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「應花爛漫」応援に懸ける想い─中央大学応援団特集インタビュー(後編)

「C・H・U・O!中央!」
神宮球場で開催される中大の試合では日々大きな声援が選手に注がれる。東都リーグでは群を抜いた迫力の大応援。現在部員数は130人を超え、大学の応援団でも屈指の規模だ。今年で創部78年。ルーツを辿れば戦前まで遡る伝統を誇る中央大学の応援団。彼らを突き動かしている応援に対する想い、そしてそれを支える背景とは。今回は応援団長とリーダー部・チアリーディング部・ブラスコアー部それぞれの部長に、各部の特徴も交えて話を伺った。(取材、構成:志水恒太 写真:比留間柚香、紀藤駿太)

→後編となる今回は今年から神宮球場で流れる新応援歌の製作や、4人それぞれのお気に入り曲に関しても伺いました!

※11月15日発行の中大スポーツ第185号5面にて応援団特集を掲載しております。ぜひお読みください!▲中央大学応援団をけん引する4人。左から副団長兼ブラスコアー部部長の駒崎、第78代応援団長の小林、副団長兼リーダー部部長の白鳥、副団長兼チアリーディング部部長の佐藤

(取材は10月9日、東都大学野球秋季リーグ戦の試合後に行いました)

──皆さん自身「応援の力」についてどのように考えていますか
(白鳥)「僕が考える応援の力は、すごい間接的なものだと思っていて。試合をするのは選手ですよね。応援団はその選手を鼓舞するというか、試合展開が悪かったりする時にその状況を打開するのって選手が上手くプレーするのもそうですけど、応援が盛り上がると試合展開も良くなったりするみたいな経験が結構あって。すごい抽象的なんですけど、間接的に選手を後押しする力ですかね。自分の中ではそういう風に考えてます」

(佐藤)「応援の力は、活躍する選手に120%の力を出させるためのものだと考えていて、言ってしまえば応援がいなくたってやるのは選手なので試合が成り立たないわけではないんですけど、やっぱり『いるからいつも以上にがんばれた』っていう、自分の100%の力を出すっていうよりもそれ以上の力を出せたっていうのを聞いたこともあって、そのために必要なのが応援というか。選手ってチームでスポーツしていながらもやっぱりバッターボックス入ったら1人だし、ピッチャーもマウンドに立ったら1人だと思うんですけど、応援がいることによってたくさんの味方がいてみんなが応援しているよっていうのを伝えられるのは大きな力だなって思っていて。プレッシャーにはなっちゃうかもしれないけど、その選手が120%でいつも以上の力を出せるために必要なのが応援なのかなって思います」

(駒崎)「私は選手の気持ちを支えるものだと思っています。どんなに私たちが全力で応援しても、選手のプレーがうまくなるっていうことはあんまりない。応援の力ではもうどうにもならないものだと思うんですけど、気持ちが落ち込んだりとかした時にその気持ちを支える存在にはなれるんじゃないかなっていう風に思ってて。中大を応援してる観客の人の思いを届けるのが応援団。応援団がその観客の方々の思いも一緒に選手まで届けるみたいな役割を担ってるのかなと思います」

(小林)「難しいと思うんですけど、先に説明から入ると、正直応援って伝わらないと。じゃあ応援ある試合とない試合、何が違うのか。選手たちの結果は変わらない、結局選手次第じゃないかっていう言葉が結構飛び交う世界だと思うんですけど。でもだからこそ、上辺だけの言葉を送るだけじゃなくて、ただ体を動かして伝えるだけじゃなくて、自分の出せるもの全部出す。ただ目の前のことに熱中して、今ここで倒れてもいい、選手が勝てるなら今救急車で運ばれてもいいからなるべく声を出す。全力で体を動かす。その姿を見て、それがどんどん波及していって、それで球場全体が、応援席全体がそういった熱に包まれるような。その結果として選手を動かした場面ってあると思うんですよ。でも応援の力があるわけじゃなくて、結果として動かせるポテンシャルを持っている。潜在的力があって。団長として考えてるのは、それも火種になれること。なんでこの人こんなに熱いのか、こんな雨降ってる中なんでこんな全力出せるんだろうって。分からないけど、その必死さって伝わるんですよ。熱量って周りに波及して伝わるから、それを背中で見せる応援をしたいなと。結論として、応援の力というよりそういった熱量とかを周りに波及させて、選手たちに届けるという気持ちだったんです。『届いた』じゃなくて『届ける』という気持ち自体なのかなって」▲応援席から大きな声を出す白鳥

