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【箱根駅伝直前特集2024/戮力協心】第2回 溜池一太(文2)


3冠を掲げて臨んだ3大駅伝は、出雲駅伝7位、全日本大学駅伝4位という結果に終わった中大。残るチャンスは箱根のみ、「戮力協心」で悲願の優勝へ―。大会を目前とした選手たちは何を思い、何を目指すのか。

第2回は今季頼もしい存在へと成長した溜池一太(文2)。下級生ながらチームに欠かせない存在となった溜池にここまでの今シーズンと箱根駅伝に向けての思いを聞いた。(取材は11月28日に行いました)


出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに区間3位。チームの流れを変える好走を見せ、安定して強い印象を与えた。

▲全日本大学駅伝の溜池

──ここまで二つの駅伝での自身の走りを振り返って
3冠を目指していてその中で7位と4位で区間賞も取れずって、すごい、チームとしても個人としても悔しい二つの駅伝だったなという感じですね。

今季の取り組みについて

──去年から成長した部分は
練習の取り組み方が一番変わったなと思っていて、ただ走るだけじゃなくて練習の意図とか何を意識してやればいいか、どういうトレーニングを意識して自分に何が必要かっていうのをよく考えてこの1年間過ごせたかなって思います。

──去年から意識的に変えた部分は
目の前の練習だけを考えるんではなくて、トータルして先に大きい目標を立ててそこまで何をしていくかっていうのを順序立ててやることを意識してこの1年間やってます。

──それは走りにもつながっていますか
そうですね、去年はけがをしてしまった時期があったんですけど、今年は大きなけがなく1年間練習できているのでそういう部分では大きく成長できたかなと思います。

1区への思いと単独走への手応え

──箱根や都大路から1区の適正感じますが自分では
1区には思い入れがあるというか、1区で勝負したい思いが自分の中にあるの1区…。チームの中に役割があるので1区を走りたいだけで走れるわけではないんですけど、自分の好きなのは1区です。

▲第99回箱根駅伝、1区区間4位と好走した溜池

──そんな中で出雲、全日本と中盤区間でしたが単独走への手ごたえは
トラックの方が得意でロードが苦手なんですけど、その理由の一つとして単独走得意じゃないっていうのがあったんですけど、今シーズン駅伝走ってみて単独走も行けるようになったな、高校時代と比べてそういう部分は成長できたかなと思います。

同期、後輩について

──同期についてはどう見てる?
1年生の頃から自分と駿恭(吉居=法2)は駅伝に出させてもらっていろいな経験させてもらってるんですけど、自分たちの学年は今の4年生と比べても遜色ないというか、あまり力の差がないと思っているので、4年生に自分たちがなった時に今の4年生を学年全体として見て、負けてないというか、今の4年生を超えられると思っているので、自分や駿恭だけじゃなくて、吉中(祐太=文2)とか白川(陽大=文2)とか、他にもいっぱい速い人強い人いるので、みんなで高め合ってこれから3年生4年生になってもっと強くなっていけたらいいかなと思います。

──後輩については
後輩に負けてられないという面もありますし、そのなかで後輩が結果を出してくれるのは自分の中でも刺激になっているので、一緒に、駅伝はチームなので、みんなで頑張っていければいいなと思います。

箱根駅伝に向けて

──駒大に勝って優勝するためにチームとして必要なことは
どういう区間配置をされてどういう展開になるかっていうのはまだわかってないんですけど、たぶん自分のところに来るときには駒澤の後ろか、競って来ると思うので、そこで自分がちゃんと走ってリードを持って次の人に襷(たすき)を渡すっていうのが自分の役割になってくると思うので、そこは責任をもって箱根まであと1か月練習していきたいと思います。

──選考レースもほぼ終わり、チームの雰囲気は
駒澤がたぶん今すごく調子が良くて少し圧倒されているというか、気持ちの部分で負けてしまってる雰囲気はあると思うんですけど、まだあと1か月あるので来週からも合宿始まりますし、そこでもう1回みんなで諦めないというか、勝負するんだという気持ちを持ってやっていきたいと思います。

──合宿での自分のポイントは
全日本で1回自分の調子のピークが来て、今下がってまたここから上がっていく状態だと思うので、まずは自分の感覚を取り戻すというか、全日本以上の走りができるように、まずはしっかりじっくり距離を踏んで練習していきたいです。

──箱根の目標
三冠を目標にやってきたんですけど7位、4位で、その目標はもう無理なんですけど、最後しっかり諦めずに駒澤に勝って優勝して、もちろん自分は区間賞取ってチームに貢献したいなと思います。

▲箱根駅伝の目標は「区間賞」

将来的には

──3年生以降の目標は決まっている?
来年はパリ五輪の年になるので、オリンピックに出るっていうのが目標なので、そのチャンスが来年まず1回目あるっていうことで、そこに挑戦していきたいという思いはありますし、今は1、2年生で先輩に頼っている部分があるので、3、4年生になったら次入ってくる1年生も含めて自分がチームを引っ張て行けるように、エースとしてやっていけるようにやっていきたいと思っています。

▲9月のアスレチックスチャレンジでも好走を見せた

今季見据えるところが高くなり、そして頼もしさが増した溜池が、自身初の三大駅伝区間賞獲得を目指し箱根路を駆け抜ける。

(取材、構成:井口縁)

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