2025年8月31日 神奈川県・横浜国際プール
メダルを懸けた3位決定戦。第1ピリオド(以下P )から第3P まで、作戦通りのディフェンスで、失点を最小限に抑えていた中大。第2Pまでリードを奪っていたが、第4P、スタミナ不足やそれに伴う集中力の低下で失速。巻き返すことができず、悔しい逆転負けを喫し、メダル獲得は来年へ持ち越しとなった。
▲円陣を組む選手たち
第1P 、立て続けに失点し、苦しい立ち上がりとなった中大。しかしながら、森田晃輝主将(文4)がペナルティスローで得点を奪うと、中大は反撃を開始する。藤林佳聖(文3)からパスを受けた飯島颯大(文2)、森川翔(文1)がそれぞれ得点し逆転。さらに、第1P残り15秒、鈴木海斗(文2)がペナルティスローに成功。リードを2点に広げた。
▲ゴールを狙う森田
▲ペナルティスローを放つ鈴木
第2P、専大に連続得点を許し、早々に同点に追いつかれてしまうが、本部颯汰(文1)からパスを受けた飯島の豪快な一投が決まり、再びリードを奪った。専大が連続得点を挙げる一方で、中大はなかなかゴールに近づくことができず、チャンスを生み出せない。この苦境に、チームを勢い付けたのは安田康太郎(文3)。専大の攻撃からゴールを死守し、守りから流れを作り出す。第2P残り1分29秒、本部のパスから佐賀慶(経2)が得点し追いつくと、残り33秒、森田も本日3点目となる得点を挙げ、勝ち越し。なんとか1点をリードして折り返した。
▲雄叫びをあげる飯島
▲ゴールを守る安田
▲シュートを放つ佐賀
第3P、飯島の活躍により、中大は必死に食らいついていく。専大にペナルティスローを与えてしまい失点するも、飯島が強硬な攻めの姿勢でゴールに迫り得点。連続失点も、藤林からパスを受けた飯島が再びシュートを決めた。しかしながら、専大はまたも連続得点。1点を追うかたちで最終第4Pを迎えることとなった。
▲気迫のこもったプレーを見せる飯島
▲再び円陣を組む選手たち
守備からもう一度流れをつかみたい中大は、専大の先制攻撃を防ぎ、幸先のいいスタートを切った。しかし、船水淳希(文4)の攻撃は時間切れとなってしまう。反対に、専大は3連続得点。4点にまで点差が開いてしまった。中大はタイムアウトを取り、「まだ4点差いけるいける」と励まし合う。気合いを入れ直した選手たちは、守りで粘りを見せる。8回に及ぶ専大の攻撃のうち、3回はディフェンス陣の活躍でシュートを防ぎ、2回は安田がセーブした。試合時間残り2分5秒、船水がペナルティスローで得点。4年生の意地を見せるが、勝利を確信しますます勢いづく専大はさらに2得点。11-17と、悔しい逆転負けで、試合は幕を閉じた。
▲ペナルティスローで得点した船水
専大を相手に善戦したものの、メダル獲得にはあと一歩及ばなかった中大。冬を乗り越えて、一層強くなるであろう1、2、3年生と、新たな風を運んでくるであろう新入生の力を合わせて、中大がどのような進化をとげるのか非常に楽しみだ。
▲賞状を受け取る森田主将
▲賞状を掲げ笑顔を浮かべる選手たち
◆試合結果◆
●中大 11(4-2、3-4、3-5、1-6)17 専大○
◆コメント◆
選手名:藤林佳聖(文3)、木庭幸輝(文3)
ー今日の試合を振り返ってよかった点や改善点は
藤林:良かった点は自分たちが理想にしてたディフェンスができたことと、悪かった点はその最後のピリオド、集中しきれずに逆転されてしまってから、同じことを繰り返してたことがあったので、レパートリーを増やすことを来年のチームでやっていきたいと思います。
木庭:良かった点としては、ディフェンスで全員でかえってきてチームですることを決めていて、それを徹底できていたので、3ピリ目もちゃんと戦ってこれて、4ピリ目になるとちょっと体力面であったり、無理な攻めが目立ってしまって、相手のカウンターにつながってしまったところがあるので、来年ではそこを改善点として、その試合をどう進めていくかだったり、体力の配分だったり、そこを気にしながら頑張っていきたいと思います。
ー次期主将、次期キャプテンとして抱負は
藤林:4年連続ベスト4と日中戦勝利で、リーグ戦は去年以上にいけるように頑張りたいと思います。
木庭:目標としては主将が言ってた通りで、自分の抱負としてはチームの縁の下の力持ちとして、みんなの足りていない部分を支えていきたいと思っています。
ー4年生との思い出深いエピソードは
藤林:草津旅行。みんなでスノボ行きましたね、2回。
ー誰が1番お上手でしたか
淳希さんです。
木庭:僕はこの前行ったんですけど、千葉の方に鋸山に行ったり、海鮮丼食べて、海に泳ぎに行ったりして、最後温泉で楽しく帰ってきたことです。
ー来年度への意気込み
藤林:来年度は個性豊かなチームメイトがいるので、それをまとめて1つの目標に向かってみんなでいけるチームを作っていきたいと思います。
木庭:似てるんですけど、一人ひとり特徴がとてもある人が多いので、そこを上手いことをまとめて強いチームを作っていきたいと思ってます。
(記事:福田菜緒、写真:大畠栞里、福田菜緒)
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