2026年9月26日 東京都・アミノバイタルフィールド
終始雨が降りしきる中行われたこの日の試合。前半では昨年の関東王者である早大の猛攻を後押しするように雨足が強くなり、中大は大きくリードを許す展開に。第3、4クオーター(以下Q)では相手より多く得点を挙げたものの、前半で握られた主導権を取り返すことはできず敗戦した。
第1Qは早大のキック、中大のリターンで始まった。早大のキックはアウトオブバウンズとなり中大は自陣35㍎で1stダウンを開始。なかなか前に進めない中大は4thダウンでパントキックを選択し、攻撃権は早大に移った。早大は敵陣26㍎で1stダウンを開始すると、中大はDB安田七音(理工4)が素早いタックルを決め相手をわずか1㍎の前進に留める。しかし相手は昨年の関東王者。そう簡単に黙っているわけもなく、すぐさま1stダウンを更新する。その後も早大は1stダウンを更新していき、開始5分でゴール前10㍎まで迫る。その直後大谷(早大)がタッチダウン(以下TD)を決め、ポイント・アフター・タッチダウン(以下PAT)も決まり中大は7点を先制される。
試合が再開され中大は自陣25㍎より1stダウンを開始。QB小野一真(法3)からOL清野來(商2) へのパスが決まり8㍎前進する。直後にはRB山口典誠(商3) が52㍎の激走を見せ敵陣15㍎まで攻め込む。そして開始7分が過ぎたタイミングでパスを受けた小野が後ろに回り込んでから走り逃げてTDを決め、WR新保颯(商3) のPATも決まり中大は同点に追い付く。
そのまま流れを手繰り寄せたかった中大だったが、道浦(早大)から高橋(早大)へのロングパスを許し早大が1stダウンを更新すると、その後エース長内(早大)の俊足を生かしたランプレーで大きく前進し、第1Q 残り2分で中大はゴール前8㍎まで攻め込まれる。しかし中大のディフェンス陣が粘り相手パスの不成立を誘うと、4thダウンとなったところで早大はフィールドゴール(FG)を選択し成功させ10点目を入れた。RB浅川康生(法4) のリターンで試合が再開して間もなく第1Qが終了した。
▲自身のランプレーで大きく前進させた山口
第2Q開始直後中大はオプションプレーを試みたが失敗。その直後インターセプトを許してしまい攻守が交代する。敵陣24㍎より早大の攻撃が始まった。長内のランプレーで前進するとだんだんと雨足が強くなってくる。雨が早大の後押しをするように長内が再びTDを決め、PATも決まり中大は10点ビハインドとなる。
中大は自陣35㍎より1stダウンを開始。小野から山口へのパスが成功するも1stダウンの更新とはならず最終的に主将の上村聖哉(商4) がパントキックを選択し攻守が交代した。その後は両チームのディフェンス陣が踏ん張り膠着(こうちゃく)状態が続く。
前半も残り3分半となったところで攻撃を開始した早大は広く空いていたグラウンド右側を長内が疾走し大きく前進。残り1分半でTD、PATを決め7―24となる。
DB安藤丈瑠(文3)のリターンで試合が再開。前半が終わるまでに点差を詰めておきたい中大は果敢に攻めるも1stダウンの更新ができず後半の反撃にかけパントキックをすると、そのボールをリターンした丸山(早大)が74㍎を激走。そのままTDを決め、中大スタンドはあぜん。致命的な30点目が入った。早大はPATも無難に決めスコアを7―31とする。試合再開後まもなく第2Qが終了した。中大は大幅ビハインドで試合を折り返すこととなった。
▲攻守交代時の選手たち
後半開始直後、早大に1stダウンを許した中大。しかし、ここで試合の流れを変えるビッグプレーが飛び出す。LB高木大靖(総1)が早大のパスをインターセプト。相手の攻撃を断ち切り、攻守交代に成功した。
この好機を生かしたい中大は、小野からWR吉原聖也(商4)へのロングパスで一気に敵陣深くまで攻め込み、残り3㍎に迫る。最後は小野がスクランブルでエンドゾーンまで駆け抜け、TDを奪った。新保のPATも成功し、14―31と点差を縮める。

▲パスキャッチに成功した吉原
