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5名が全国大会への切符を獲得 吉野「これからグレードアップするので見といてください」ー第52回東日本学生相撲個人体重別選手権大会

▲土俵際で小手投げを狙う吉倉

ー125㎏未満級

山田晴ノ介(法1)は初戦、寄り切りにて快勝し順調なスタートを決めた。続く2回戦、途中土俵際まで追い詰められる場面も見られたものの、最後は下手投げにて勝利を収め、これにより全国大会への出場を決めた。取り組み後の取材では、「組んだら同じ階級の人には負けないと思っている」と語った。しかし、続く準々決勝においては「ちゃんと当たることを意識しておけばよかった」と悔しさを滲ませ、寄り切りにて敗北した。

▲相手を追い詰める山田

ー135㎏未満級

田村吏玖(法4)は苦戦を強いられた。初戦から四つに組む焦れったい試合になると、周囲からは多くの激励の声があがった。田村は2分を超える苦しい試合を懸命に戦ったものの、惜しくも押し出しにて敗戦した。

田中颯太(文2)は激しい戦いが続いた。初戦はお互いに何度もぶつかり合う一進一退の攻防戦を寄り倒しにて制した。そして続く2回戦は立ち合いから向かってくる相手を跳ね返し、一気に土俵際まで追い詰めて押し出しにて勝利を飾った。そして全国大会出場がかかった3回戦、勢いそのままにこの試合も突破すると思われたが、土俵際まで押し込んだところで小手投げを決められ悔しい敗北となり、全国大会出場決定戦へとまわった。その試合では相手にもぐりこまれ、寄り切りにて敗戦。惜しくも全国大会出場を逃した。

激しくぶつかり合う田中

ー135㎏以上級

135㎏以上級には市川太陽(法4)と竹田連汰朗(法2)が出場した。

主将市川は初戦、相手を土俵際まで押し込むも、最後は体を入れ替えられ、すくい投げで敗れる。

竹田は初戦、立ち合いで相手を押し込み有利な体勢に持ち込み、最後ははたき込みで初戦突破。続く2回戦は相手の棄権により不戦勝。これで全国大会出場を確定させる。続く準々決勝は田中康弘監督から「真っ直ぐ、真っ直ぐ」という声かけが飛ぶ中、立ち合いからお互いに体をぶつけあい、一進一退の攻防が続くが、竹田が土俵際で華麗に引き、勝利を収める。準決勝の相手は1年生ながら東日本インカレでベスト8に入ったムンフビルグーン(日大)。竹田は立ち合いをかわされ一気に寄り切られ敗北。第3位という結果に終わった。「相手が重くなるとすぐに引いてしまう。決勝に行くためにはそこを直していかないと」と竹田は全国大会を見据える。

▲135㎏以上級で第3位に輝き、表彰される竹田

ー無差別級

今田光紀(法2)は初戦、早大の内田と激突した。立ち合い優勢かに思われたが、土俵上を動き回る相手に、攻めあぐねてしまう。決定機がなかなか訪れないまま、相手の叩きに堪えることができず叩き込みで敗北。

兼田尚柔(法2)は土俵をうまく使い、体格で上回る相手を一時土俵際まで追い詰めるも、最後は圧力に屈し押し出されてしまった。

2回戦から出場の吉野一颯(文4)に期待がかかるが、相手の突き押しが強烈だった。前半はしのぐ展開となるも後半はなんとかまわしを掴み、縦横無尽に動き回り、勝機をうかがうも下手投げで敗れた。「去年(全国大会に)出ているという分、すごくプレッシャーはありましたね。一番勝てば(出場)というところだったんですけど。そのプレッシャーに負けてしまったのかなという」と自信の相撲を反省した。

しかし、全国大会出場決定戦では意地を見せた。大東文化大の小松をが出てくるところを冷静に突き落としで制し、2年連続の全国大会出場を決めた。「とりあえず全国にはつながったんで。無差別でもう1回チャンスがあるんで。これからグレードアップするので見といてください。今日みたいなしょっぱい相撲はいらないです」とさらなる進化を誓った。

▲最軽量ながら、2年連続の全国大会出場を決めた吉野

 

全国大会に個人戦で5人が出場することが決定した。中大相撲部への高まる期待。各々が個性を活かしたアグレッシブな取組で個人でも団体でも優勝メダルを首から下げる日は近いのでは。

◆試合結果◆
全国大会出場

100㎏未満級 渡辺龍汰(商1)

115㎏未満級 吉倉勝(法1)

125㎏未満級 山田晴ノ介(法1)

135㎏以上級 竹田連汰朗(法2)

無差別級 吉野一颯(文4)

◆お知らせ◆
次戦は8月14日(木曜日)に青森県・十和田市相撲場で行われる全日本大学選抜相撲十和田大会です。

(記事、写真:松岡明希、小林陽登、髙木麻央里、紀藤駿太)

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