2023年10月28日 白子町サニーテニスコート
インカレ後初の団体戦となる秋季リーグ戦の1日目が行われ、初戦でインカレ優勝校の明大に勝利。2戦目の早大戦は完敗を喫し、3戦目の国学大戦は日没のため翌日に持ち越しとなった1試合を残して2ー2という結果だった。最後の団体戦を迎えた4年生がいる一方で、インカレで準優勝を収めたチームは新体制に移行し、強豪校がひしめく関東の舞台での戦いが幕を開けた。
初戦の相手は先月行われたインカレの決勝で敗れた明大。2-1で迎えた第4ダブルスでは鈴木亮太朗(経2)・西田駿人(経4)組が登場した。マッチポイントを握られる状況でも鈴木が打ち負けることなくつなぐと、ここぞの場面で西田のショットが決まり、ゲームカウント5-4の接戦を制した。最終第5ダブルスでは敗れたものの、3-2で勝利。1部復帰を果たした春季リーグでは手にすることのできなかった1勝をインカレ王者からもぎ取り、幸先のいいスタートを切る。
▲笑顔を見せる鈴木(左)・西田組(早大戦)
2戦目は早大と対戦。実力者を揃えたチーム相手に明大戦からは1ペアを変更して挑んだ。下級生ペア同士の変更となったが、1日目を通してリーグ戦初出場となる1、2年生の台頭が目立った。「個々が自分がレギュラーで出たいという意思が出て、チーム内のレギュラー争いがあっていい戦いができて、経験はないが戦う気持ちを持って練習はできてきた」と大門監督が語るように、インカレよりも出場選手数が多いリーグ戦での出場を目指してきた選手たちがリーグ戦デビューを飾った。
▲早大戦に出場した関川結斗(法1)
第1ダブルスでは武市大輝(法2)・両角友志(経3)組が相手の隙のないプレーに思うような流れを作れず1-5で敗戦すると、シングルスで出場した幡谷康平(法3)も鋭いストロークで左右に振られまさかの敗戦。最終結果0-5と1試合も取ることができず、「勝とうという意識はもちろんあったが、体力的と技術的な部分でやっぱり相手に負けてしまった」(西田)と実力差を痛感する結果となった。
3戦目はここまで勝利をつかめていない国学大との対戦となった。早大戦では敗れたエース幡谷は、デュースに持ち込まれても冷静なプレーが際立ち、4-0の完勝。続く松本雅久(経2)・宮下武輝(経1)はゲームカウントで先行を許しながらも連携から連続ポイントを奪うなどくらいつき、今後につながる試合を見せた。
▲鋭いショットを見せた松本
チームが新たなスタートを切ったこの日、これまで引っ張ってきた4年生の西田は最後の団体戦を終えた。 「大将という意識を持ってずっとやってきて、成績はあまり良くはないこともあったが、とてもいい経験になった。後輩たちに頑張ってもらって、自分は次の舞台でまた頑張っていきたい」と感染症流行の影響で実質2年間となった大学での経験を振り返った。
2日目は2勝目をかけた国学大との第5ダブルスから始まり、法大、日体大と対戦する。1勝1敗で終えた1日目の戦いを踏まえ、「やっぱりゲームポイントを取ったところで、取りきる、やりきる、守りきる、ボールデッドになるまでボールに食らいつく、そういう執着心が最終的な勝敗を分けてくると思う」と貪欲にプレーすることが鍵になると監督は語った。新キャプテンのエース幡谷を中心に新たなチームとして出発した中大は手応えと課題を手にし、更なる強豪校との戦いに挑む。
▲新キャプテンの幡谷
◆試合結果◆
◯中大3ー2明大●
◯武市・両角組5ー4米川・上田組●
●松本・宮下組1ー5小宮・中原組◯
◯幡谷4ー1金山●
◯鈴木・西田組5ー4辻花・大辻組●
●中川雄太(経1)・高田翼(経3)組3ー5中村 ・岡田組◯
●中大0ー5早大◯
●武市・両角組1ー5矢野・荒木組◯
●中村倖青(文2)・関川組0ー5吉岡・松本組◯
●幡谷2ー4高田◯
●鈴木・西田組2ー5吉田・端山組◯
●中川・高田組1ー5小林・石森組◯
中大2ー2国学大(途中)
◯鈴木・西田組5ー1須田・長組●
●武市・両角組1ー5勝浦・岩崎組◯
◯幡谷4ー0寺本●
●松本・宮下組3ー5岡田・金井組◯
中川・高田組ー西本・知名組
(記事:琴寄永里加、写真:琴寄永里加、琴寄由佳梨)