──チームでスローガンにしていることはありますか
(小林)「スローガンは『應花爛漫〜熱意・誇り・繋がり〜』で、一人ひとりの応援してる姿が満開の桜のような、それがぱっと広がるような応援席を作りたいと。そのイメージを込めて『應花爛漫』って言葉を使って、その後に『熱意・誇り・繋がり』っていう。『應花爛漫』って言葉だけだと分からないなっていう風に思って、じゃあ我々はこの代で一体何を大切にしたいのかって。熱意を込めて、誇りを持って応援すること。3部がある意味バラバラの部活なので、そこの繋がりもそうだし、選手との繋がり、見てきてくれて一緒に応援しようっていう観客の方との繋がり、この全部の繋がりを大事にしていこうという気持ちを込めて、このスローガンを掲げています」

──今年の春は野球部が優勝決定戦で敗れましたが、選手だけでなく応援団の皆さんもかなりショックだったと思います。あのシーンを振り返っていただけますか
(小林)「いやー、思い出したくない(笑い)」

(駒崎)「私はめっちゃポジティブで前向きな性格なんですよ。だからショックっていうよりも、優勝決定戦の前日に中ステ(中大多摩キャンパス内)のところで記念演技とかさせてもらって、あとポスターも作ったりだとか、中大生を巻き込んだ応援ができたなと思ってたので、そこまで持ってきてくれたことに感謝というか。結果としては負けてしまったんですけど、そんな貴重な経験をさせてくれてありがとうっていう気持ちの方が大きかったなと、今振り返れば思います」

(佐藤)「その日ちょうど誕生日で。ここ2人(佐藤、白鳥)が誕生日だったんですよ、最後の日が。まさかそこまでいくと思ってなくて、せっかく誕生日に応援できるなら勝ちが欲しいなってなんとなく私の中では思ってて。それで(団長が)同じことを学注で言ってて、2人いるんだったらそれは勝ってもらわなきゃなとか思ってたんですけど(笑い)。やっぱ最初本当にここまでいくと思ってなくて。去年の石田(裕太郎=令6卒・現横浜DeNAベイスターズ)さん、西舘(勇陽=令6卒・現読売ジャイアンツ)さんが抜けてから大丈夫なのかなってちょっと正直思ってたので、まさか春ここまでいくと思ってなくて。春は毎年ちょっとギリギリのイメージがあったので、春がまさか優勝までいくのかと思ったので、すごい悔しかった気持ちも大きいんですけど、ここまで連れてきてくれたことに感謝っていうことと、最後まで戦い続けてくれたところもやっぱり誇りに思うし、その場を応援できたことが私自身はすごく嬉しかったなっていう気持ちです」

(白鳥)「青学が毎回優勝していて、そこに中大が最終決戦まで挑めるっていうのが自分の中では結構衝撃的で。最終決戦っていうのもあって観客席もすごい人数で、今までに類を見ないぐらいのすごい応援であとちょっとのところで負けてしまったみたいな感じの試合だったんですけど。春の優勝はもう34年もしてないので、歴史的な面も含めてすごい貴重な経験だったなっていうのはあるし。そうですね、めっちゃ悔しいんですけど。うーん、ちょっと言葉が出ないですね(笑い)。すごい悔しかったし、でもそういう場所に行けたことが、自分の中ですごい、誇りとはちょっと違うんですけど、嬉しいでもないですけど、そういう感情でした。すごい経験させてもらったし、だからこそすごい惜しくて今回のリーグ勝ちたいですし、引退しちゃうので。感謝もあるし悔しい気持ちもあって、いろんな感情がその時ありました」

