2026年11月1日 愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮
大学駅伝2戦目となる全日本大学駅伝。初戦の出雲駅伝を5位で終えた中大は伊勢路での巻き返しを狙っていた。しかし終始優勝争いに絡むことはかなわず5位という結果に終わった。
◆大会結果◆
①早大 5時間3分31秒 大会新
②國學大 5時間7分05秒
③創価大 5時間9分28秒
⑤中大 5時間11分29秒
1区 簡子傑(文1) 区間4位・27分49秒
2区 栗村凌(法1)区間13位・32分42秒
3区佐藤大介(文3)区間3位・33分45秒
4区柴田大地(文4)区間9位・34分12秒
5区三宅悠斗(文2)区間5位・35分41秒
6区並川颯太(法3)区間2位・36分54秒
7区岡田開成(法3)区間5位・51分44秒
8区藤田大智(文4)区間9位・58分42秒
「優勝」を狙う中大。要となる第1区は簡が担った。大集団のスローペースとなった1区だが、初めての三大駅伝出走ということで「(良い意味で)想定外の走りをしたい、上位をキープして第2区の栗村に渡したい」と力走し、先頭から4秒差の区間4位、27分49秒のタイムをマーク。「意外と悪くなかった」と、自らの走りに手応えを感じていた。

▲駅伝デビューで区間4位の好走を収めた簡
簡から襷(たすき)を受けたのは同じく1年生、スーパールーキーの注目集まる栗村。4秒差で第一中継所を飛び出すもなかなかペースが上がらない。苦しい走りとなりながらも懸命に襷をつなぎ、レースを終えた。順位を落とす悔しいレースとなったものの、1年生ながら出雲、全日本の2つの駅伝での主要区間を走り切った。悔しさをバネに箱根で本来の力を大いに発揮してほしい。

▲出雲駅伝に引き続き主要区間を走り切った栗村
後方から巻き返しを狙った佐藤大は「自分の区間で立て直そうと思った」と区間3位の好走で、中央学大と創価大をかわし10位に浮上した。それでも「トップとのタイム差を広げられてしまい悔しい」と自身の走りに満足していない様子を見せた。「残りは箱根一つしかないので、そこでしっかり優勝できるように残りの期間を練習していきたい」と箱根駅伝総合優勝へ向けて意気込んだ。

▲区間3位の好走を見せた佐藤大
4区を任されたのは、昨年この区間で区間賞を獲得した柴田。10位でタスキを受け取ると「一つずつ前を追って行こう」と口にした通り、2㌔過ぎで東海大を抜き9位に浮上。そのまま順調に走者を追い抜くレースプランだったが、思うようにスピードが上がらない。序盤に抜いた東海大と、さらに日本人エース・小池(創大)にかわされ、11位で5区へ襷を渡した。先頭との差は3分41秒に広がった。今日のレースを「自分の区間で負けてしまったレース」と振り返り、箱根に向けて「自分の区間でしっかり勝負を決めて優勝できるようにしていきたい」と意気込みを語った。

▲悔いの残る走りとなった柴田
5区は、昨年に引き続きこの区間に出走した三宅。藤原監督は、前日に行われた監督会見で、三宅にゲームチェンジの役割を期待していると明かしていた。11位で襷を受け取ると東海大を抜き、順位を一つ上げて6区につないだ。レース後には、「シード権争いに復帰させることと、区間賞を目指した」とした上で、「焦ってしまい、マネジメント能力が足りなかった」と反省を口にした。

▲順位を一つ上げ襷をつないだ三宅
6区を担ったのは全日本初出走の並川。10月の出雲駅伝では「走れる自信はあった」というコンディションであったものの出走はかなわず。「どの区間を任されてもゲームチェンジャーのような役割をしたい」との意気込みで伊勢路に臨んだ。
洛南高校時代からの後輩・三宅から襷をもらった並川は「ただ前を追うだけ」と果敢なレース運びを展開する。まさにゲームチェンジャー、10位で受けた襷を6位に押し上げる力走を見せ、洛南高校時代から苦楽を共にした岡田に襷をつないだ。レース後並川は「4、5、6、7と洛南でつないで、特に開成とは感慨深かったです」と笑顔を見せた。
初出走ながら区間2位の成績となった並川であったが、自身の走りについては「もうちょっと後半耐えてれば区間賞、区間新も取れたのかなと思うのでちょっと悔しいです」と悔しさをあらわにした。

▲区間2位とゲームチェンジャーの役割を担った並川
2年連続で7区を任された岡田は、51分44秒で区間5位。同じく洛南出身の同期である並川から襷を受け「自分で青学、駒澤まで追いついて、3位集団で藤田さんに渡す」と前を追った。
並川が大きく上げた順位をさらに押し上げるべく、序盤に帝大に追いついた。その後、ムチーニ(創大)に追いつかれると、その背中につく形でレースを展開。「外国人選手でも勝たないといけない」と、臆することなく食らいついた。
昨年は中盤に腹部の不調に苦しんだことから、1年間かけて上半身を強化。しかし、今回は「下半身がその分おろそかになっていた」と振り返る。「克服ができたところもあったし、新たな課題が見つかったところもあった」と、練習の成果と残された課題を受け止めた。

