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圧巻3発快勝。リーグ戦3位浮上ー関東大学サッカーリーグ戦1部 第10節 流経大戦

2024年7月13日 東京都・中央大学多摩キャンパスサッカー場

 

スタメン

GK

岩瀬 陽(経3)

DF

常藤 奏(経2)

原 圭佑(商3)

家坂 葉光(文4)

石橋 衡(文4)

MF

湯谷 杏吏(経4)→小川 雄輝(経2)

小川 嵩翔(商4)

岡野一 恭平(商1)→長澤 圭剛(文4)

FW

新 鉄兵(商2)→古川 大洋(経1)

加納 大(商4)→杉山 耀建(国経3)

星野 創輝(商4)→北浜 琉星(経2)

 

▼試合結果

○中大3―0流経大●

得点者:加納 大×2(前半40分、後半6分)、新 鉄兵(後半17分)

 

無念のアミノバイタル杯初戦敗退から約1カ月。リーグ戦再開となる今節はホームに流経大を迎えての一戦となった。ホーム5連戦の初戦で勝利し上位を追いたい中大は、 リーグ戦初スタメンとなる1年生の岡野一やJ2リーグ・ファジアーノ岡山への入団内定が発表された家坂を起用し試合に臨む。

▲守備をけん引し、攻撃でも起点となった原

まずは前半11分、小川嵩が新との連携でペナルティエリア内に侵入しシュートを放つ。シュートはゴール上に外れるも期待感のある攻撃を見せる。同21分には、相手陣地でボールを受けた湯谷のペナルティエリア外から右足を振りぬいたシュートが惜しくもポストを直撃。その2分後には、左サイドをドリブルで駆け上がった家坂のゴール前に入れたクロスに星野が飛び込むもあと一歩のところで届かず得点には結びつかない。中大が試合を動かせずにいると同34分、ロングボールからゴール前に迫られピンチを迎え、ペナルティエリア内で立て続けにシュートを撃たれる。しかし、ここでは守備陣が体を張り、GK岩瀬や常藤が何とかボールをかき出し失点を許さない。するとその7分後、ボールを運んだ原からのスルーパスに加納が反応しゴール前に迫るとGKに倒されPK獲得に成功。このPKを加納自ら冷静に沈め待望の先制点を奪取した。前半をこのまま終え、1点リードで後半へと向かう。

▲冷静に自ら獲得したPKを沈めた加納

 後半に入ると中大の勢いがさらに増す。後半開始6分、小川嵩のコーナーキックを常藤が競るとゴール前の混戦から最後は加納が振り向きざまにシュート。この試合2点目となる加納のゴールでリードを2点に広げる。さらに中大はその11分後、星野のパスに反応した新が華麗なシャペウで相手をかわすとそのまま冷静にゴール左隅にボールを流し込み3点目を奪う。「自分の課題だったゴール前にランニングしていくというところをずっと健さん(佐藤総監督)に言われていた」という新の成長を見せつける今季2ゴール目となった。

▲今季2ゴール目を決めた新

その後も中大は多くのチャンスをつくり、途中出場の古川や小川雄もシュートを放ち存在感を示した。終盤は押し込まれる展開となりフリーキックなどからピンチを迎えるも、守備陣中心にボールを跳ね返し続ける。そして試合は3―0のまま終了。「3―0という結果で勝ち切れるチームになろうというのをずっと言い続けてきた」という宮沢監督の理想とする勝ち方でホーム5連戦のスタートを切った。第2節・東国大戦以来の無失点という最高の結果を見せた守備についてDF石橋は「細かな声かけが集中力を保つのにつながってこういう結果になったかな」と試合後に語った。

アミノバイタル杯敗退の無念を払拭し、今季最高に近いゲームを見せた中大はこれでリーグ戦3位浮上。前回王者の筑波大や現在首位の明大を消化試合数の差はあるものの射程圏内に捉えた。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

―3得点、無失点という結果について

3―0という結果で勝ち切れるチームになろうというのをずっと言い続けてきたので、今年初めてそれが達成できて本当にうれしく思っています。アミノバイタル杯で残念な悔しい負け方をしたので、 そこから攻撃のところでずっと練習してきたんですけど、そこが今日存分に出せて3得点奪えたというのは、非常に選手の成長を感じてとても嬉しかったです。

―3得点の要因について

練習でやってきたことで、ゴールへの迫力というところが出せたんじゃないかと思います。今まではビルドアップしながら中大は上手いと言われてるんですが、やはり上手いだけでは勝てないというところで怖いチームになるというところで、よりゴールに向かっていくところを出していこうという話でずっと練習してきたので、それを存分に活かせたんじゃないかなと思います。4点目、5点目も取れたシーンもありますので、また練習を積み重ねていきたいなという風に思っています。

―無失点の守備面について

もうずっと無失点を目指してやってきたので、練習の成果だと思います。クロス対応も含めて粘り強く対応できたのではないかという風に思います。

―アミノバイタル杯敗退後のチームの雰囲気

もうやらなければいけないという危機感もあって、前向きにみんなが取り組んでくれたと思います。

 

新選手

―試合を振り返って

チームとしては前半からすごくいいペースで、自分たちがアミノバイタル杯で負けてから積み上げてきたものを結構出せたゲームでした。ピンチもあったんですけどなんとか凌いで、前半の最後の方から後半にかけて自分たちが得点できたのが良かったです。

―アミノバイタル杯敗退後のチームの雰囲気

負けてから最初は落ち込んでいたんですけど、もう次の週のオフ明けから切り替えて、みんな練習で自分たちの足りないところにフォーカスして、より練習の強度も上がったしチームとしての意識も上がって、それが今日の試合に全部出たと思います。

―自身のゴールを振り返って

10番の(星野)創輝くんからいいパスが来て、 自分の課題だったゴール前にランニングしていくというところをずっと健さん(佐藤総監督)に言われていたので、その部分で走っていいパスが来てイメージ通りのシャペウから流し込んでという感じです。

 

石橋選手

―試合を振り返って

アミノバイタル杯以来の公式戦ということで、アミノバイタル杯の初戦で負けた悔しさと、自分たちが大事にしたいサッカーというのはこの期間話し合っての成果が出た試合かなと思います。

―無失点の守備について

こまめに後ろの3人、ウイングバック含めて5枚がこまめに声をかけながらラインの上げ下げのところだったりチャレンジ&カバーだったり、そういう細かな声かけが集中力を保つのに繋がってこういう結果になったかなと思います。

―声かけは普段の練習から意識しているか

この期間でより強くなったのもそうですし、年間通して0で抑えることがチームの勝利にもつながるということで、今シーズンまだ2試合目でだんだん形になってきて、いい流れが来ているのかなという風には思います。

―攻撃面について

練習からアクションというところ、抜け出しのところとかの要求されているところをみんながアグレッシブに出してくれて、 それを連続してできたことで自分たちの時間を続けられて、ゴールもあのような形でいい時間に連続で取れたので練習通りの成果、自分たちがやりたいことを現実にできたかなと思います。

 

 (記事:山口周起 写真:山口周起)

 

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