかに1年生全員で大掃除みたいなのがあって。それでみんなで苦労してやったなっていうのが思い出ですね。大掃除。はい。1日1日1箇所ずつみんなでやって」
──ここ(グラウンド)ですか
「まあ、グラウンドもだし、寮も掃除したんですけど。それでみんなで終わらせたっていうのがちょっと印象に残ってることですね」
──通算防御率が1.81とかなり安定していますが、どういったことがその数字に繋がってると思いますか
「自分もはっきり分かんないですけど、試合で投げる時ってやっぱ絶対抑えたいって気持ちが出るじゃないですか?そういうのがボールに伝わって、打ち取ったり空振り取れたりとかに繋がってるんじゃないかなと。その積み重ねがそうなってるんじゃないかなとは思います」
──安定してると思うんですけど、あまりうまくいかないなって時にどういう工夫をされているのですか
「それはもう気持ちしか考えてないです。もう気持ちで勝負してますね」
──技術とかじゃなくて?
「はい。もう来いよっていう(笑い)」
──野球部のインスタのラストシーズンの思いに感謝と書かれてましたが、どんな方々に向けて?
「まずここまで野球できる環境にいさせてくれる親とか監督・コーチたちとかマネージャーだったりとか後輩たちだったりとか。自分に関わってる全ての人に感謝したいなっていうのが、そこが第一なんで。その気持ちが1番に出てきたんでそういうふうに書かせてもらいました」
──秋の起用について監督だったり投手陣だったり捕手の方と何か話してることはあったりしますか
「起用方法についてはまだ全然どうなるかとか分かんないので。こういうパターンもあるよとかこうなったらこういう可能性もあるよとかは結構監督とコーチの人と話させて頂いてるのでそれに対しては自分たちがそれに応えるだけなので。あとはキャッチャーたちとはこの前ビデオをバッテリーで見た時に綱川(真之佑=経4・健大高崎)が占い行ったらしくて。そこで言われたのが『イメージしなさい』って言われたらしくて。『いいイメージをしよう』って。シンプルなそういう話あったので、自分がどうなってるとか抑えてるとかそういうのをイメージしてやれることはやっていきたいなと話しました」
──それ占われたのは綱川さんですよね?
「はい。でもつな(綱川)がそういうふうに全体に言ってたんで。やらないよりやろうって」
──秋に注目する大学だったり打者はどなたになりますか
「やっぱり亜大、青学じゃないですかね。青学やっぱ優勝する力ありますし、亜大も優勝する力あるし。それが1カード目、2カード目ってあるんで。もうそこしか考えてないっすね」
──じゃあそこが山場って感じですか
「はい。もういきなりですけど」
──開幕戦はジャイアンツタウン球場だと思いますが、ジャイアンツタウン球場の印象やマウンドとの相性を教えてください
「別に悪いイメージはないですね。マウンドどの相性に関しては。あとは流れですね」
──じゃあ先発で流れ引き込んでって感じですか?
「はい。流れに任せます(笑い)」
──2部から駒大が上がってきましたが、駒大の印象を教えてください
「駒澤大はちょっと苦手なイメージしかないです(笑い)」
──粘ってくるって感じですか
「僕がなんか相性悪いなって思ってます。シンプルに。いいイメージが特にないです」
──岩城選手の考える中大の注目投手と打者を教えてください
「注目投手は平井(智大=文2・駿台甲府)ですね。平井はもう来年から上級生にもなるのでピッチャー陣引っ張っていってほしいなと。投げることに関して引っ張っていってほしいなと個人的な思いはありますね」
──注目打者はどなたですか
「打者は髙橋徹平ですね。最近ものすごい1発めちゃくちゃ打ってるので期待大ですね。流れを変える1発をお願いします(笑い)」
──この秋のシーズンをどういうシーズンにしていきたいですか
「悔いのないように、ラストシーズンなのでやっていきたいですし、学生野球最後(のシーズン)としても、個人的な進路のことに関してもやることやってダメだったらダメで後悔しないように。もっとああやっとけばよかったとかそういうのが無いように終われたらいいなとは思ってます」
──最後にラストシーズンに対するチーム的な目標と個人的な目標をお願いします
「チーム的目標はずっと優勝なんで。優勝して日本一になることなのでそこは絶対ブレないものなのかなとは思います。あとは個人的には、ずっと毎回言ってますけど、自分投げる時はゼロでいきたいですし、その結果チームが勝ったらいいなと思います」
◇岩城颯空(いわき・はくあ)◇
学部学科:経済学部・国際経済学科
身長・体重:182.2㌢・92.9㌔
出身高校:富山商高校
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