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東北楽天ゴールデンイーグルス3位繁永晟選手 指名あいさつ 「日本一のピースになれるように」

2025年11月2日 中央大学多摩キャンパス

先日のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルス(以下、楽天)より3位指名を受けた繁永晟(商4=大阪桐蔭)への指名挨拶が行われた。楽天からはスカウト部アマスカウト担当 部坂俊之、スカウト部部長 愛敬尚史が訪問。中大野球部からは繁永に加え、清水監督、樫山部長が出席した。

▲左から楽天の部坂スカウト、愛敬スカウト部部長、繁永、清水監督、樫山部長

以下、記者会見コメント

~出席者挨拶~

スカウト部部長 愛敬尚史

「愛敬です。よろしくお願いします。本来であれば、もっと早く繁永君の元に来たかったですけども、ちょっと遅くなってしまいまして。ただ、今回のドラフト会議で繁永君を指名させていただいた理由としては、我々イーグルスとして、今年の課題として、内野手で右打ちのパンチのある選手が獲りたいっていうところで、繁永君を指名させていただきました。うちには、大阪桐蔭高校の大先輩の浅村君がいるので、なんとか浅村君に近づけるように頑張ってほしいと思いまして、先ほど、本人には伝えさせていただきました。イーグルスのレギュラーとして期待しておりますので、頑張ってください!」

スカウト部アマスカウト担当部坂俊之

「楽天スカウトの部坂と申します。よろしくお願いします。今回繁永君を指名させていただきまして、やっぱり広角に打てる打撃、パワーヒッター、そして僕のすごい好きなのがキャラですね。3年生の時のあのスコアボードに出るあのキャラクターとか。あとは、4年生の時の凡打した時のその悔しさを滲み出す、そういうのは楽天イーグルスには足りないと思うので、そういうのも存分に出してですね、頑張っていただきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。浅村選手にはしっかり言っときます。頑張ってください!」

樫山部長

「ただいまご紹介いただきました、野球部長しております樫山でございます。先ほど楽天イーグルスの皆様よりですね、指名のご挨拶をいただいたところでございますが、本当にご指名いただきまして本当にありがとうございました。また今日は、休日でありますけれども、多くの報道の皆様、お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。繁永君はキャプテンという重責を担っている訳ですけれども、非常に明るくですね、私も数年、見させていただいていますけれども、明るいキャラでですね、本当にチームのムードメーカー的な存在で。繁永君の名前の晟って、珍しい名前だなと思って、色々意味を調べたら、明朗快活というような言葉が出てきて、まさにそのような活躍かなというふうに、思った次第でございます。内野手として期待しているということですので、ぜひ色々な方々への感謝の気持ちを忘れずにですね、まず一軍に上がって期待に応えられるように頑張ってください」

清水監督

「監督の清水です。よろしくお願いします。私と繁永が最初の出会いは4年前にですね、大阪桐蔭の西谷君が、本校のグラウンドまでわざわざ連れてきてくれて、練習参加した時です。その時には、繁永がバッティング練習の寸前でぎっくり腰になりまして、そこでもう練習もできなかったもんで、帰る時には西谷君にはもうこの話はなかったことにていう形で、帰られたんですけども。(笑い)でも、本当にいい選手だっていうのは試合を見てて分かっていましたので、こちらからお願いして来てもらって、1年生の時にあんなに体も大きくなくて、本当に守備とか、走塁とか、試合の中ではすごく器用な選手だったんですけども、本当にこの4年間、特に2年生の後半ぐらいから体が大きくなって、本人の努力でパンチ力もついて、全日本も選ばれるような選手になりました。本当にその気持ちを忘れないで、1年目からレギュラーを獲って、頑張ってほしいと思います。頑張ってください!」

繁永

「まずは指名、ありがとうございます。本当に3位という上位で指名された瞬間から、本当に東北楽天ゴールデンイーグルスさんの一員だと自覚して、頑張ってるんで、本当に先輩である浅村選手を越えるような選手になり、1年目から明るさというこの性格を前面に出して、本当に楽天の日本一のピースになれるように頑張るので、これからよろしくお願いします」

記者の質問に答える繁永

~質疑応答~
──ドラフトから少し期間が経ったが実感の方は
「指名されてから本当に、両親であったりとか、友人であったりとか、色々な方から挨拶というか、おめでとうっていう言葉をもらって、本当にプロ野球選手になったんだなあっていうのは実感があります」

──浅村選手に憧れているということですけれども、どういった面に魅力を感じて、どういったことを吸収していきたい
「右バッターっていうところで、本当に体が本当に強いですし、広角に長打が打てるバッターだと思ってるんで、そこは本当に尊敬しているところと、あと守備も一応セカンドで、今はファーストをやられてますけど、セカンドでずっと出てて、守備も毎回練習動画を見させてもらったりとか、本当に尊敬しているところがあるんで、そこはもう入団してからすぐに聞きに行きたいなと思ってます」

