• Twitter
  • facebook
  • instagram

【精鋭揃う!2024新入生インタビュー】第3回 齋藤陽貴・武藤匠海

櫻井亨佑(商4=習志野) 主将のもと、開幕が迫る春季リーグに向けて調整を進めている中大野球部。西舘勇陽(読売ジャイアンツ)、石田裕太郎(横浜DeNAベイスターズ)をはじめとする下級生からチームを支えてきた選手たちが卒業したものの、高校時代から大きな注目を浴びたルーキーも数多く加入した。今回は中大に新たな風をもたらす新入生11名のインタビューを5日間にわたってお届けします!

第3回は齋藤陽貴(文1=昌平)選手と武藤匠海(文1=作新学院) 選手。武藤は中大の先輩を追いかけ、齋藤は初の昌平出身選手として中大硬式野球部の門を叩いた。悲願の優勝を手繰り寄せるべく、バットを振り続ける彼らのフレッシュな思いに迫った。

────────────────────────────────

<齋藤陽貴>(聞き手、構成:松岡明希)

▲旧友の甲子園出場やプロ入りに触発され、中大を優勝に導く選手を目指していく齋藤

──新生活始まっていかがですか
「高校から寮生活だったので、中大でも寮生活が始まっているんですけど、1日の流れ的には同じなので。自分的には苦労している部分はないかなと思います」

──中大入学の決め手は
「東都リーグの1部で強豪、名門の大学でもあり、野球のレベルが高い所で挑戦したいなと思っていたので、中大に入学したいなと思い選択しました。進路は結構迷いはしましたが、自分は一番成長できて、レベルの高い環境を求めていて。自分にとっては中大硬式野球部がいいのかなと思いました」

──清水監督からは
「高校野球の公式戦、練習試合を見に来ていただいて、評価をしていただきました」

──高校の監督からは
「高校から初の中大なので、結構期待していただいて、送り出してくれたのかなと思います」

──高校と大学の練習の違いは
「基礎的なボールのスピードだったり、バットスイングのスピードだったり。打球の飛距離、パワー、スピード、根本的に全部高校野球よりも一段階も二段階も高いです」

──この選手すごいなという方は
「野呂田(漸=文3・秋田中央)さん、皆川岳飛(経3・前橋育英)さんのプレーはすごいなと思います。スピード、自分の持っているパワーを出す出力量が違うなとすごい感じています」

──捕手は激戦区だが、どうアピールしていこうと思うか
「持っている力を発揮できるように準備を。いつどんな時でも自分のパフォーマンスをできるように、常日頃練習に取り組む姿勢もそうですし、トレーニングの内容、質を。練習のための練習ではなく、試合で活躍できるようにしておきたいです」

──仲良くなった選手は
「皆さん仲良く接してくれるんですけど、楠原(悠太=経3・関東第一)さんです。趣味が合うから仲良くさせてもらっています」

──同部屋は
「根岸(拳心=経3・関東学園大附属)さんと栗本(慎之介=経2・関東学園大附属)さんです。二人とも高校同じで、昔からの仲が良い中に、自分が三人部屋で入ったけれども、入った時からむちゃむちゃ優しくしてくれて、話しかけてくれて、プライベートな話もするんで。野球の話も野球以外の話も、何も気を遣わずに話せる仲でいられています」

──好きな食べ物は
「チーズケーキです。結構スイーツ系好きなんですよ」

──座右の銘は
「姿則心」

──道具へのこだわりは
「意外ともらっているというか。高校の時の部屋の先輩が吉野創士(東北楽天ゴールデンイーグルス)選手だったんです。創士さんからもらった道具は大事に使っています。今でも連絡を取って仲良くさせてもらっています」

──新調した道具は
「バッティンググローブとか。あとは創士さんが使っていた外野手用のグローブですね。いただきました」

──捕手として今までどのようなことを意識してチームメイトとコミュニケーションを取ってきたのか
「自分はそんなにコミュニケーションをとるような選手ではなかったんですけど、監督さんにたくさん指導を受けて。やっぱりキャッチャーが声を出すかもしれないけど、大舞台になったり、応援の声で聞こえないときは姿でピッチャーに見せるものがないといけなくて。日頃のコミュニケーションを取ってその人のイメージや、自分はこういう考えだよというのを会話をしなくても、『こいつはこういう考えをしているから信じて投げよう』というピッチャーの考えにもつながってくれるように。姿で見せるためにはコミュニケーションを取って『こういう自分だ』というのを表現するのを大事にしていたのは今でも覚えています。高校3年生の時はだいぶ信じて、託していただいて、自由にというか結構楽にプレーできたと思っています」

──監督が野村克也氏の教え子ということですが、齋藤選手自身何か学んだことはありますか
「直接(野村氏の)ノートを見るといったことはなかったですが、ノートを監督さんが活用して、自分に言葉を教えてくれて、(自分の)ノートに取っていました」

