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連載第80回・射撃部

 

連載第80回目は射撃部です!10月のインカレに向け日々練習に励んでいる射撃部。今回は主将の早川匠(商4)と主務の仲原わかな(文3)の2名にお話をうかがいました。

*この取材は9月6日に行われたものです。

 


▲笑顔で取材を受けてくださった仲原(左)と早川

 

――自己紹介をお願いします。

早川 商学部商業貿易学科4年の早川匠です。射撃部主将です。

仲原 文学部人文社会学科3年の仲原わかなです。主務をやっています。

――お互いの印象を教えてください。

早川 真面目で清楚な印象で、素晴らしい後輩です。

仲原 めっちゃ持ち上げますね(笑い)面白い人だなあという印象です。

――射撃を始めたきっかけを教えてください。

早川 高校の部活動紹介で知って、友達と体験行こうってなって、面白そうだったので始めました。

仲原 高校の部活動紹介で興味を持って、体験に行くようになって好きになりました。

――高校の時の成績はどうだったんですか。

早川 全国大会は個人で3位、団体5位、東日本優勝、国体7位、関東大会でジュニアの日本新記録、日本代表に2回選ばれました。

仲原 九州大会優勝です。

――そもそも射撃とはどのようなスポーツなのですか。

早川・仲原 射撃にはエア(エアライフル)とSB(スモールボア)があって、エアは空気銃で10m先に標的があってその中で点数高い方が勝ちというスポーツで、立ち姿勢で打ちます。SBは火薬を使ったライフル銃で、座って打ったり寝て打ったりと3姿勢あります。試合時間は2時間45分くらいあります。SBは段級のうち3段以上ないと出られないので、エアだけやる人かエアとSBをやる人に分かれています。

――普段の練習はどのようなことをしていますか。

早川 平日は6時間半、7時間くらい個人練習で、毎週日曜日はみんなで集まって合同練習をしています。夏休み期間は、火曜日と土曜日はオフで他の日は毎日練習していますね。あとは月に1、2回大会があるという流れです。

――練習メニューはどのような感じですか。

早川 午前3時間、午後3時間という感じで時間を区切って、メニュー自体は個人に任せていてしっかりとしたメニューは決まっていなくて、お互いに教え合ったりするくらいで基本はフリーで練習しています。

――授業との両立はどうですか。

仲原 大会で出られなかった授業のノートを一般生の友達に見せてもらったり、体連の中で情報を集めたりしています。

早川 部活内でも同じ学部同士で授業の話をしたり、みんなで履修を決めたりして協力してやっています。

――射撃の魅力は何ですか。

仲原 3姿勢ごとに銃がぴったり止まる姿やセッティングを考えて、それが試合に生かされるようになって点数が上がっていく感じが楽しいなと感じます。

早川 10点が続いている時とか試合がいい流れで運んでいっている時は楽しいです。体を動かす競技ではなく運動神経があまり関係ないので誰でもある程度できるところが魅力かなと。

 


▲取材場所だった大学の射撃場で練習をしていた吉村柊平(商3)

 


▲吉村同様練習中だった稲江瑠香(文3)

 

――準備運動などはするのですか。

早川 人それぞれですね。ストレッチとかはやります。パーツが多いので部品がずれていないかなどのチェックを試合前に入念にやったりはしています。

ーー印象に残っている試合はありますか。

早川 高校2年生の時に始めての全国大会に出て、広島の射撃場でやるんですけど山の奥で室内で体感40度くらいあって、体力をすり減らしている中どれだけいつものように打てるか根性との戦いというか、緊張と暑さによる精神的な戦いが印象に残っています。

仲原 大学2年生の時に学生選抜の試合で大阪に行って、台風の中練習してたんですけど、結局試合は台風で中止になってしまって、1日外にも出られないまま過ごしたことですかね。

早川 それ試合してないじゃん(笑い)

仲原 試合だと、高校生の時に大学生とかもいる全日本に出て、高校生のレベルしか見ていない中でレベルの高さを知ってより一層頑張ろうと思いました。

早川 自衛隊の射撃部の人たちは1日10時間とか練習しているので、大人の方と試合をするとレベルの差を感じますね。射撃は他のスポーツと違って点数と順位が出るので、練習や環境のハンデがある中勝たなくてはいけないので、点数で上下が決まるところがシビアなスポーツだなと思います。

――辛いことや苦しいことはありますか。

早川 前日練習をして4日間試合が続く時に、大学生の試合だとSBをやっている人はエアーもやったりと毎日試合があって、試合が長いので体を疲れさせないようにするのが大変ですね。当日の試合はやることやって狙って打つだけなので、前日の体調管理の方が大変です。

仲原 春の合宿で雪が降っていて、SBを打っていたんですけど半屋外で風も雪もすごい中で指の感覚がなくなるくらい本当に寒かったんですけど、暑い時も同じくらいすごく大変ですね。

ーー今後の目標や抱負を教えてください。

早川 全体の目標としては10月に行われるインカレでの男女総合優勝です。個人では7月の時点では各種目上位15名のオリンピック選考に残っていてオリンピックも狙っているので、個人的にはインカレ優勝とオリンピック出場です。

仲原 レギュラーの団体3人に選ばれたので、自分が一番年上なので点数でも引っ張っていけるように練習を頑張って、団体では3位以内に入りたいです。

――そのために力を入れていることはありますか。

早川 部員が10人くらいしかいなかったんですが、今は20人超えているので練習量も多く練習時間も長いので、指導に力を入れたりしています。20人以上いると人によって見れたり見れなかったりもするので、教え合いに力を入れていますね。

仲原 苦手な姿勢を練習してそれで安定な点数を出せるようにノートに取って、その姿勢がいつでも作れるようにノートでも体でも覚えるようにして、得意な姿勢はもっと伸ばして点数を稼げるように心がけています。

 


▲(右上から時計回りに)吉村、早川、仲原、稲江

 

――お忙しい中取材にご協力いただきありがとうございました。
今後の射撃部のご活躍をお祈りしています!

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部