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インカレ最終日にリレー種目で3冠達成!―第101回日本学生選手権水泳競技大会・4日目

2025年9月7日 東京アクアティクスセンター

競泳の日本学生選手権第4日は7日、東京アクアティクスセンターで行われ、男子50m自由形で蓮沼椋祐(経3)、男子100mバタフライで光永翔音(商2)、男子4×200mフリーリレーでは1泳に嶋田大海 (商1)、2泳に村佐達也 (総1)、3泳に光永翔音 (商2)、4泳に蓮沼椋祐 (経3)という布陣で優勝し、今大会のリレー種目で3冠を達成した。


男子50m自由形決勝に出場した蓮沼は予選で、序盤は横並びのレース展開となったが35m以降は他を圧倒する泳ぎを見せた。自己ベストを更新し、組首位でフィニッシュし予選2位で決勝に進出。決勝のレースでは予選トップ通過の市村(鹿屋体大)の次点につけ、好調なスタートを切った。競り合う形でのレース展開となったが、最後にはタッチの差で蓮沼がこの種目の1位に輝いた。小山陽翔(法4)は予選、終盤にかけて4レーンの重藤(近大)との熾烈なトップ争いを繰り広げ、組2位でゴール。自己ベストを更新し、決勝へと駒を進めた。決勝では序盤から力泳を見せたが、先頭の市村、蓮沼には一歩及ばず。大混戦の中で、大学ラストレースを7位で終えた。

▲表彰台に上がる蓮沼

女子100mバタフライ予選では、3組に長森流楓(文3)、坂本千紗(商1)、長谷川葉月(文3)が出場。長谷川は序盤からトップ争いに食い込み50m地点を組一位で通過。ターン後は秋山(新潟医福大)との一騎打ちとなり、組2位でこのレースを終えた。長谷川の隣の3レーンでは、1年の坂本が長谷川を追いかける形となった。50m地点までに3番手につけターンすると、折り返しでは横並びのレースとなり組4位でフィニッシュした。0レーンを泳ぐ長森は潜水時に出遅れ、苦しいレース展開に。8位でターンすると、集団に食らいつくが順位を上げることができず組8位でゴールした。

▲隣り合って泳ぐ長谷川と坂本

初のインカレの舞台でB決勝へと駒を進めた坂本は序盤から攻めの泳ぎでトップ争いに食い込み、2位で折り返した。後半も混戦であったが、75m地点からさらに攻めの泳ぎでトップ争いに食らいつく。会沢(日大)の猛追もあり、組3位でゴール。全体11位で初のインカレを終えた。

▲飛び込む寸前の坂本

決勝では笑顔で応援席の仲間とハイタッチを交わしながら入場した長谷川。レースでは浮き上がりで秋山の次点につけ、序盤から力泳を見せた。木津喜(明大)と0.05秒差の3位で50mを通過すると、首位の秋山を猛追する。木津喜や藤本(同志社大)が後方から迫ってくる大混戦となった。タッチの勝負となったこのレースを、長谷川は2位でフィニッシュした。

▲表彰台に上がる長谷川

男子100mバタフライ予選には4組に光永、矢澤祥太(商4)が出場。4レーンを泳ぐ光永は序盤から新開(早大)との激しいトップ争いを展開。50mを組首位でターンするとその後はトップを独走した。このレースで光永は自己ベストを更新し、予選一位で決勝に進出した。矢澤は前半に突っ込んで順位を上げ、50m地点を組3位で折り返した。ターン後も75m付近までは順位を維持したが、後方からの追い上げで混戦となりこのレースを組6位で終えた。6組に出場した中原克(商1)は序盤は大混戦の中、組5位でターン。折り返しでは激しい3位争いが行われたが、三輪田(中京大)や餅田(明大)との接戦に敗れ組5位でフィニッシュした。このレースで中原は自己ベストを更新し、B決勝へと進んだ。

B決勝では潜水時にアドバンテージを作り、3位争いに食い込むが、25m付近から後方の追い上げが始まり大混戦に。50mを5位でターンした。ターン後は力強い泳ぎで勝負を仕掛け、トップ争いを展開。組2位でフィニッシュし、全体10位でインカレを締めくくった。

▲B決勝を泳ぐ中原

決勝では、光永は中央大学の鉢巻きを身につけ、王者の風格をまといながら入場。悠々とスタート前のルーティンをこなし、スタート台の前に立った。浮き上がりは後れを取ったものの、その後の追い上げで50mを2位でターン。1位の山口(早大)をとらえると、猛追の末首位に躍り出る。75m以降は首位を独走し、堂々1位でフィニッシュした。このレースで光永は予選で出した自己ベストをさらに更新し、初優勝を飾った。

▲表彰台に上がる光永

女子200m平泳ぎには楠田夢乃(文2)が出場した。予選を順調に突破したものの、決勝では序盤から差をつけられ、追い上げも一歩及ばず悔しい4位となった。

▲予選を泳ぐ楠田

4日間にわたるインカレの最終種目である男子4×200mフリーリレーでは1泳に嶋田、2泳に村佐、3泳に光永、4泳に蓮沼が出場し、見事優勝を果たした。1泳の嶋田はスタートから出遅れるも粘りの泳ぎで村佐に繋ぐ。村佐はあっという間に差を縮めさらに突き放す圧巻の泳ぎを見せトップで光永へ。力強い泳ぎでその差を保ち4泳に繋ぐ。アンカーを務めた蓮沼は追いかけられる展開の中逃げ切り7分12秒24で金メダルを獲得した。2日目の4×100mフリーリレー、3日目の4×100mメドレーリレーでも頂点に立った中大がこの種目も制覇し、リレー種目を総なめする結果に。「チームメイトに感謝したい」と村佐が語ると「全員で取った金メダル」と光永。溢れ出る中大愛で掴み取った景色だった。

▲表彰台に上がる中央大学チーム

◆大会結果◆

女子50m自由形予選
5組
⑩澤野莉子(文3)30秒46

男子50m自由形予選
7組
①蓮沼椋祐(経3)22秒44
9組
②小山陽翔(法4)22秒76
⑨柿木奏之介(商3)23秒17

男子50m自由形決勝
①蓮沼椋祐(経3)22秒28
⑦小山陽翔(法4)22秒80

女子100mバタフライ予選
3組
②長谷川葉月(文3)59秒73
④坂本千紗(商1)1分00秒44
⑧長森流楓(文3)1分01秒12

女子100mバタフライB決勝
③坂本千紗(商1)1分00秒20

女子100mバタフライ決勝
②長谷川葉月(文3)58秒96

男子100mバタフライ予選
4組
①光永翔音(商2)51秒94
⑧矢澤祥太(商4)53秒90
6組
⑤中原克(商1)53秒58

男子100mバタフライB決勝
②中原克(商1)53秒49

男子100mバタフライ決勝
①光永翔音(商2)51秒71

女子200m平泳ぎ予選
5組
②楠田夢乃(文2)2分28秒53

女子200m平泳ぎ決勝
④楠田夢乃(文2)2分26秒52

男子4×200mフリーリレー予選
3組
①中大 7分17秒77

1泳 川中鼓太郎 (商1)
2泳 中山響 (総3)
3泳 村佐達也 (総1)
4泳 嶋田大海 (商1)

男子4×200mフリーリレー決勝
①中大 7分12秒24

1泳 嶋田大海 (商1)
2泳 村佐達也 (総1)
3泳 光永翔音 (商2)
4泳 蓮沼椋祐 (経3)

 

(記事:琴寄由佳梨/写真:前田依美華、大畠栞里、琴寄由佳梨)

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