2021年10月30日~11月3日 山梨県馬術競技場
昨年に続いて山梨県小淵沢でインカレが開催。馬場馬術競技で新井野乃花(文3)・白雪組が個人4位の成績を残すなど、人馬が共に奮闘し大会を無事に終えた。
〈全日本学生賞典障害馬術競技大会〉
▲第1回走行で10A障害を跳び越える吉澤千風音(商1)・白桜組
中大からは吉澤・白桜組ら3組の人馬が出場。吉澤は第1回走行で障害を2回落とし、最後から3番目の10A障害では馬が障害物の前でジャンプをためらい1回目の反抗を取られる。再び挑戦した10A障害を難なく跳び越えると規定タイムを超過しながらもフィニッシュ。翌日の第2回走行では7A障害を反抗すると、その後もコンビネーション障害である7A障害と7B障害を落としてしまう。立て直していきたいところではあったが、次の8番障害で2回目の反抗を取られこの時点で失権となった。「経験として1年生でこの大きい舞台に立てたことはすごく大きいと思っていて、収穫としては昨日よりも今日という練習ができたのはよかったと思います」と結果としては振るわなかったものの、次につながる走りを見せた。
〈全日本学生賞典馬場馬術競技大会〉
▲ステップを踏む大久保拓磨(商1)・ミッキーワイン組
6月の関東学生馬術競技大会で団体2位に入賞した3組の人馬が中大から出場。個人として、そして団体として一つでも上の順位を狙うべく競技に臨んだ。6番目に登場した新井・白雪組は総得点率63.808の好成績で個人5位に。個人成績上位10人が出場する個人決勝への進出を決めた。「思ったよりも順位が高くてすごいびっくりしましたし、素直にうれしいと思うんですけど失敗が響いてしまった。馬の足の状態も不安なところがあって悩んでいたんですけど、能力が高い子なのでこういう順位にしてくれてすごいうれしいですね」と完全ではないものの昨年インカレでの「トラウマ」を払拭する演技を白雪と共に披露した。
16番目に登場した舘楓人(商2)・白彗組は総得点率58.000で個人22位、25番目に登場した大久保・ミッキーワイン組は総得点率54.115で個人30位の成績。舘は「馬が自分の手の内に入っていなくて、動きを同調させることができずに馬がいやいやになってしまったので、それがいけなかった」と悔しい演技に。各大学上位3組の成績で競う団体結果は5チーム中4位と表彰台には届かなかった。
〈全日本学生賞典馬場馬術競技大会(個人決勝)〉
▲個人決勝で演技を披露する新井・白雪組
馬場馬術競技の個人決勝に駒を進めた新井・白雪組。個人決勝では人馬共に初めてとなる自由演技に挑んだ。映画「ラ・ラ・ランド」の楽曲に乗せて、人馬は優雅な雰囲気の中ステップを刻んでいく。結果は個人4位と順位を一つ上げ、うれしい入賞を果たした。「馬が結構落ち着いてくれて安心して演技することができました。自分の好きな音楽が使えて楽しかったです」と笑顔で振り返った。新井は12月に行われる全日本馬場馬術大会PartⅠに出場予定。「馬を休ませて、もう一回頑張ろうと思います」と国内最高峰の大会に万全な状態で挑むつもりだ。
〈全日本学生賞典総合馬術競技大会〉
▲クロスカントリーコースを疾走する河内一馬(商3)・白陽組
河内・白陽組が中大から唯一総合馬術競技に出場。馬場馬術競技では「これ以上はもう取れない」と納得のいく演技を披露し、クロスカントリー競技では1度障害の前で反抗してしまうもその後はトラブルなく自然豊かなコース上に置かれた障害を跳び続けフィニッシュ地点へ。最後の障害馬術競技では二つの障害を落とすも最後まで駆け抜けた。結果は35人中34位と振るわなかったが、「後悔はないです。今回の結果を踏まえて来年はもっと上に」と向上心を胸に飛躍を目指す。
◆大会結果◆
〈全日本学生賞典障害馬術競技大会〉
個人結果
失権 吉澤・白桜組
(第1回走行はタイム81.80秒、減点15。第2回走行で2反抗失権)
失権 大久保・EVAN組
(第1回走行で2反抗失権)
棄権 河内・スエヒロフェスタ組
(第1回走行前に棄権)
〈全日本学生賞典馬場馬術競技大会〉
個人結果
5位 新井・白雪組
→総得点率63.808
22位 舘・白彗組
→総得点率58.000
30位 大久保・ミッキーワイン組
→総得点率54.115
団体結果
4位 中大
→団体合計得点率175.923
〈全日本学生賞典馬場馬術競技大会(個人決勝)〉
4位 新井・白雪組
→最終得点率66.270
〈全日本学生賞典総合馬術競技大会〉
個人結果
34位 河内・白陽組
→減点合計68.6(馬場減点37.4、クロスカントリー減点23.2、障害減点8.0)
(記事、写真:町田航太)