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前半の失点響き、無念にも決勝リーグ進出ならず―関東大学アイスホッケー選手権大会対法大

4月13日 ダイドードリンコアイスアリーナ

「あくまで通過点としか考えていない」(阿部翼主将・総4)と臨んだ今回の法大戦。試合開始直後に齊藤大知(法4)が先制点を挙げるも、その後2点連続で失点して法大のリードを許す。第2ピリオドでもさらに2失点し、点差が開いてしまう。最終ピリオドで何とか同点まで追い付くも、PSSの結果4-5で敗戦。決勝リーグ進出への道は絶えてしまった。

 

〈第1ピリオド〉

試合開始2分、中大のエース齊藤が相手のディフェンスをくぐり抜け、フェイントを交えつつ華麗なシュートを決める。幸先のよいスタートを切ったかのように見えたが、パワープレーのチャンスで得点を逃すなどなかなか波に乗れない。11分、中大が一人少ない状況でゴール前までパックを運ばれてしまう。なんとかゴールを守り抜こうとするも、隙を突かれて失点。ここで切り替えたいところだったが、そのわずか30秒後、またもゴールキーパーの裏を突かれて法大の2点目を許してしまう。

▲2点目を決めた渡邊大(文2)

 

〈第2ピリオド〉

第1ピリオドの失点をなんとか取り戻したい中大だったが、3分、中大はペナルティにより二人少ない状態でのプレーを強いられ今試合最大のピンチを迎える。3人対5人と数的不利の中ディフェンス陣を中心になんとか危機を乗り越えるも、リンクに5人全員がそろった瞬間にまさかの失点。その後は両チームの激しい攻防が続くも、第2ピリオド終了5分前、カウンターにより再度相手のゴールを許してしまう。これによりスコアは1-4と点差が開く。しかし18分、パワープレーのチャンスを渡邊がものにし、少しだけ流れを取り戻して第2ピリオドは終了した。

▲得点に喜ぶ選手たち

 

〈第3ピリオド〉

試合が動いたのは、最終ピリオド開始10分のことだった。宮本明朗(総3)と徳光陸(文3)の幼馴染みコンビが待望の1点を決め、完全に試合の流れを変える。同点まであと1点。なんとかして追い付きたいところで、17分、齊藤がゴール前までパックを運ぶ。キーパーとの攻防が続くも、最後は切江蓮(総4)がねじ込み同点ゴールを決める。中大の応援席からは割れんばかりの歓声が上がった。

▲PS二人目の矢島翔吾(総2)

 

試合はPSSにまでもつれ込み、両チームから3名の代表選手が選出された。中大からは「こういう展開になったらあの3人かなと決めていた」(八戸監督)という齊藤、矢島、宮本が選ばれた。中大は後攻。齊藤はキーパーが動いた逆側にシュートを放つも、パックはポストに弾かれ、ゴールとはならなかった。法大の二人目がゴールを決め、焦りが見え始める。なんとか取り返したかったが、続く矢島、宮本ともにキーパーに阻まれてシュートを放てず、試合は4-5で法大の勝利となった。

 

試合後、リンクに呆然と立ち尽くす選手の姿が見られた。「過信していた部分はある」(阿部主将)。そう一言言うと、阿部主将は口を紡いだ。決勝リーグに進めないということなど、考えてはいなかった。しかし今回の敗戦をもって中大の予選敗退が決定。あくまでも三冠するという目標が、ここで絶たれてしまう。しかしまだ秋リーグとインカレが残っている。三冠こそ達成できなかったものの、強かった中大を再び見せることができるか。今後の開進に期待したい。

◆大会結果

●中大4(1-2、1-2、2-0、0-1)5法大○

◆中大の得点

2:15 G齊藤

18:31 G渡邊 A徳光、宮本

9:25 G徳光 A 宮本

16:56 G切江 A齊藤

写真提供=西谷奈帆

記事:「中大スポーツ」新聞部