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【第173号掲載記事・準硬式野球部】全日本惜敗で涙を飲んだ宿敵日大を下す!6期連続優勝

秋季リーグ戦で中大が6季連続の優勝を果たした。最後は全日本大会で敗れた宿敵日大を下し優勝を決めた。今年はエース石井竜弥(商3)の活躍で勝利する場面が多かったが、秋季リーグ戦では大山北斗(商1)の活躍や打線のつながりなど、新たな勝ち方を見せたリーグ戦となった。

※「中大スポーツ」第173号4面の本文を掲載しております。

◇ ◇ ◇

▲優勝を決めマウンドに集まる選手たち

 

つなぐ打線

今年はエース石井を中心に守り勝つ試合が多かった中大であるが、今回の秋季リーグ戦では打線のつながりを見せた。夏の全日本大会では一本が出ずに敗戦するなど打線に勢いがなかった。4年生を中心とした主力打者が不調の中、功刀史也(文2)、岸野皓大(商3) 、小林洸誠(商3)、山崎大翔(商3)らを中心に打席をつなげ多くの試合で5点以上の得点を挙げた。戦国東都の中で秋季リーグ戦上位の打率・出塁率(10月17日時点)を誇る小林は全日本大会の敗因を「気持ちの面」と分析し、「寮の掃除やあいさつなど目に見えない部分をチーム全体で意識した」という。

新たな戦力

やはりエース石井の活躍は優勝に欠かせなかった。石井の奪三振数はリーグトップ(10月17日時点)を記録し、さらに三者凡退で相手打線を抑え幾度となく守備からチームに流れをもたらした。しかし活躍した投手は石井だけではない。投手の層が厚い中大で今リーグ特に好投が光ったのは大山北斗(商1)だ。全日本大会でも登板し140キロ後半の速球で会場を沸かせた期待の新人は、秋季リーグ戦ではより成長した姿を披露し相手打線を封じ込めた。また長くスタメンを維持してきた主力打者も秋季リーグ戦ではスタメンを外れ新しい打者がスタメンに入る試合も増えた。池田浩二監督が「満を持して起用した」と太鼓判を押す松浦祥真(経1)は全日本ではユニフォームを着れずにベンチでスコアを書いていたが、初スタメンの秋季リーグ戦で早速マルチ安打の活躍を見せるなど虎視眈々(たんたん)と出場の機会を狙う。今シーズンを通じて投打で新しい戦力が躍進し、選手層の厚さを見せつけた。

優秀の美を

秋季リーグ戦を終え、最後に残るは11月に開催される関東王座決定戦。この大会をもって4年生は学生野球最後となる。絶対的エース石井だけでなく他の投手陣や打者の活躍なくしてトーナメントは勝ち進めない。大山は「関東王座も優勝していい位置で4年生を引退させてあげられたら」と気合十分だ。すでに三冠を達成している中大は、関東王座を制し有終の美を飾ることができるのか期待が高まる。

(記事、写真:菅澤澪生)

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2022年11月3日(木・祝)付で「中大スポーツ」第173号を発行いたしました。詳細はこちら