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連載第81回・ラグビー部

連載第81回はラグビー部!中大ラグビー部は関東大学リーグで一部を守り続け、伝統を作り上げてきました。今回は川勝自然主将(法4)と主務の福田翔亮(商4)にお話を伺いました。※取材内容は3月2日時点のものです。

▲今回お話を伺った川勝(左)と福田

――まずは自己紹介からお願いします
福田 中央大学新4年、主務を務めます福田翔亮(ふくだ・しょうすけ)と申します。ポジションはスクラムハーフで、体の小さい選手がやるポジションです。

川勝 今シーズン主将を務めます、川勝自然(かわかつ・じねん)です。ポジションはフランカーです。フランカーはフォワードの中で一番走るポジションで、タックルの機会が一番多いですね。

――いつからラグビーをやっていますか

福田 僕は5,6歳くらいのころに始めました。人によって違いますけど自分は早い方だと思います。

川勝 僕は中学からです。中学に部活があって、たまたまなんとなく始めたのが、継続していたら楽しくなっていきました。

――ラグビーの魅力は何ですか

福田 見ていただいてわかると思うんですけど、キャプテン(川勝主将)は背が高くて僕は背が小さくて、いろいろな選手がいるんですけど選手ごとに輝ける場所があって、キャプテンはキャプテンの体を使ったプレーがあって、僕は小さいからこそできる事があって、助け合ってやるというところがラグビーの一番の魅力だと思います。

川勝 福田にほとんど言われてしまったんですけど付け加えるとしたら、一人一人がどれだけ体を張って、痛いことや苦しいことをやるかがチームの勝利につながってきて、あとでやりがいを感じるというところも魅力ですね。ワンチームを感じられていいスポーツだなと思います。

――今の時期(3月2日時点)はどのような練習をしていますか

福田 週7日のうち日曜日がオフで筋トレを週に6回、グラウンド練習を週に5回行っています。午前中が筋トレで午後がグラウンド練習です。

川勝 去年出た課題として体が小さいというのがありました。今は一人一人本当に午前中追い込んでいてきついし、午前追い込めば午後もきつくて、きつい中でどれだけやれるかというところで成長を感じられているかなと思います。

――シーズン中との練習内容の違いはありますか

福田 シーズン中も欠かさずやりますが、ただ重いものをやることがベストではないです。やはり、筋トレにもいろいろなやり方があるので、今は体を大きくしようという時期ですが、シーズン中はその時期にあった練習をやります。

 

――昨年を振り返ってみていかがですか

川勝 去年は一昨年よりは手ごたえがあった1年でした。土台作りとしての1年でもあって、遠藤ヘッドコーチ(昨年から就任)が来て探り探りだったので、今年は土台を生かして練習できるようになってきています。

――遠藤ヘッドコーチが来てから練習内容等の変化はありますか

川勝 遠藤さんが来てから、走りの質が変わってきました。今までは長距離を走るようなトレーニングが多かったんですけど、この走りがラグビーのどこに生きるとか、例えばタックルした後の動きだったり、直線や横の動きのスピードだったり、細かいスピードにこだわった意味のある練習ができています。

福田 厳しいというよりは、僕らが掲げている目標にたどり着けていないということや、僕らが気づいていない部分をコーチという目線で気づかせてくださるので、新たに気づきや見つけたものをヒントにしてやっていくことができているのかなと思います。

――コーチとの距離はどんな感じですか

川勝 コーチが来たばっかりの時は、そういう距離感だったり、厳しいんじゃないかというのがあって苦労しました。今年は距離も分かったというか怖そうな見た目ですけど、しゃべったら冗談も好きな人で選手との距離感も分かってきたし、単純に厳しいとか思っている人はいないです。選手権出場に必要な練習をやってくれていると感じます。

