2025年6月21日 立川市国営昭和記念公園
昭和記念公園内のロードで行われた今大会。このコースは箱根駅伝の予選会でも使用されており、アップダウンの多さが特徴である。中大からは、永島陽介(法4)、荒井遼太郎(法2)、木下道晴(経2)、田中伶央(文2)、原田望睦(文2)、三浦彰太(文2)、髙好陽之心(経2)、石川蒼大(文1)、井上優人(法1)、生江倫太郎(法1)がエントリー。この日の気温は30度を超え、過酷な暑さの中でレースはスタートした。
男子10km部門は、先にスタートしたハーフのランナーを追い抜かなければいけないという厳しい条件で行われた。
全体トップでフィニッシュしたのは田中。3月に疲労骨折で離脱して以来の復帰レースとなった田中は「こういうコンディションとコースの中で終始一人で押して行けたことは、ちょっと戻ってきているのかなと安心しました」とレースを振り返り、これからの駅伝シーズンの目標について「関東インカレも走る予定だったが怪我で出場できなかったり、メンバー落ちが続いたりする状況で、メンバーに入らないことには出走ラインにも並べないので、まずはメンバー入りを目標に頑張ります」と復活への強い闘志を燃やしていた。
▲トップでフィニッシュした田中
続く2着にはルーキーの石川。自己ベストに迫るタイムをマークし1年生トップとなった。アップダウンの激しいコースに対して「下りは得意だったので、そこでペースを上げ、集団に追いつくことを意識して走りました」と語り、「暑い中のレースでも自分のペースでしっかり刻むことができたので、少しは力がついたのではないかと思います」と日々のトレーニングの成果を実感している様子だった。また夏合宿に向けては「Aチームで怪我なく練習をこなすのが1番の目標なのでしっかりそこでこなして、合宿を終えてからの駅伝シーズンやトラックで結果を残していけるように頑張りたいです」と高いモチベーションで今年の夏に挑む。
▲2位でフィニッシュした石川
続いて荒井が全体3着でフィニッシュし、4着にルーキーの生江、5着には原田が続いた。しかし、それ以降は苦しい走りとなり、永島、三浦、木下、髙好の順に31分台後半から32分台でのゴールとなった。
▲3着の荒井
普段は3000SCを主とし、今レースが初の10km出走となった井上優人は「あまり慣れていない中で難しい部分もあり、まだ10kmのレースを走る力は足りなかったかなと思います」と、33分11秒で全体11位の悔しい結果となった。しかし「アップダウンが何カ所もあり、リズムが掴めなかったり、走りにくかったりしたので、しっかりと走力を上げていかないと対応できないなと思いました」とさっそく今後の課題に意識を向けていた。夏合宿については「ここでしっかり強化することが駅伝シーズンでどれだけ絡んでいけるかに関わってくるので、1年目から駅伝に絡むために夏合宿を大切にしてもっと力をつけて成長できるようにしていきたいと思います」と1年生らしい挑戦する姿勢を見せた。
▲悔しい結果となった井上
数々の名勝負が繰り広げられてきた昭和記念公園で、ルーキーをはじめとする下級生が活躍を見せた今大会。それぞれ課題を明確にして、夏合宿や駅伝シーズンへと加速していく。
◆大会結果◆
男子10km
①田中伶央(文2) 30分43秒
②石川蒼大(文1) 31分00秒
③荒井遼太郎(法2) 31分11秒
④生江倫太郎(法1)31分22秒
⑤原田望睦(文2) 31分37秒
⑥永島陽介(法4) 31分52秒
⑦三浦彰太(文2) 31分53秒
⑧大石港与プレイングコーチ 31分57秒
⑨木下道晴(経2) 32分02秒
⑩髙好陽之心(経2) 32分14秒
⑪井上優人(法1) 33分11秒
(記事:伊藤凛音、酒井奏斗 写真:要明理沙、酒井奏斗、伊藤凛音)
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