(小林)「結構みんな感謝とか良い経験とかプラスの方向に持ってってて、ちょっと自分は落としたいんですけど(笑い)。落としたいって言っても別に悪いことじゃなくて。試合が終わった日、あの日もう放心状態で家帰ってすぐ寝たんですよ。そうしたら野球部から電話がかかってきて、『お前生きてるか』と。そこでちょっと話をしたんですけど、その日自分も放心状態だったのと同時に、櫻井選手が試合の最後の大事なところで打てなくて結局点が取れず、他方青山はキャプテンが3ランホームラン打ったっていうのもあって彼もすごい放心状態で絶望していて。いつも櫻井選手は帰りのバスの中でイヤホンで音楽聞きながら帰ってるらしいんですけど、ただ外を見つめながら帰って、寮に戻っても入らずにバット握ってずっと考え事してるみたいな状態だって聞いて。やっぱりどれだけ懸けてたのかっていうのがすごい鮮明に伝わったと言いますか。そんなにたくさん話すわけじゃないんですよ、野球部と。なので、『手抜いてやってるんだろ』と思ったりはしないですけど、何を考えてるのかなっていうのはあんまり掴めなくて。でもそれを聞いてはっきりと、人生懸けてやってる、人生というか何よりも大切な野球だったんだと。その何よりも大切な野球で、その試合で勝てなかったことがそんなに悔しかったんだなっていう。自分と同じ気持ちだったんで、それで秋は勝たないとなっていう覚悟をした試合だったので。まとめれば、やっぱ覚悟して絶対秋勝たなきゃいけないなっていう、そんな思いでした。その時の試合のコンディションが多分自分が考える最高のコンディションで。平日にも関わらずおそらく500人とかそれ以上来てたと思います、関係者席と応援席だけで。多分向こうの裏の方合わせればもっといると思うんですけど、その状態で応援団全員来て、デモンストレーション行って学生の呼びかけもして、メンバー全員揃った状態で全力で枯れるまで声出したし、全力で体を動かしたし、ほんとに出しきったなっていうただその気持ちだけだったんです。それでも勝てなかったっていうのが、 本当に全力出し切ってだめだったなっていう悔しさと、そこからじゃあこれを越えなきゃいけないっていう、そういう覚悟です。(ここまでの言葉で)覚悟を今具体化したっていう感じですね」▲最前列で選手に声をかける小林団長

──今年の春からの新曲「勝利は目の前(ポケモン)」ができた経緯は
(駒崎)「曲は毎年新しく作ってるってわけではなくて、ポケモン(の応援曲)を作ったのは、去年OBの先輩に『新曲作ったら?』と言われてじゃあ作ってみるかっていう風になって。部員からまずは曲を募って絞って。そのまま使えるわけじゃない曲もあるので、編曲はじゃあどうするとか間にコールを挟むのどうするとかっていうのがあったので、結構長い時間をかけて、去年の秋頃から動き始めて、箱根駅伝で披露するのを目標にしようみたいな感じにしていて。年末に総仕上げで間に合ったので、野球で使ったのは今年の春からという感じです。参考にしたものは特になくて、たまたま募集した曲の中にポケモンが入ってて、ブラスの学生指揮者の中で(曲を)絞ったんですよ。楽器の編成的にこれは無理だよねとか、ちょっとテンポがあれだよねとか。そんな感じで結構多数の曲の中から、調があれだよねとか色んな要素で絞っていって、最終的に部員全員で投票して。OBの先輩からは、例えば駒大といえばコンバットマーチみたいなそういうのを作るためには、既存の曲、例えばプロ野球のチャンステーマとかアフリカンシンフォニーとかはどこの大学でも高校野球でも使われてるから『中央大学=○○』にはならないよねって。 むしろ投票で一番票の少なかったやつを採用してもいいんじゃないかっていう意見もあって、ああ確かにと思って。そういうやり方にはしなかったんですけど、団員に言う時に『中央大学と言えばこの曲』みたいなものを作りたいっていう旨を伝えて投票してもらって、そしたらポケモンの『勝利は目の前』が一番多かったのでそれになったっていう感じで。原曲よりもテンポは落として、外部の会社にお願いして編曲してもらってるので、原曲と気持ちちょっと雰囲気の違うような曲になってて。あと間にコールを挟むのもそれも部員からどんなコールがいいのかっていうのを募集して5パターンくらいかな?から投票して出来上がったものをチアに送ってチアが振り付けを作ってリーダーも振りをつけてみたいな感じになっていたので特に何かを参考にしたっていうわけではなくて完全に中大オリジナルを作ろうと努力した結果です」 ▲大人数で応援するブラスコアー部

