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激闘制し、リーグ戦の雪辱を果たす!ー日本大学・中央大学対抗水泳競技大会大会

6月29日 東京辰巳国際水泳場

毎年恒例の日中戦。2週間前のリーグ戦5位決定戦で日大とあたり、悔しい結果に終わった中大はリベンジに燃えていた。


▲ペナルティスローでゴールを狙う後藤

リーグ戦では前半の流れをつかめず大敗したが、今回は第1ピリオド(以下P)から互角の戦いとなった。両大学とも得点が入らないまま3分が経過し、先制点を決めたのはまたも日大だった。中大は後半に新井謙之介主将(文4)が弾かれたボールを押し込んで1点を得る。直後に相手がシュートを決めるが後藤清吾(文2)の追加点で同点になりこのPを終えた。

第2Pは新井主将、髙橋英佑(文2)のゴールで逆転に成功する。しかし得点は4-3とわずか1点差。油断はできない後半戦に突入した。


▲攻守で魅せた萩原
第3Pではゴールキーパー・坂本朗(文4)が体を張るが、ペナルティスローを決められるなど立て続けに失点する。相手のディフェンスも堅く、6分経過時点で中大は萩原瞬(文2)の1点に抑えられ、5-8とリードを許した。さらに萩原は2年生ながら懸命にディフェンスをしていたがペナルティファールを3回取られて永退となり、残りの試合に出場できなくなってしまう。「みんなで鼓舞していった」(新井主将)と中大はあきらめずに攻め続け、なんとか8-8の同点に追いついた。

最終第4P。前野(日大)がこの試合5得点目を決めるなど、相手も攻めの手を緩めなかった。ここで中大がタイムアウトを取って態勢を整えると、何度も得点に絡む活躍を見せていた松本天斗(文3)がついにこの日初ゴールを決め9-10に。その後も互いに点を取り合うが、第4P終了時点で12-12の同点だったため、決着はペナルティシュートアウトに持ち越された。


▲中大のゴールを守る坂本

ペナルティシュートアウトでは両大学から5名の選手が選ばれ、勝敗がつくまで一人ずつ交互にシュートを打ち合う。勝負の行方を大きく左右するキーパーは坂本が務めた。中大の1番手・新井主将から順に後藤、藤井渉(文1)、田嶋と4番手まで両大学どちらもシュートを決め続ける。しかし5番手・松本のシュートは、惜しくも相手キーパーに止められてしまう。坂本は「慣れないことで緊張していた」が、冷静に相手のゴールを止めてチームのピンチを救った。

勝負が決まらなかったため2巡目に突入。1番手の両選手がシュートを決め、2番手の後藤もゴールし相手選手にプレッシャーを与える。坂本も同じだけのプレッシャーを感じていたに違いないが、臆することなく「2本止める。自分が止めれば勝てる」と気迫にあふれていた。その言葉通りゴール右側を狙った相手のシュートをしっかり止め、実に9大会ぶりに日中戦での勝利を掴み取った。


▲試合後、坂本は大きなガッツポーズで歓声に応えた

P後半での得点が目立った中大。「気持ちの面で勝利につながった」と新井主将が振り返るように、相手にリードされても最後まで粘るプレーで成果を出すことができた。「仲間を信じてやった」(田嶋)と、試合を重ねるごとにチームワークが強くなっている。今回の勝利をばねに、インカレでは昨年より成長した姿を見せてくれるだろう。


▲集合写真

◆試合結果◆

◯中大18ー17日大● (2-2、2-1、4-5、4-4、6-5)

記事・写真=「中大スポーツ」新聞部