しかし、早大も反撃を見せる。長内がディフェンスの外側を抜け出すと、そのままエンドゾーンまで走り切り、TD。PATも成功し、14―38と再びリードを広げた。
追いかける中大は、早大の堅い守備を前にしながらも、山口のランなどで着実に前進する。第3Q残り2分、ここまで2本のTDを決めている小野がまたもやスクランブルで右サイドに展開し、エンドゾーンに持ち込んでTD。続く2ポイントコンバージョンは成功しなかったものの、20―38と再び点差を縮めた。得点は20―38のまま第3Qを終え、最終Qへと突入した。

▲スクランブルを仕掛ける小野
第4Qは早大の攻撃から始まった。ランプレーで前進を許し、1st ダウンを更新される。しかし、4thダウンでギャンブルを選択した早大に対し、中大ディフェンスが堅い守りを見せ、1st ダウン更新を阻止。ここで攻守交代となった。
反撃に出たい中大は、自陣から小野がスクランブルで大きく前進し、一気に相手陣43㍎まで攻め込む。さらに、WR松田瑛斗(経1)へのパスを成功させ、1st ダウンを更新。相手陣21㍎まで迫ると、再び小野がスクランブルを仕掛ける。右サイドへ展開し、相手ディフェンスを振り切ると、そのままエンドゾーンまで駆け抜け、TDを決めた。PATも成功し、27―38と11点差まで詰め寄った。
勢いに乗る中大は、続くキックでオンサイドキックを選択。しかし、ボールの確保には至らず、攻撃権は早大へと渡った。その後、中大はオフサイドなどの反則で1stダウンを許すも、ディフェンスがロスタックルを決めるなど、粘り強い守備で追加点を阻止。4thダウンで早大がスペシャルプレーを仕掛けるも、中大はこれを封じ、再び攻撃権を奪い返した。
試合終了まで残り1分46秒、中大は最後の反撃に出る。時間が限られる中、小野がパスを3連続で成功させ、敵陣へと前進。しかし、早大の堅い守備に阻まれ、残り47秒で迎えた4thダウンのギャンブルもパスが不成功に終わり、攻撃権を失った。その後、早大はニーダウンで時計を進め、試合終了。中大は27―38で敗れ、連勝を逃した。
●中大27―早大38〇
——相手は関東王者、どのような準備や意識をしてきたか
「春も早大とやっていて、自分たちのオフェンスのシステム的には通用するという前提で臨んでいたんですけど、やっぱりフィジカルの差だったり一対一の強さを少し甘く見た練習をしていたのかなという認識です」
——自身の4度のTDを振り返って
「自分ももともとランには自信があったので、それが強豪の早大に通用したのは良かったなと思うんですけど、それがオフェンスとしてやりたいことではなかったので、そこは次に向けての改善点だと思います」
——次戦に向けてチームとして取り組んでいきたいこと
「オフェンスとしてのチーム全体の強さというのもそうなんですけど、やっぱり一対一の部分で負けてしまったりとか、作戦で負けた部分もあったと思うので、そこを次回までに改善できればなと思います」
——次戦への意気込み
「今回は走ってばっかりだったので、次は自分の強みであるパッシングをもっと上手く生かして、次は勝てればなと思います」
髙木大靖選手
——本日の試合振り返って
「早大のオフェンスには、思ってたよりかは戦えたなっていうイメージですが、でも自分の能力とか、ファンダメンタルの部分から全然足りないなっていうことにも今日は気付けました。まだシーズン続くし、年間やる中で、今までの努力が足りなかったと実感してるので、もっともっとやって、もっと成長して、今後戦っていきたいなと今日の試合で思いました」
——ご自身のインターセプトについて
「あれは DL がラッシュしてくれて、たまたま自分のところに落ちてきたので、DL の先輩方がナイスラッシュしてくれて良かったなって。たまたま来たのを拾えて良かったです」
◆お知らせ◆
次戦は10月3日(土曜日)にアミノバイタルフィールドで行われる対明大戦です。
(記事:宮本桜佑、今村優斗 写真:沼澤春日、宮本桜佑、今村優斗)
公式X(@chudaisports)
Instagram(@chuspo_report)