──好きな応援曲ベスト3をそれぞれお願いします!
(小林)「一番好きなのは、一番上から行くんですけど、「勝利は目の前だ」、自分がフリ考えたんですよってのもあってすごい愛着があって一番盛り上がる曲、多分我々の世代一番刺さる曲じゃないですかっていうのもあって一番お気に入りの曲で。次2番目に好きな曲が「ブラスト」ですね。ブラストの、すごいリーダーに特徴があってまあそれで好きで、応援歌がその次に好き。いややっぱ1番なのかな、、。1番応援歌です!、1番応援歌で、次勝利は目の前。で、最後にブラスト。よし、OKです、団長としてよくない(笑い)」

(白鳥)「僕はメドレーだけになっちゃうんですけど1番が「ブラスト」ですね。やっぱり元々がパワプロの曲を元にしているんですけど、すごいたまになんかテンポ上げてくれてる?でチャンス時とかにも攻撃的な曲調なのですごい僕の中でもリーダー振っててすごい楽しいですし、煽りをする中でもすごい盛り上がる曲なのですごい好きですね。2つ目は、ブラストしか思いつかない、、。自分結構リーダーしててすごい好きなのはなんか突きっていうあるんですけど、それをする曲がブラスト、サンライズ、あと、勝利は目の前。この3つの曲なんですけど、リーダー台っていうのがあるんですけどそこでリーダーとあとチアもその振り付けやっててその突きの場面は、他部ではあるんですけど一緒に演技を、一緒に突きをするような感じ。そういうふうに見えるので突きがある曲としてブラスト、サンライズ、あと、勝利は目の前が自分は好きです」

(佐藤)「私、被っちゃうんですけど私1番ブラストでさっき言ったみたいに入れ替え戦の試合が印象に残ってるっていう話だったんですけど、やっぱそこもあってブラストの選手名を重ねる場面がこう盛り上がる感じ。なんかやっぱチャンスの時に流れるみたいな風潮が一時期あって今でも割とそうなんですけどなんかブラストかかると『おっ、きたきた』みたいな感じになってなんかファンの方からも『ブラストいいね』みたいな感じで言われることも多くてブラストはやってて楽しいし、なんか盛り上がる曲なので1番好きで。2番目は私はメドレー2、メド2が好きでまあちょっと結構J-POP系の曲入ってくるんですけど最初はあの、バックトゥーザフューチャー?ヤクルトの青木選手があの曲使ってるじゃないですか。なんか神宮でこれやるの感慨深いなと私は思ってて、J-POPの曲が他にほとんどないので一番お客さんも『ああ来た来たこの曲』みたいな感じになる印象もあったりとか、なんか私的にバックトゥーザフューチャーの曲が神宮でできてるなあみたいな気持ちをちょっと感じて、なんかこの前(青木選手が)引退した試合の時に、『こっから聴けるのはうちの曲しかないぞ神宮で』って思いながらやってたりしてました。で、3番目がサンライズで突きの部分はサンライズに関しては一緒にやらないんですけど最後のところでリーダーの振りをチアもポンポンを置いて一緒にやる場面があって、そこはなんか少し一体感があって好きだなあっていうのとそのあとスペルコールに必ず入るんですけど、やっぱスペルコールってまあほんとに中央のChuo でよかったなって思うんですけど、みんなやりやすい振りで結構皆さんやってくれるのが私的にこう一体感が出る曲として好きで、あとシンプルにこのサンライズが始まったイントロの部分とか結構『来た来た』みたいな感じになるとなんか人数多いブラスがいるからこそのあの曲だなっていうのはあるので、そうですねブラスト、メドレー2、サンライズですかね私は」

(駒崎)「私はチャンス、サンライズ、勝利は目の前です。なんか純粋に吹いてて楽しい。スーザフォンっていう楽器やってて一番低音でメロディーとかは一切なくて刻みしかないんですけど刻みやってる中でもちょっと動きがあってもうなんか多分ブラスみんなそうなんですけど好きな曲っていうのと吹いてて楽しい曲っていう感じになるので自分の楽譜が好きっていう感じです。の順番です」▲応援席を盛り上げる佐藤

