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金子800mで準優勝「レースの結果が悪くても、今までやってきたことを続けた」─第105回日本陸上競技選手権大会・第37回U20日本陸上競技選手権大会

2021年6月24日~27日 大阪・ヤンマースタジアム長居

今年も日本陸上競技選手権大会が開催され、中大ではU20の100mで藤原寛人(法1)が3位に入賞、金子魅玖人(商2)が800mで準優勝を果たすなど、存在感を見せつけた。

▲笑顔で賞状を掲げる阿部(写真提供・陸上競技部)

U20の3000mに出場した阿部。想定外のスローペースで始まったこのレースの難しい位置取りに、中盤までなかなか前に出られず苦しむこととなった。「スローペースでのレースは順位を追うレース」で、「ラストスパートのキレが必要だということを改めて感じることが出来た」と述べた。しかし、想定外のレース展開でも7位に入賞出来る確かな実力を持っているのも事実だ。これから多くの練習と経験を積んでいきさらなる成長をするのが楽しみである。

▲予選トップでゴールする藤井

U20の100mに出場した藤井。予選では3,40m付近で周りの選手よりすでに体一つ前に出て、そのまま1位でゴールした。その後迎えた決勝では、7,80m付近で隣のレーンの選手に追いつかれたことを意識してしまい、力が入りすぎて後半の失速につながり、予選よりもタイムが落ちてしまった。しかし全国規模の大会の決勝という「独特な雰囲気」を経験した藤井は、これから目標の全カレA標準の10秒45を達成できるようになる日も近いかもしれない。

▲真剣な表情でスパートをかける藤原

U20の100mに出場した藤原。決勝という舞台でも驚くことにスタート前に満面の笑顔を見せた。後に「緊張よりも楽しみだなという思いの方が強かったです」と語った藤原は、1年生ながら「大きな舞台を楽しめる」という頼もしさと力強い走りを見せた。しかし目標は高く「在学中に記録した飯塚翔太選手(平成26卒 現MIZUNO)が樹立した中大記録を更新する」ことで、まだまだ満足していない。これからも彼の活躍に注目したい。

▲金子(2021年6月に行われたデンカチャレンジに出場した時の様子)

800mに出場した金子。決勝のレースの前は不安で緊張していたものの、前回の取材で語ってくれた目標の「46秒台」を達成した。今大会までの不調に悩まされていたが、それでも信じて「やってきたことを続け」、高い集中力を持つように心掛けたと言う。また本大会でも体力を温存し、早めにラストスパートをかけることに成功した。この忍耐力と冷静さが目標達成のカギとなり、準優勝という功績をおさめることができた。そして今後のさらなる目標を「来年こそ日本選手権優勝。また、1分46秒前半のタイムを目指したいと思います」と語ってくれた。

今大会には中大から総勢12名の選手が出場した。入賞した選手もそうでない選手もこの大会の経験をもとに成長していくだろう。これからの活躍も期待したい。

◆試合結果◆
110mH予選3組
④宮崎匠(法2)13秒97

800m
金子魅玖人(商2)
予選1組 ②1分48秒80
決勝 ②1分46秒80

1500m予選2組
⑫山田俊樹(経2)3分49秒59

5000m決勝
⑯吉居大和(法2)13分53秒31

U20
100m
藤井和寿(商1)
予選1組 ①10秒63
決勝 ⑧10秒75
藤原寛人(法1)
予選3組 ②10秒65
決勝 ③10秒63

200m予選3組
⑤藤原寛人(法1)21秒67

400m予選2組
⑥稲川慧亮(法1)48秒25

1500m
中野倫希(経1)
予選2組 ⑥3分53秒28
決勝 ⑫4分00秒13

3000m決勝
⑦阿部陽樹(文1)8分19秒60
㉕佐野拓実(経1)8分29秒33

5000m決勝
⑨山平怜生(法1)14分26秒97
⑬東海林宏一(経1)14分33秒36

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部