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好セーブ連発!絶対王者相手に大健闘ーー第101回日本学生選手権水泳競技大会

2025年8月30日 神奈川県・横浜国際プール

前日の早大戦で見事3年連続のベスト4進出を決めた中大。インカレ折り返し地点となる3日目、王者・日体大と対峙(たいじ)した。王者の壁は厚く、敗北を喫したもののキーパーの好セーブ、フィールドプレイヤーの攻撃が光るなど見せ場を作った試合であった。

 

試合開始の合図とともに吉村光貴(文4)がセンターボールを狙いにいく。惜しくも日体大ボールとなり、そのまま先制されてしまう。開始30秒、中大ボールとなり、得点のチャンスを作る。佐賀慶(経2)がシュートを放つも止められてしまう。中盤に差し掛かるころ、2度目のペナルティスローを取られてしまった中大。しかしここでキーパー・安田康太郎(文3)が得点を防ぐ。試合開始から約3分、飯島颯大(文2)からのロングパスを受け、勢いそのまま森田晃輝(文4)がシュートを放ち得点。

▲好セーブが光った安田

その後も得点のチャンスをうかがうも、なかなか点が決まらない展開となる。第1ピリオド残り1分半、吉村が相手のディフェンスをかわし、パスを出すと、それを受けた森田がすかさず攻撃。2点目を挙げた。しかしながらその後も失点し6-2で第1ピリオドを終えた。

▲連続得点を決めた森田

続く第2ピリオド。中山和亮(経2)がセンターボールを取りにいくが惜しくも日体大ボールに。勢いそのまま日体大が攻撃を仕掛ける。ここでキーパー・尾上黎真(文1)が攻撃を防ぐ。中大が攻撃を仕掛けようとするもハーフライン上で出したパスがカットされ日体大ボールとなる。ゴール手前まで詰められさらなる得点を許してしまうかのように思えたがここでまたも尾上の好セーブが機能し、得点を防いだ。前半残り2分、ディフェンスを抜けた飯島からのパスを受け、中山がシュートを試みたが、止められてしまう。その後も立て続けに得点を許すかたちとなり12-2で第2ピリオドを終えた。

▲相手の得点を防ぐ尾上

10点を追うかたちで始まった第3ピリオド。日体大ボールで試合が始まり、ゴール際まで詰められてしまったものの佐賀慶(文2)のディフェンスが機能しパスカットに成功。攻撃の体制に戻り、鈴木海斗(文2)からのパスを受けた佐賀がシュートを放ったがここでは得点とならなかった。中大に新たな得点が入ったのは残り2分半、森田がタイミングよく日体大のパスをカットしキーパー・安田へ。プールを縦断するパスを受けた森川翔(文1)がそのまま力強いシュートを放ち得点する。

▲シュートを放つ森川

さらにその約30秒後、中山が安田からのロングパスを受け取ると、藤林佳聖(文3)へパス。ゴール付近まで詰めた藤林が攻守の素早い切り替えから見事連続得点をつかみ取った。第3ピリオド残り1分を切ったころ得点を試みた日体大のシュートを守護神・安田が止め中大ボールに。安田からのパスを受けた藤林がボールを運びシュートを放つかのように見せかけてコーナーに構えていた久保田啓友(文2)へパスを出す。相手ディフェンスとキーパーの合間を縫うようにシュートを放ち得点を決めた。

▲見せ場を作った久保田

最終・第4ピリオド。日体大がゴール付近まで攻めてくるもこぼれ球をうまく拾った森田が中大の攻撃に備えていた佐賀に素早くパスを出す。佐賀は後方から日体大の選手に追いつかれていないか確認するようにゆとりのある動きでゴール手前まで詰める。相手キーパーとの一騎打ちにひるむことなくシュートを放ち得点を決めた。その後日体大に追加点を許してしまったものの、鈴木からのパスを受けた森田が相手ディフェンス、キーパーをかわす強烈なシュートを放ち得点。試合時間残り2分に差し掛かったころ、日体大にペナルティスローを取られてしまう展開に。しかしここでキーパー・尾上が相手の動きに反応し、見事得点を防いだ。またその後本部颯汰(文1)のパスを受けた藤林がワンタッチシュートを放ち得点を決める。そして日体大の退水によりチャンスとなった残り42秒、中大がタイムアウトを出し。臨戦態勢へ。タイムアウトが功を奏し巧みなパス回しの末、本部が得点を決める。その後、日体大が再び反撃にかかるも中大ディフェンスが機能し得点を防いだ。試合時間は残り10秒。中大はまだまだ攻撃の勢いを止めることなく攻めの体制に入る。パスを受けた飯島がゴール正面までボールを運び、狙いを定めて最後のシュートを打った。試合終了の合図とともに最後の1点が鮮やかに決まった。

▲試合終了の合図とともに得点を放つ飯島

点差はついてしまったものの、キーパー陣の好セーブ、フィールドプレイヤーの巧みな攻撃で最後まで戦い抜いた中大。翌日の試合はこのチームで臨む最後の公式戦となる。悲願のメダル獲得へ、闘志を燃やす姿を見届けたい。

◆試合結果◆
●中大 - 日体大◯

(2-6、2-12、5-18、10-22)

◆コメント◆
尾上黎真(文1)

ー試合の振り返り
いつも練習でやってることもできたんで良かったです

ー練習ではどのようなこと意識されてる?
飛んだ後に手を落とさないように意識してます

ーリーグ戦終わって強化した点
自分のことですか??もうちょっと足の巻く力を強くしていきたいなと思ってます!

ー相手が日体大というとでしたが
勝てなくても自分のベストのプレー出せるように頑張りたいと思ってました、、!

ー好セーブが目立っていましたが要因など
試合前にラムネ食べたので!集中力がそういう要因だったと思うんで、やっぱラムネですね!!!
ーいつも食べてるんですか?
いつも食べてます!ルーティーンですね!

ー明日は4年生と臨む最後の試合となりますが
やっぱ晴れ舞台を用意してあげたいなと思ってます!

安田康太郎(文3)

ーどのような意気込みで試合に臨んだか
一応勝つつもりではいたんですけど、やっぱり及ばすっていう感じでした。

ー好セーブを連発していたが、その要因は
1番は集中できたことかなと思います。

ー普段から練習で意識してることは
集中することと、足を巻くこと、試合を想定してっていうのを意識してます。

ー明日は4年生と最後の試合だが意気込みは
メダル獲得します。

 

(記事:大畠栞里、写真:福田菜緒)

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