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国学大打線を完封!主将の一振りで流れを呼び寄せるー東都大学野球秋季リーグ戦 対国学大1回戦

2021 10月28日 神宮球場

チーム 12 3  456  789 =RHE
国学大 000  000  000=021
中 大 000  001  000=131

[中]石田裕ー古賀
[国]池内、武内ー福永
[本]なし

◆スタメン◆

1[遊]中川 拓紀(商4=宇治山田商業)
2[左]根本 翔吾(商2=習志野)
3[捕]古賀 悠斗(法4=福岡大大濠)
4[三]北村 恵吾(商3=近江)
5[中]森下 翔太(商3=東海大相模)
6[一]髙橋 隆慶(文2=明秀日立)
7[三]中前 祐也(法2=浦和学院)
8[指]宮井 健成(商4=星稜)
9[右]中田 悠斗(経4=藤枝明誠)
P   石田裕太郎(経2=静清)

大詰めを迎えた秋季リーグ戦。残り2試合となり、首位・国学大との最終カードに臨んだ。

中大の先発はここまで僅か1勝ながらも防御率リーグ2位(10月28日時点)と好調の石田裕。自身にとって2勝目をかけたマウンドに上がった。

初回、安定したピッチングで二死を奪うも、3番山本ダ(国学大)を失策で出塁を許すと、打席には主将・4番の福永(国学大)を迎える苦しい展開に。一打先制のピンチとなったが、二飛に打ち取り初回を無失点で抑えた。3回には1番吉川(国学大)に二塁打を打たれ、二死二塁となったが、2番川村(国学大)のサードへの強烈な当たりを北村が見事なダイビングキャッチでサードゴロに打ち取り、この回も無失点。その後も6回まで1安打と三塁を踏ませない好投でスコアボードに0を刻み続けた。


▲今季初のサードとしての先発出場となったが、好守でチームを支えた北村

一方、打線は先発・池内(国学大)の前に5回まで1安打と沈黙。ここまであと一打が出ずに勝ちきれない試合が多かった中大にとって嫌な空気が流れ始めた。しかし、6回に中田が国学大の失策で出塁すると、中川の犠打でつないで二死三塁の好機。打席に立ったのは古賀。カウント2-2と追い込まれたが、「初球と二球目に内側に来たので、変化球を頭に入れて待っていました」と捉えた当たりは右中間への適時二塁打となり、中大が先制。主将の一打で均衡を破り、悪い流れを断ち切った。


▲決勝点となるこの試合唯一の得点を挙げた古賀

援護をもらった石田裕は7回以降も落ち着いた投球で国学大打線を抑える。そして9回、ここも3人で抑えたい石田裕であったが、先頭打者吉村にこの試合2度目の安打を打たれ無死一塁に。後続の東都随一の強打者たちを相手にプレッシャーがかかる場面であったが、川村を左飛、山本ダを捕飛に打ち取り、迎えたのは福永。一打同点もしくは逆転の場面であったが、最後は渾身のストレートで空振り三振に打ち取り、ゲームセット。中大が今年の春秋通じて対国学大戦で初白星を挙げた。

▲今季2度目の完封勝利を挙げた石田裕。古賀主将も「自分のリードの意図を感じてくれてる」と全幅の信頼を置いている
試合後、「自分の思い通りのピッチングができれば、4年生が最後良い思いで引退できると思うので、そういう気持ちで投げました」と振り返った石田裕。今日負ければ国学大の優勝が決まり、胴上げを目の当たりにする試合であったが、「最後は自分らの意地を見せて勝とうという気持ちがあった」(古賀主将)と最上級生、中大硬式野球部員として最後まで戦い抜く強い姿を感じられた。泣いても笑っても残りは1試合。「明日の試合も全力で勝ちに行く」(清水監督)という言葉通り、4年間の集大成として最後の戦いに挑む。
◆試合結果◆
○中大1-0国学大●(中大3勝5敗)
◆お知らせ
次戦は10月29日、12時半に神宮球場にて行われる対国学大2回戦です。

(記事:後藤寛太)