──その中で印象に残っていることは
「結構『これを言われた』というのはなくて、その場その場で細かいことをたくさん言ってくれていました。その場面の自分に対して指摘してくれていたので、素直にそれに対して自分も練習して取り組むことが出来ましたし、たくさん教えていただいたので、いい意味で『これ』というのはないです」

──スイングに関して意識しているのは
「意外とフルスイングは意識していなくて。シャープに行こうと考えています。自分もともと右打者で、高校から左打者になりました。(高校)1、2年生の時は両打ちで、3年生で左一本にしました。右手をけがしたのがあって、右バッターが出来なくなって、左に変えるしかなかったんです。練習しながらで、右が治ってきたんですけど、両立がやっぱり苦手で(笑い)。最後の夏も自分がキャプテンになって結果も求められて、左一本で行ったら結果が来てみたいな感じです」

──靴を試合前にそろえたエピソードもありましたが、どういう意識で
「当たり前のことを当たり前にです。それも監督から教わりました。あとは、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)選手の記事を読んで。ごみ拾いをごみ拾いだと思うのではなくて、例えばヒット一本だと思ってやるなら全然ごみだって拾うし。そういうのも、結局は当たり前のことを当たり前にするのが大事なんですけど、それが難しいので。何か野球につながるように生活する、何か自分に返ってくるようなことを想像してやっています」

──斎藤陽(仙台大)選手とは小中学校一緒ですが、現在のつながりは
「連絡を今でも取っています。高校の時に、自分は甲子園行けなくて、テレビをつけたら陽が甲子園優勝していて。まあ悔しくて。悔しくて悔しくて。あんな一人で何もできなかったような陽が甲子園優勝とか。悔しくて、大学で借りを返したいなみたいな。自分宮城出身なので、仙台育英の皆も友達なので、橋本航河(文1・仙台育英)もいるので。リベンジじゃないですけど、何かで勝てたらいいなと思います」

──将来的なビジョン、ゴールはどこですか
「やっぱり野球始めた時のきっかけはプロ野球を見てだったり、プロ野球選手を近くで見たり、仙台育英の山田脩也(阪神タイガース)とか。身近な選手がプロに行ったのを見ていて、自分はおめでとうやすごいなよりも悔しいが一番だったので。プロ野球選手になる事を考えています」

──1年後のビジョンは
「やっぱりスキルアップ、筋力アップ。パワーもそうですし、体作りで、大学野球をしていくうえで最低限必要なことはなるべく早く自分で努力して身に付けたいなと」

──そのためにどうしていきますか
「トレーニングだったり、食事の管理だったり。もう一回、一から自分ができることを見直してやっていきたいです」

──大学野球をするにあたって求められることは
「自主性を求められているのかなと。今も実際自主練習の時間ですし、高校は指示されてそれに対して全力でやるという形だったけれども、いざ大学になると、自立性など求められると思うので、自分に必要なことを一生懸命練習して結果を出すように、自主性が求められるのかなと」

──最後に意気込みを
「中大硬式野球部に入ったからには、中大硬式野球部を優勝に導けるような選手もそうですし、一番は自分が活躍して勝利に導けるような選手になりたいなと思います」

◇齋藤 陽貴(さいとう・はるき)◇
学部学科:文学部・学びのパスポートプログラム
身長・体重:178㌢・77㌔
出身高校:昌平高校

 

<武藤匠海>(聞き手、構成:中島遥)

▲高校の先輩である石井巧(NTT東日本)の背中を追いかけ入部した武藤

──高校の時からは何kgくらい?
「4kgくらい。引退してから増やした」
──大学を練習をしていてどう感じられている?
「高校よりも動きが速い、1つ1つのプレーのレベルの高さが全然違う」
──高校と大学の練習でここが一番変化したな
「高校は指導者に結構怒られるけど、大学はどちらかというと自分から考えてやる方なのかなと」
──中央大学進学の理由
「4年生の石井(巧=令6年卒・現NTT東日本)さんが作新の先輩でプレーしているのを見ていいなと。学年はかぶっていないけど作新の中だと有名な感じで」

──巧さんがきっかけというのは?
「入替戦のサヨナラタイムリーの記事を見て作新の監督が石井が打ったらしいと言っていて、東都リーグレベル高いけれども、そういうの出来るの凄いよねと。そういうレベルの高い所でやりたいなと」

