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劇的同点弾も、惜敗。インカレを3位で締めるー第68回全日本サッカー選手権 準決勝 対桐蔭横浜大

12月19日 NACK5スタジアム大宮

 

 

▼スタメン

GK 1飯吉将通(商3)

DF 3深澤大輝(経3)、6今掛航貴(経3)、18松本大輔(経3)、28荒木遼太(経1)→66分 12三ツ田啓希(経4)

MF 10加藤陸次樹(商4)、7宮城和也主将(法4)→89分 16髙岸憲伸(文2)、14小野智史(経4)

FW 11本間椋(経3)→72分 31太田翔(文4)、25高窪健人(文3)→55分 9小山駿(経4)、26鈴木翔太(文1)→82分 19三浦立(経3)

 

 

▼試合結果

●中大1−3桐蔭横浜大○
得点者:9小山駿(90分)

 

準々決勝を6得点で快勝して勢いに乗る中大は、桐蔭横浜大と決勝進出を争い熱戦を繰り広げた。

大久保智明(経3)が怪我、中村亮太郎(経4)が累積警告で試合を欠場し、主力を2人欠いて臨むこととなったこの試合。中大は序盤、サイドを起点に攻撃を組み立てようとするも、相手のダブルボランチの速いプレス、高い運動量に苦戦を強いられる。数的不利の場面からボールを奪われ、競った後のセカンドボールも中々拾うことができず桐横大の時間が続いた。前半14分、ディフェンスラインの裏を狙ったロングボールにうまく体を入れ替えられて一対一の場面を作り出されるも、飯吉がファインセーブ。その直後にはロングボールの折り返しからのシュートをディフェンス陣が決死のブロック。さらに同20分、相手の鋭いクロスからのヘディングシュートを飯吉がまたもファインセーブ。飯吉のビッグセーブで決定機を阻止し、なんとか桐蔭大の猛攻を凌ぐ。しかし、迎えた前半21分。ピンチを防いだ直後のコーナーキック。一度はゴール前からボールをはじき出すも、高さのあるロングボールの折り返しを押し込まれ失点。先制点を奪われ、前半を0−1、1点ビハインドで試合を折り返す。

前半を通して守備に回る時間が多かった中大だが、「落ち着いて」、「大丈夫」と選手間で声を掛け合いながら動きを確認。前半の終盤には、前線の選手のパスワークからゴールに迫る場面も見られた。

 

▲球際での必死のディフェンス

 

なるべく早い時間帯に追い付きたい中大。後半に入ると、素早いサイドチェンジで攻撃の糸口を探った。疲れもあってか前半苦しんだ相手のプレスも遅れ始め、徐々に攻撃のリズムをつかみ始める。後半15分、右サイドの崩しから荒木がシュートを放ちゴールに迫った。インサイドハーフで先発した加藤、宮城は守備、攻撃の両方でハードワークを見せ、いい距離感を保ちつつ、数的有利の場面を創出。同21分にはサイドバックの荒木に変え、センターバックの三ツ田を投入。アンカーの小野を一列下げて5バックを形成して勝負に出る。中大は随所でチャンスこそ作るものの、なかなかゴールに結びつけることができず。このまま試合終了かと思われた同45分。小野の右サイドからのクロスを、途中出場の小山がオーバーヘッドで叩き込み起死回生の同点ゴール。試合は1−1の振り出しに。「勝ったと思った」(小山)その言葉通り試合は中大ムードで延長戦へ。

 

▲チームで円陣を組む様子

 

ベンチ前で円陣を組み、チームの結束を高め臨んだ延長前半。中大は劇的ゴールの勢いそのまま試合に入ったが、延長前半4分。左サイドからのクロスをヘディングで合わせられ失点。さらに、同10分にはクロスの折り返しを押し込まれ、試合を決定づける3点目を失った。試合は1−3で終了。7年ぶりにインカレ出場を果たした中大は、桐蔭横浜大に惜しくも敗戦。3位でインカレを終える形となった。

 

▲表彰式後、観客席に挨拶する宮城主将

 

主将の宮城は「負けてしまったが、楽しかった」と試合を総括。小山の同点ゴールについては「これまで結果が出ない時も一緒に苦労しながらやってきたから、(同点ゴールが)決まった時には本当に嬉しかった。」と涙ながらに振り返った。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部