2024年10月4日 明治神宮球場
チーム 123456789=RHE
亜 大 002010031=791
中 大 23002002✕=9101
[亜]北嶋、井上悠、黒木、山城-前嶋
[中]山口、今村、岩城、三奈木、子安-綱川
[本]〈亜〉芹澤(3回2ラン)、逢澤(8回3ラン)、上原口(9回ソロ)
◆スタメン◆
1[遊]佐藤 壱聖(経2=東日本国際大昌平)
2[指]佐々木 琉生 (商2=健大高崎)
3[左]櫻井 亨佑(商4=習志野)
4[二]繁永 晟(商3=大阪桐蔭)
5[右]皆川 岳飛(経3=前橋育英)
6[三]伊藤 櫂人(文2=大阪桐蔭)
7[一]松嶋 晃希(経3=浦和学院)
8[捕]綱川 真之佑(経3=健大高崎)
9[中]橋本 航河(経1=仙台育英)
P 山口 謙作(商3=上田西)
勝ち点獲得のためには絶対に負けられない3戦目。春、新人賞を獲得した橋本が2本の適時三塁打、2戦目で大学初本塁打を放った佐々木琉が2安打を放つなど下級生が躍動。勢いに乗った中大打線はヒット10本9得点。対する亜大もホームラン3本と対抗。混戦したシーソーゲームが展開されたが、最後は1年生ピッチャー子安が試合を締め、勝利をつかみとった。
中大の先発は1回戦で登板し、惜敗するも好投が光った山口。対する亜大は同じく1回戦で先発し、白熱した投手戦を制した北嶋。山口は先日の雪辱を果たすべくマウンドに上がった。
山口は初回からピンチを背負う。先頭打者山里(亜大)がセンターへのヒット、続く2番杉山(亜大)が送りバント成功で1アウト二塁。しかし、1年生から公式戦のマウンドに立ってきた山口は動じない。後続を空振り三振とピッチャーゴロに打ち取り3アウト。夏強化したストレートと得意のスライダーを中心に、丁寧なピッチングで無失点に抑えた。
▲春はチームトップの3勝を挙げ、秋もチームを引っ張る山口
1回裏。今季、未だ初回に得点できていなかった中大打線だが、主将が攻撃の口火を切った。2アウトから主将櫻井がセカンドへの内野安打で出塁。4番繁永が四球で出塁すると、5番皆川が適時三塁打。春のベストナインコンビが主将に続き、2点を先制した。
2回になっても中大打線の勢いは止まらない。松嶋がセカンドへの内野安打で出塁し、綱川が送りバントで1アウト二塁。ここで打順は、春に新人賞を獲得した橋本。期待の1年生が追加点を呼び込んだ。「今日勝たないと優勝を狙えないっていう大事な一戦だったので。自分がランナーを返そうと思って」という言葉通りに、橋本は北嶋の4球目をセンターへ運び、適時三塁打。亜大のエラーも絡み、橋本は本塁へ生還した。
▲2本の適時三塁打で追加点を奪う橋本
その後も先日大学初本塁打を放った佐々木琉がセンターへのヒット、櫻井が死球で2死一、二塁のチャンス。打順は繁永。大学ジャパン選出の頼れる4番がライトへのタイムリー。この回、一挙3得点を追加し、5-0と亜大を突き放した。
▲2回戦で大学初本塁打を放ち、勢いに乗る佐々木琉
序盤の大量得点により、試合は一方的な展開になるかと思われた。しかし、今季ここまで5ホームランと打撃好調の亜大もこのままでは終わらない。山里がファーストのエラーで出塁し、2死二塁の場面で芹澤(亜大)。1回戦では対山口2打数2安打と好調の芹澤が打った4球目は大きな弧を描きレフトへ。2ランホームランで2点を返した。
4回は両チームとも無得点に終わり5回表。2アウトからライトへのヒットと四球を許し、山口はここで降板。代わって登板したのは先日大学初勝利を挙げた今村拓哉(文4=関東第一)。笠松(亜大)にレフトへのタイムリーを許すも、前嶋を右飛に打ち取り最少失点で切り抜けた。
▲先日大学初勝利を挙げた今村
2点差に迫られ、追加点が欲しい中大は、ここでも橋本が「春よりも秋の方が打席に入る時の緊張感に慣れてきた」と並外れた勝負強さを見せる。「ベストナインをとることが目標」と語った橋本は、5番皆川と7番松嶋が四球で出塁し、2死一、二塁としたところで、この試合2本目の適時三塁打を放ち2点を追加。持ち前の俊足をいかし、三塁まで駆け抜け、7-3と再度亜大を突き放した。
好調の打撃陣に応えるように、今村は安定感のあるピッチングを披露。6回7回を無失点に抑える。8回は2回戦の勝利投手岩城颯空(経3=富山商業)がマウンドに。芹澤に内野安打を許し、続く笠松はセンターへのヒットで無死一、三塁。この時のヒットが手の甲に直撃し、岩城は緊急降板。代わって同学年の3年生ピッチャー三奈木亜星(商3=浦和学院)が登板した。二者連続三振でアウトはあと一つというところまできたが、7番逢澤に3ランホームランを打たれ7-6。
1点差に迫られ暗雲が立ち込めたが、中大打線は決して諦めない。1番佐藤壱が四球で出塁すると勢いに乗る佐々木琉がレフトへの二塁打。2死二、三塁で打順は繁永。チャンスに強い繁永が適時二塁打を放ち9-6。勝利を手繰り寄せた。
最終回、三奈木は代打上原口(亜大)にソロホームランを打たれ、1番山里に二塁打を許す。ここでマウンドは1年生の子安秀弥(経1=東海大相模)に託された。1年生とは思えぬ落ち着いた投球を披露し最後は空振り三振。きっちりと試合を締めた。
▲1年生とは思えぬ落ち着いた投球で試合を締めた子安
清水監督は「今までチャンスを潰してきていた打線が、初回から点をとってくれた。先制点をとれたのは大きかった」とシーソーゲームを制した要因を振り返った。9-7という乱打戦をものにした中大。先週の東農大戦に引き続き、勝ち点を獲得した。第4週の相手は、春に勝ち点を獲得した国学大。圧巻の打撃力を武器にして3カード連続の勝ち点獲得へ。中大野球部は悲願の「結勝」に向かって進みだす。
◆試合結果◆
●亜大 7ー9中大◯
◆お知らせ◆
次戦は10月8日(火曜日)に明治神宮球場で行われる対国学大1回戦です。
(記事:橋本唯花 写真:髙梨晃世、小林陽登、橋本唯花)
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