──石井さんを追いかけてこられたと思うのですがお話は?
「最初に夏頃中央大の練習に参加したときに、今の作新のチーム状況を聞かれて、あと中大の野球部はどんなチームなのかを。その練習会に来たときにいい感じにアピールできたので、そこで決めてもらった感じです」
──決まった時に石井さんに連絡は?
「そのときにいたので、大体お前どうせ入れんだろみたいな」
──チームの雰囲気は?
「先輩も優しくて自分のプレーがしやすい」
──高校時代からの自分の強み、ここを大学で伸ばしたい
「高校時代は粘り強さがあったので、それを大学でも継続したい。大学ではそれプラス細かい技術と言いますか。伸ばしていけたらなと」
──細かい技術とは?
「バッティングとかで方向とか考えて打てるようになったりとか、フライを打ちたいときにフライを打てたりとかそういう技術です」
──それに向けて意識して取り組んでいることは?
「バッティング練習で、ボールのどこを打てばどういう打球が行くとかを考えて、内側打てばライト方向に行くとかそういうのを考えています」
──手ごたえはありますか?
「実践系の練習で、意識した後の練習だとそういった打球が行きやすくなっている。そういう成果は出ている」
──チームの上級生と話していますか?
「皆結構話してくれます」
──この先輩凄いとかありますか?
「皆川(岳飛=経3・前橋育英)さんとか。バッティングが異次元だなと」
──どういったところがすごいのですか
「まず、スイングスピードがすごく速くて。軽く振っているようですごく飛んでいくところが尊敬します」
──対戦したことはありますか?
「対戦はなかったです」
──同級生で意識している選手は?
「バッティングの面では熊谷(陽輝=経1・北海)、すごい飛ばすので、自分も負けてられないなと」
──センバツでホームランを打った時の気持ちは?
「打席の感覚では、無心で打席に入っていたので何も考えていないんですけど、打った時はとりあえず嬉しかったです」
──どういうタイプのバッターだとご自身では分析されていますか?
「安打製造機とかいうタイプではなくて、チャンスの時に自分は強いイメージがあるんですけど、そういうとこでちゃんと得点をとれる。得点圏にランナーを置いたときに返す」
──寮の同部屋は?
「佐藤豪(経3・藤代)さんと米倉(凛=商1・桐蔭学園)です」
──部屋はどんな感じですか?
「静かです」
──ワーワーやっている部屋に遊びに行っていますか?
「大体自分の部屋で寝るのが早いんですけど、部屋にいます」
──座右の銘は?
「不撓不屈。中学生くらいの時から自分の中で思っている。辛いときとか結構あったけど、そこで諦めなかったからこそ今の自分の強みとかがあるかなと思っているので」
──仲良くしている同級生は?
「齋藤陽貴(文1・昌平)と子安(秀弥=経1・東海大相模)と結構仲よくしています。最初のオフに映画に行きました」
──趣味は?
「歌聞くのが好き。ミセスが好きなので、結構聞いています。Soranjiが一番好きです」
──好きな芸能人は?
「永野芽郁さんです。顔も好きですが、すごい素直そうで」
──尊敬している野球選手は?
「鈴木誠也(シカゴ・カブス)選手です。同じ右バッターで、なんであんなに打てるんだろうと」
──好きな食べ物は?
「桃です」
──嫌いな食べ物は
「ないです」
──みんな果物好きなのかな?
「甘いもの好きです」
──食事制限は?
「ないです」

──東都の試合を見に行ったことは?
「昨年はないですが、過去には。作新でたまにチーム全体で見に行ったことはあります。中央大もみました。その時はまだあまり中央大に興味がなかったので、どの選手がというのは覚えていないです」
──他の大学は受けましたか?
「いいえ、一本です」
──中央に行きたいなと思ったのは2年生のとき?
「はい、そのくらいになりますね」
──4年間やってその先は?
「自分がいい選手になれていればプロを狙いたいんですけど、まあ社会人とかいい所には入れたらなと。野球続けたいです」
──春リーグに向けてここを強化したいというのは?
「まずは大学生のピッチャーは高校生と違って、同じ140キロでも全然伸びとか違うので、そういう球に対応できるように。しっかり目を慣らしたいなと」
──4年間のプランニングは?
「まだ決まっていないです。とりあえず出る」
──実践が始まるうえで、ここを頑張ろうというのは?
「バッティングで、今はヒット性の打球を打てるように頑張ろうと思っていて、フライとかじゃなくて強い打球を。守備でも打球結構早いんですけど、負けないように捕れるようにしたいなと」

──作新の名物練習は?
「ノックの長さです。マジで終わらないです。やばいです」
──キャンプでここを強化したい。
「キャンプでは実践系が増えると思うので、大学生のいいピッチャーにどう対応していくか、キレのいい変化球とかに簡単に空振りしないでちゃんと芯で捉えられるようにしたいなと」
──名前の由来は?
「海って入ってるんですけど、海のように心が広いようになってほしい。上の字は、何かしらを極めてほしい」
──主に高校時代はサードを守られていたと思うのですが、大学はどこで勝負しますか?
「出来ればサードでしたいけど、今はファーストをやらせてもらっています。ファーストで試合に出させてもらえるなら全然いいです」
──何番打ちたいとかは?
「3~6番には入りたいなと」
──足は速いですか?
「太る前は速かったんですけど。体重アップはしたんですけど、足は遅くなってしまいました。高校のときとかは6.1とかで走ってたんですけど、今はちょっとわかんないです」
──この4年間の目標は?
「4年間で東都の中で目立つホームランバッターと言われたい」

 

◇武藤 匠海(むとう・たくみ)◇
学部学科:文学部・学びのパスポートプログラム
身長・体重:179㌢・83㌔
出身高校:作新学院高校