▲課題を冷静に受け止めた岡田
最長区間である最終8区を任されたのは主将・藤田。岡田から6位で襷を受け取ると、前を走る選手を懸命に追いかけた。中盤で前を走る駒大を捉え、一つ順位を上げるも、後ろから追い上げてきた大東大を含めた3校でゴール直前まで激しい競り合いを展開する。そんな中、藤田がラストスパートをかけるとライバル2校を置き去りにし、そのまま総合5位でフィニッシュ。個人順位は区間9位と悔しさの残る試合となった。試合後には箱根駅伝に向けて「背中で引っ張っていかないと」と語った。

▲アンカーを担った藤田
優勝候補と挙げられていたものの、本来の爆発力を発揮することがかなわなかった今大会。チームの立て直しが求められる中で箱根駅伝までの2ヵ月でどう変化していくのか。再始動に注目が高まる。
「捲土重来」。今回の悔しさが優勝への足掛かりとなるように。強さを証明する姿を見届けたい。
◆選手、監督コメント◆
3区 佐藤大介
―出雲の出走がない中で迎えた全日本、どのような思いで臨んだか
「出雲がなかった分しっかり走らなくてはいけない立場だったので、しっかり走ろうと思って臨みました」
―箱根へ向けて意識して練習したいこと
「箱根まで時間がないので、チームで立て直して箱根に向かっていきたいです」
5区 三宅悠斗
─出雲駅伝からの調整
「監督は疲労なんて言ってられないよみたいな感じだったんですけど、正直疲れが溜まってしまってて、ちょっと調子が落ちてしまったというか、疲れが溜まってしまった部分があったので、とりあえず疲労を抜く、まあ抜きすぎて、練習をしなくて、今回こういう結果になってしまったので、それは反省点かなと思います」
─今後に向けて
「箱根1つ残ってるので、出雲5位、全日本5位でチームとしては悔しい気がしているいるので、箱根こそは、この全日本の失敗があったからって言えるように、ここから2ヵ月しっかりチーム全体で頑張りますし、自分も覚悟を決めてしっかり箱根の優勝に貢献できるように頑張りたいと思います」
6区 並川颯太
―区間2位という結果、ご自身の走りは
「最初の5㌔突っ込んで、もう突っ込むしかなかったんで、突っ込んで入って、ある程度自分の中では後半も耐えれらたとは思うんですけど、走り終わってもうちょっと後半の後半耐えてれば区間新と区間賞も取れたのかなって思うんで、結果的にはちょっと悔しいです」
―岡田さんと襷リレー
「そうですね、高2の時の宮公路で。
はい、僕は受け取る側だったんですけど、今回渡す側ってことで。
そうですね、開成に限らず、4、5、6、7、6洛南で繋いで。特にか開成とはちょっと感慨深かったです。笑」
―声かけとかは
「任せたって送り出しました!」
ー結果を受けて
「出雲を落として全日本は絶対取るぞという気概で臨んでこの結果なんで出雲よりは落胆度合いは強いですけど最後箱根があるのでしっかり修正して臨みたいです」
8区 藤田大智
―出雲からの調整
「いい形で練習はできてたんですけど、うまく試合に噛み合わせることができなかったかなって感じです」
―今日の結果を受けて
「もっと練習しないといけないなと思いました」
藤原正和駅伝監督
―良かった選手
「3区の佐藤大介、6区の並川ですね。なかなか駅伝で使ってやれなかったんですけれども。当然ね、箱根の下りは走ってますけどね。平地で使ってなかったっていう部分では、いい自信にしてくれたかなと。特に佐藤はなんか戦前は不安視されてるようなところが多かったのかなと思いますけど、我々としてはやっぱり彼は世界ハーフも出てますし、自信をもっておいていたので、この2人はしっかりとやったかなと。そこはプラスでしたかね。(並川は)1番最後迷った選手ではあったんですけども、本間との比較で、まあでも良かったところはあったんですけども、やっぱりより並川だったかなというところは、本人がこうやってね、証明してくれたところは良かったかなと。あとは、なんて言うんでしょう、下り、ごめんなさい、箱根の下りを去年やってる、前回はやってる選手ですけども、下りのちょっと違う選手も今勢いよく出てきてますので、今回である程度平地に下ろしてもいいような目処は多少は当たってきたのかなっていうところは、戦略の幅という意味では、箱根に向けて1つ広がったかなという部分は大きかったですね。」
(記事、写真:大畠栞里、酒井奏斗、土屋日向、村野風珈、伊藤凛音、手代木幸、伊藤花菜、今村優斗、島田智史、関根美香、平井琉偉)
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