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「後輩に良い姿を見せられるように」主将繁永がチームを鼓舞し快勝!第3戦への望みつなぐ―東都大学野球秋季リーグ 対東洋大2回戦

2025年10月22日 東京都・明治神宮野球場

チーム 123 456 789=R H E

中 大 202 003 020=9 11 0

東洋大 000 000 002=2 6 0

[中]山口、子安、平井、東恩納ー綱川、野呂田

[駒]大坪、桝川、谷、金綱、馬庭、石澤ー高山、鈴木二、政所

[本]〈中〉綱川(8回2点)

◆スタメン◆

1[三]佐藤 壱聖(経3=東日本国際大学昌平)

2[中]青木 勝吾(文1=中央学院)

3[右]皆川 岳飛(経4=前橋育英)

4[二]繁永  晟(商4=大阪桐蔭)

5[一]松嶋 晃希(経4=浦和学院)

6[指]安田 淳平(商3=聖光学院)

7[左]橋本 航河(文2=仙台育英)

8[捕]綱川真之佑(経4=健大高崎)

9[遊]武井仙太郎(商2=鎌倉学園)

P   山口 謙作(商4=上田西)

春季リーグで2連敗を喫した東洋大相手に雪辱を果たすべく臨んだ1回戦。中大は序盤から東洋大打線につかまり、反撃及ばず惜敗した。迎えた2回戦は、敗れれば4年生にとって引退となる試合。「ラストカードだから後輩に良い姿を見せられるようにやっていこう」試合前に主将繁永はチームメイトにこう呼びかけ、初回から言葉通りの適時三塁打を放つ。繁永と同学年の4年生ピッチャー山口も6回無失点の好投を披露し快勝。3回戦へ望みを繋いだ。

試合は初回から動く。2番青木がレフトへのヒットで出塁すると、3番皆川が四球を選ぶ。1死一、二塁のチャンスで打席には繁永。「4番としてチャンスが来たら返さなければならない。それが役目だと思っているので、絶対に打ってやろうという気持ちで打席に立った」と語る繁永の打った打球は適時三塁打に。2点を先制した。

▲適時三塁打を放った主将繁永

2点の援護をもらいマウンドに立ったのは、先日の対駒大2回戦で初完封初完投を達成した山口。3年春から先発を任され、厳しいリーグ戦を戦い抜いてきた山口は、経験値を武器に安定感のあるピッチングでテンポ良くアウトを積み重ねる。雨が降りしきる厳しいコンディションでの登板となったが、「いつもと変わらず投げられた。前回(対駒大2回戦)と同じように一人ずつバッターに向かっていく気持ちを大事に投げた」と自身の好投を振り返った。

▲好投を続ける山口

序盤から勢いに乗る中大打線は、相手の隙に付け込み突き放しにかかる。3回表、青木が2打席連続ヒットで出塁すると、皆川と繁永が死球を受ける。1死満塁で続く松嶋晃が四球を選び1点追加。さらに安田のサードゴロの間に1点。点差を4に広げた。

4回5回を山口は三者凡退に抑え、迎えた6回の攻撃。2死から橋本と綱川がヒットで出塁すると、武井が気迫の適時三塁打。さらに、佐藤がセンターへのタイムリーヒットで1点を追加。下位打線からの4連打の猛攻でリードを6点に広げた。

▲適時三塁打で勝利を手繰り寄せた武井

しかし、東洋大も簡単には引き下がらない。山内と吉田がヒットで出塁すると、池田が四球を選び、2死満塁のピンチに。一気に点を取られてもおかしくはない場面だったが、山口は4番花田を落ち着いた投球でピッチャーゴロに打ち取り、無失点。盤石の投球を見せる左腕はスコアボードにゼロを刻み続けた。

7回からは連投となる子安(秀弥・経2=東海大相模)にスイッチ。2年生ながら主力として活躍する子安は堂々たるマウンドさばきで、相手に流れを渡さない。

▲安定したピッチングを見せる子安

7回裏、橋本がヒットを放つと、打席には4年生キャッチャー綱川。扇の要がバットでも魅せる。大粒の雨と冷たい風を切り裂くように放たれた打球は、レフトスタンドへ一直線のホームランに。下級生の頃から活躍し続ける守りの司令塔が打撃でもチームに貢献。さらに2点を追加し、勝利を手繰り寄せた。

▲本塁打を放った綱川

9回からは今季活躍を続ける平井(智大・文2=駿台甲府)がマウンドへ。連日好投を続けてた平井だったが、2/3回を3四球と、制球が安定せず2失点。2死満塁のピンチでマウンドを東恩納(蒼・商2=沖縄尚学)に託す。同級生のピンチは同級生が救う。対東洋大1回戦でも抑えを任された東恩納が馬場(東洋大)をセカンドフライに打ち取り、ゲームセット。主将の想いが紡いだ絆が第3戦への望みを繋いだ。

▲ピンチを抑えた東恩納

次戦は泣いても笑っても4年生にとって最後の試合。「(青学、国学大に連敗し)ガタガタっといきかけたところで4年生がまとまって持ち直してくれた」と今期を振り返り、「優勝はできなかったけれど、最後は勝って送り出したい」と語る清水監督の想いを胸に、チームは最後の勝利を目指す。

そして、本日(10/23)はいよいよドラフト会議。4年間の汗と努力が形となる日を迎えた。プロを目指す選手も、社会人野球や就職で新たな挑戦に挑む選手も、4年間の経験を胸に、それぞれの未来へと歩み出す。

◆お知らせ◆

次戦は10月24日(金曜日)に明治神宮野球場で行われる対東洋大3回戦です。

(記事:橋本唯花、写真:塚越香都、高橋美帆、比留間柚香、紀藤駿太、小林陽登)

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