──応援団で活躍する中で、その背景や自分自身が応援されて刺激になった経験はありますか
(小林)「えーと、これすごい昔、昔っていうわけではないんですけど、応援する側って実はされる側であったり、まあ結構応援やりながらも思うんですけど一緒に応援してくれる人が応援団応援してくれる方って多くていつのまにか応援してたのに応援される側になってるみたいな、競技を変えたら、例えば準硬式の応援行ってそこで仲良くなった子達が硬式に来て一緒に応援してくれたりとか応援するされるっていうのは一方的な行為じゃなくてすることによってされる方にもなるっていうそういう良い循環っていうか生まれるものというかそういった特性があると思うので、多分みんなから自分も応援されて応援やっているんだなっていう感じです」

(白鳥)「自分は高校で兼部しててバドミントンやってたんですけど大会とかも出ててそこで応援されたりもしたんですけど、あるなしで考えた時になかったらやっぱすごい緊張しちゃうんだろうなってすごい思って。実際この前もちょっと個人的になんですけどバドミントンの大会出てみて自分1人、個人で出てみて応援団もいないみたいな感じでやったんですけど、すごい緊張でガチガチになっちゃって全然思うようにパフォーマンスが出せなくてという経験があって高校の時振り返ったら応援があるから、いつも練習一緒にやってくれるみんながいるからこそ緊張とかもほぐれたりとか、練習してる時のパフォーマンスをそのまま試合でも出せるみたいな経験があったので、応援ってやっぱりする方はすごい頑張って後押しするみたいなイメージなんですけど、される側はすごいあることによって安心するというか。あと、緊張をなくして普段通りの自分を出せるみたいなまあそういう効果があるんじゃないかなってその時思いました」

(佐藤)「応援されるか。されることとして、その大会とか自分の競技の大会とか出た時にこう応援してもらったりっていうことがあって、それは純粋に嬉しいしダンスとかと一緒でなんかチアも演技中に名前呼んだりしてくれるんですよ、そういうのが聞こえるとさっき言ってたように緊張がちょっとほぐれるというところがあって、私的にはなんかそのほっとするとか応援されてんなって感じるところもあって。あとほんとにベタなんですけど家族に応援されてるなっていうのは私はすごく思っていて、4歳からチアを続けているんですけど、ここまで一つのことを続けるっていったところもずっとサポートしてくれてるなあって。もうちっちゃい時からチアやってる時も髪結んだりしてくれて今はもう自分でやってますけど、ちっちゃい時はこうやってくれたりとか荷物準備してくれたりとかもあったりっていうのももうしつこく今も続けて一つのスポーツを続けてて。大学で部活をやるっていうのもなかなかレアなケースというかスポーツ推薦とかでもないのにわざわざ部活に入ってっていうのもレアなケースっていうのもあってなんか『こんな忙しくしなくてもいいんじゃない』って思うところは絶対お母さんもあるんですけどなんかその活動をサポートしてくれてるっていうか、部活が大体練習が9時に多摩で終わってそっから帰ってもう11時ぐらいなんですけどその中でもご飯作って待ってくれたりっていうのはすごくサポートしてくれてるというかなんかちゃんと応援してるよって言ってくれるわけじゃないですけど、日常的なことでもこうサポートしてくれてるっていうことはやっぱ応援してくれてるんだなっていうのは今振り返ると感じます。

(駒崎)「私もさっきの小林の話と被るんですけど応援してると球場で毎回後ろにいるおじさんとかが『今日も頑張ってね』みたいな感じで結構顔見知りになって毎回なんかお菓子やらジュースやらくれるようになったりとか今日も、なんか内定式で行けなかった日の翌日は『昨日は内定式だったんだね』って言ってくれて、どこで知ったのかはわかんないんですけど『詩乃さん浦安だよね』みたいな私の地元も知ってて『私は浦和なんだ』とか言われて仲良くなれるっていうので応援されるのもそうだし球場での、球場でしか会うことはないんですけどそこのつながりっていうのはすごい面白いなあって思ってて、自慢できることじゃないんですけど大学入るまでスポーツ観戦っていうのを一切したことがなくて野球のルールもほぼ知らないぐらいだったんですけど、大学入ってそのスポーツを、野球観戦の面白さもですし、スポーツを見ることの楽しさとかあとはその応援してる人たちとの一体感みたいなのも感じることができて、そこはすごい面白い文化というかスポーツ観戦だけじゃなくて応援するっていうものの文化を感じました」▲スーザフォンを演奏する駒崎

