2025年10月18~19日 ベイコム総合体育館
4年生との最後の団体戦となった中大柔道部。大阪の地で栄冠を勝ち取るべく試合に臨んだが、まさかの3回戦で姿を消す悔しい結果に。優勝への道は後輩へと託された。
2回戦で大阪公立大学を7-0で下し、無事に3回戦に駒を進める。
この3回戦を突破すれば、次は王者東海大への挑戦権を獲得することができる。立ちはだかるのは九州の強豪、鹿屋体育大学。
先鋒:中井貴道 (法4)
次鋒:廣瀬正昊 (経1)
五将:野澤孔(法2)
中堅:森元壮琉(法1)
三将:山本源也(経4)
副将:粂田和樹(法3)
大将:及川航生 (文3)
の布陣で臨んだ。
まずは主将の中井で先勝したいところだったが、攻めあぐねてしまう。「先鋒で取れなかったところで流れを追っていけなかった」と振り返るように技を決め切ることができず、引き分けに終わる想定外の展開に。

▲主将の中井
続く次鋒・廣瀬だが、開始後すぐ相手につかまってしまう。13秒のところで内股で一本をとられ敗戦。リードを許す展開になる。

▲廣瀬は内股で一本負けとなる
試合を振り出しに戻したいところだったが、続く野澤、森元も決定機を見いだせず引き分けてしまう。「点を取り切れない、引き分けで終わる自分の弱さが出てしまった」と森元は悔しさをあらわにした。

▲森元は攻め込むも、ポイント獲得には至らず
最後の団体戦となる4年の三将・山本は、なんとかこの重苦しい雰囲気を断ちたかったが、指導がたまっていく。残り時間1分を切ったところで、3つ目の指導をもらってしまい、反則負けとなった。

▲三将として登場した山本
残り2試合を残して、0-2とここから1つの引き分けも許されない崖っぷちの状態に陥ってしまう。ここで畳に粂田が上がる。積極的に組み、勝利を狙うも技は決まらず、引き分けに終わり、ここで中大の敗北が決まった。

▲勝利に向け、善戦した粂田
試合は中大の敗戦が決定してしまったものの、最後に意地を見せたい大将の及川だったが、ここでもポイントは入らず。0-2で鹿屋体育大学に敗れた。

▲大将の及川
主将の中井は試合後、悔し涙を見せた。後輩に向けて、「本当に彼たち強いので。能力もあってセンスもあるので。こんなものではなく、トップ狙えると思うので頑張ってほしい」とエールを送った。中堅を務めた1年生の森元は、「今回のような思いを次は3年生にさせないように」と来年への覚悟を語った。
再び全国の頂点に立つべく、中大柔道部は結束を強める。
(記事、写真:松岡明希)
公式X(@chudaisports)
Instagram(@chuspo_report)