――今年の目標を教えてください

川勝 具体的にはこの2週間(3月2日から)で決めることになっています。チームゴールは『選手権』です。この選手権という言葉に「選手権に行く」だったり、「選手権で勝つ」「選手権で戦う」とかそういういろんな意味を持たせて、最終的には選手権のために何ができるか、全部の行動を選手権を軸に考えられるようにしていきたいと思っています。昨年は「トップ4」でした。大学選手権のベスト4です。

――今回はちょっと違うんですか

川勝 違うというよりは決め直しました。1対1のミーティングを選手たちとして、選手一人一人がどこに向かいたいのかを聞いたうえで選手権という目標がみんなの気持ちの中で強いという感じたので、そう決めました。

▲対面での取材に臨む二人

――ラグビー部の良さは何ですか

川勝 今年の代が他と全く違うなと思うのが、本当に学年の仲が良いということです。どの代も4年目になって試合に出れなくて表には出さなくても腐ったりする人がどうしても出てくるんですけど、今年は仲が良いですね。みんなが「去年は出てなかったけど選手権行きたい、勝ちたい」という気持ちを強く持っているからこそ、今年は違うと感じます。

――ムードメーカーはいますか

福田 福田拳斗(文4)、福田柊平(文4)、堀井拓哉(経4)とかはチームをいろんな方向に明るく引っ張ってくれています。練習もそうですし、寮に戻ってもオフの時間で常に明るくふるまってくれます。

――ストイックな人は誰ですか

福田 久保慎太郎(法4)ですね。誰に聞いても彼をあげると思います。ストイックなのにマイペースというギャップも良さだと思います。

――イチオシの後輩は誰ですか

川勝 フランカーの橋本吾郎(商3)。身長が高くて190㌢くらいあって、ただ細くてパワーとかは身長のわりに少ないんですけど、気持ちのこもったタックルをして、すごくいいやつで、すごくいいやつがあんなにタックルをして、自己犠牲というか、味方にいるだけで頼もしいですね。開始3分で手の骨折ったりして、けがも多いけどけがさえなければと思います。魂もこもっていて。

福田 鈴田幸暉(文3)。来年度から副主務で、いろんな面で気を使えて、仕事もこなせて、いろんなことを進んでやってくれます。それがプレーに出ていると思います。けがが多いけど、他の大学にとっては秘密兵器。来年楽しみにしていただければ。

――石渡さん(昨年の主将)はどんな主将でしたか

福田 誰よりも先頭に立つということを率先してやってくださって、多分先頭に立つということは苦しいことも多いと思うんですけれど、チームを率いる上でも厳しい道を選んでくれる先輩でした。ただ、そこにチームメイト全員が付いていかないと先ほど主将が言ったように、チームのゴールにはたどり着けないので、それを今年は去年以上に頑張りたいです。

――練習の雰囲気は良いですか

福田 中大はずっと「楽しい」というのを心掛けてやってきたんですけど、楽しいだけじゃ勝てないということを感じています。選手権に出ることのできていない事実を受け止めなければならないと思っているので、スイッチの切り替え、やるときはやるというのを大事にしていきたいです。

――高校時代のチームメイトを意識しますか

川勝 桐蔭学園なんですけど花園も優勝してるくらい強くて、それこそ一個上に斎藤直人っていうサンウルブズのスタメンになってる人もいて、早稲田や明治にもいっぱい行ってて、数年前まで一緒だったのにあいつら選手権行ってるな、がんばってるな、俺も行きたいなとかは思います。

――最後に意気込みをお願いします

福田 たくさんの方に応援されるのが励みで、中大の方とかラグビー部を応援してもらえればなと思います。ここ2年はふがいない結果で終わっていますが、勝ちたいという気持ちは強く持っているので、OBや保護者の方々が応援してくれてありがたいなという思い、感謝の思いと責任持って戦って、勝ちたいと思います。

▲最後まで丁寧な語り口の福田(左)

色々なことを丁寧に強い思いを持って語る姿が印象的でした。忙しい中取材を受けていただきありがとうございました!

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部