• Twitter
  • facebook
  • instagram

4年生が意地を見せた!去年を上回る9位にー東日本学生レスリングリーグ戦3日目

5月15日 駒沢体育館

最終日は順位の決まる重要な東洋大戦。山本監督が「非常に厳しい試合になる」と予想した通りの大接戦となった。2日目と同じメンバーで臨んだ中大。軽量級は伊藤史門(文1)と土井璃音(法1)の1年生二人が、相手リードの場面からあきらめずに攻め続けポイントを獲得するも惜敗し、2戦を落としてしまう。


▲劇的な勝利を収めた藤田

65㌔級に出場した藤田眞大(法4)は、観客席からアリーナに降りてきた同期の木谷柊斗(文4)から「自信を持てば絶対大丈夫」と激励を受けて試合に臨んだ。最初は0-5と相手に大きくリードを許すも、第2ピリオドのラスト30秒で5点の大技を決め一気に逆転。相手チームがチャレンジするも認められなかったため、藤田に1点入り、6-5と劇的な逆転勝ちを果たした。「みんながすごいうれしそうにしている顔を見たら、これまでにない感情になった」という藤田は、試合後に喜びを爆発させ、大学最後のリーグ戦を締めくくった。

▲バックを取る伊藤朱里

さらに70㌔級の伊藤朱里(法2)は「落ち着いてできた」と2-1のリードを保ったまま試合を折り返し、14-1でテクニカルフォール勝ちを収めてガッツポーズを見せた。


▲テクニカルフォール勝ちを収めた尾形主将
この勢いに乗った尾形颯(商4)主将は、「完璧に勝って八木につなげよう」と意気込み、6-0からグラウンドの状態からローリングを決めて10-0のテクニカルフォール勝ち。これで尾形主将は出場した試合で全勝と、主将としての役目をしっかりと果たした。
2-3と中大が一歩リードし、続く86㌔級の八木海里(理工3)の相手は川畑。これまでに3戦3敗している相手との試合は「やりづらかった」と言い、1-3で今回も敗退してしまう。


▲相手がタックルを仕掛けるがしっかりと防御する赤城
1日目の国士大戦と同じように、両大学3-3とまたも勝者数が並んだ。今度こそ勝って終わりたい中大から125㌔級に出場したのは、昨年の天皇杯で3位入賞を果たした赤城玲央(商4)。先にパッシブで1点先制して第1ピリオドを終えると、第2ピリオドでバックを取り2点を追加した。試合時間残り1分を切ってから相手に2点取られ3-2となるが、「最後の階級として、せっかくチームメイトが盛り上げてくれたムードを落とすわけにはいかなかった」と見事にリードを守りきり、赤城は中大に勝利をもたらした。


▲歓喜に沸く中大の観客席(写真提供=青山スポーツ)

昨年は同じ東洋大戦に負けて悔しい思いをした中大。今年は「チームメイト全員が自分を支えてくれた」(赤城)、「チームの団結だったり、みんなが一つになれたかは最後は粘り勝ちができた」(藤田)とそれぞれが口にするように、今回のリーグ戦はチーム力で激戦を制し、一つ順位を上げて9位で大会を終えた。順位に応じてリーグ戦のグループ分けが行われるため、今回の結果を受けて尾形主将は「来年につなげられた」と後輩たちに上位リーグ進出の夢を託した。

◆大会結果◆
対東洋大

◯中大4-3東洋大●
●伊藤史門3-6岡迫◯
●土井2-3藤原◯
◯藤田6-5太田●
◯伊藤朱里14-1磯部●※テクニカルフォール勝ち
◯尾形10-0内山●※テクニカルフォール勝ち
●八木1-3川畑◯
◯赤城3-2外山●

①日体大②拓大③山梨学大⑨中大

写真・記事=「中大スポーツ」新聞部