──最後に残りのシーズンの目標を教えてください
(一同悩む)

(小林)「多分自分は二つあって、まず野球も箱根も勝ちたい。これだけじゃないです。もちろん他の応援行く部会全部そうですけど自分たちが来たから勝てたっていうそういったのを最後してみたいというか、まあ今まで負けていいとかそんなこと全然思ってないんですけどまあ最後のシーズンなので、これで自分たち終わりなので全ての試合勝ちたいなっていう目標があるのと同時に、これ結構具体的な目標になるんですけど引退の時に泣けるようなというか『俺はもうこれに全てかけてきたんだ』って。で、『やり切ったんだ』っていうそういった涙が一粒でも流れるような残りそう言った時間の使い方であったりとか気持ちの入れ方とかそういった応援をできればいいなっていうふうに思います」

(白鳥)「そうですね、自分の場合は後輩が自分を見てこうなりたいなみたいな、こういう応援をしたいと思えるような、そういう姿を見せたいなって思ってまして、今もそうなんですけど自分は結構後輩に厳しく指導したりってこともあるんですけど、自分の理想を結構後輩に伝えるんですけど自分が、、。まあ2つあってもう一つの方から言うと最後まで応援を楽しみたいって思ってまして、最後引退するからってのもあるんですけど確かに勝つっていうのももちろんそうなんですけど、だからこそ自分たちが楽しまないと選手も楽しめないなって思ってて楽しければそれが盛り上がることにもつながりますしその盛り上がったらそれが選手にも伝わって選手も勝つことができるんじゃないかなって思うので、箱根駅伝もそうですしまず予選会なんですけど残りの野球リーグ含めて楽しめるのを追求していけたらいいなって思ってます。さっきのもう一つの方なんですけどまあ自分が今の役職、副団長っていうのを持ってから先輩から引き継いだんですけどその時に『お前が団長をまず支えろ』っていうのと『後輩しっかり頼むぞ』って伝えられて、そっから自分は練習もそうですし普段の活動も後輩の、後輩にしっかり背中を見せるっていう意識で今まで練習やってきて、活動参加してきて普段あまり見せてるかわからないんですけど、自分が後輩の目標になればいいなって思ってて。そのために自分は一生懸命頑張ってるみたいな感じがあるので自分を目標にしてもらえるようにそういう応援とか活動ができるようにしたいなと思ってます」

(佐藤)「今応援団としては130人弱いて、過去最大なんですけどその全員が笑顔で終われるような終わり方をしたいなっていうのが目標で4年生だけが笑って終わるとか楽しんで終わるだけじゃやっぱ意味がないと思っていて、4年生が抜けたらこの130人の代は終わってしまうっていうのはあるので、今所属している全員が全力でやり切って自分の力を出し切ってみんなが笑顔で終えられればいいなっていうふうには考えていて、やっぱり勝って欲しい気持ちもあるし、優勝して欲しい気持ちもあるし、っていうところはあるんですけど、応援の力はあるにしても実際に試合をするのは選手たちなのでその勝ち負けを自分たちで変えられるかって言ったらそこは難しい部分はあるなっていうのは思うので、やっぱその例えば悔しい敗戦をしたとしてももう自分たちがやり切ったんだなってこう笑顔で終われれば、私たちがやってた意味っていうのはあるかなと思うので、最後目標としては全員がやり切って心から楽しんで笑顔で終われるような形になればいいなと考えています。

(駒崎)「すごい似たようなこと考えてた(笑い)、私もまずは自分自身が全力で楽しんで部員も全員が楽しめる環境づくりをしたいなって日頃から心がけていることでもあるんですけど、最後までそれは変わらずやっていきたいなっていうふうに思ってて、やっぱりなかなかその130人もいたら考え方は違うし特に1年生はまだ応援も始まったばかりでそこまで多分応援に対する熱っていうのは4年生に比べるとないかもしれないんですけど、出来る限りそれを同じ方向に持っていって応援活動だったり、練習も含めて前向きに参加したいって思ってもらえるような部活にしたいっていうのと、自分たちの活動に誇りを持って納得して活動してもらいたいなっていうふうに思ってます」