──実際にお会いして、最初に聞いてみたいことというのはどういったことか
「そうですね。まずはバッティングとかよりは本当にプロで1年目から活躍するためにはどんな取り組みをしたらいいのか、そういうところを聞きたいです」

──中央大学で明るいキャラクターというお話でした。喜怒哀楽を出すとかは意識されてるのか、それとも元々の性格で自然と出るようなものなのか
「そうですね。明るさは本当にずっと昔から、この性格であって。あとは試合になったら、ちょっと入り込みすぎちゃうんで、そこで本当に打てなかったりとかした時は本当にもう無意識で出ちゃうんで」

──先ほど部坂さんの方からそういう面が足りないというお話もありました。1年目から盛り上げていきたいという気持ちか
「そうですね、はい。悔しさは出すんですけど、そこはほどほどにやって、明るさっていうのを前面に出して、本当に1年目からチームを引っ張っていけたらいいかなと思います」

▲部坂スカウト部部長からドラフト会議のパスを受け取る繁永

──ご自身のセールスポイントは
「まず自分の売りは本当にバッティングだと思ってるんで、初球から振り出せる積極性だったりとか、本当に広角に打てるミート力であったりとか、そういうところは本当に自分のアピールポイントだと思ってるんで、そこは本当に1年目からアピールできたらいいなと思ってます」

──対戦してみたい投手は
「同じチームなんですけど、2位で指名された岩城(颯空=富山商・経4)投手と対戦してみたいなと思ってます」

──対戦したらどういった結果を出したい
「そうですね。この前の指名挨拶で三振を取るっていうのを言ってたので、自分は本当に、ホームランを打てたらいいですけど、三振しないように頑張ります」

──部坂スカウトに伺いたいんですけども、将来的に繁永君、これぐらいの数字を残してほしいか
「そうですね。やっぱり、先輩に浅村選手がいるので、大学卒業からで2000本。僕はもう1年でも長くプロ野球選手としてやってほしいので、そこを目指してほしいんです。あと先ほど言ったように、喜怒哀楽で。悔しさは出してほしくないです。そうすると打てないということなんで、常に嬉しい顔で試合を。僕らはテレビでしか見れないのでね。そこは見たいなっていうのは思います」

──繁永選手にお伺いします。仙台という街についてお伺いしたいんですけども、出身が福岡で徐々に東に行くことになると思うんですけども、仙台という街の印象だったり、イメージは
「そうですね。全く行ったことないですけど、東北の方は温かい人が多いって聞くので、ファンに支えられながら頑張っていきたいなと。あとは牛タンが美味しいって聞くんで、1回食べてみたいなと思ってます」

──寒い地域なんですけれども、寒さに対する対策は
「寒さに弱いんですけど、いざ行ったら寒いと思うのでそこはしっかり対策したいと思います」

▲中央大学のマスコットキャラクターであるチュー王子を手に持ち撮影に応じる繁永

──先ほど、色々の方からご連絡があったというお話だったと思うんですけども、特に印象に残っていることだったり、心に残っている言葉は
「まずは両親から本当に、おめでとうって言われたのと、本当にこれまで本当に野球を始めてから育ててもらったんで、本当に自分が小さい頃からプロ野球選手を目指してやってきたのを一番近くで見てたんで、そこは本当に泣きながらおめでとうって言ってくれたんで。あとは、プロ野球選手になったら終わりじゃないんで、1年目から自覚を持って2000本打てるようなバッターになりたいと思ってます」

──大阪桐蔭の同級生だったり、中央大学の先輩にも、プロ野球の世界で頑張って活躍されている選手がいらっしゃると思うんですけども、何かそういった先輩だったり同級生から、連絡だったりアドバイスはあったか
「そうですね。高校時代やったら、今オリックスにいる池田(陵真)っていう同級生がいて、一緒にパ・リーグなんで、よろしくっていうのは言われましたし、大学だったら自分の1年生の時の4年生のキャプテンである北村(恵吾=令4卒・現ヤクルトスワローズ)さんとかからおめでとうっていうのは言われたんで、まあリーグは違いますけど、本当に交流戦とかで対戦できるように頑張っていきたいなと思います」

──明るさの原点は
「昔は正直もうこんな明るい性格ではなかったんですけど、常に両親から明るく、周りの人と関わりなさいっていうのを言われてて、それをやっていくうちに、いい子にはいい子しかやってこないっていう教えがあったんで、その教えの通り、本当に続けてきた結果こういう性格になったのかなと思ってます」

──いつぐらいからその教えは大事に
「そうですね。小学校からずっと言われてたんですけど、小学校の時は本当に全然そういう自覚はなかったんですけど、中学校に入って、自分よりうまい選手とか出てきた中で、そこで本当に辛い部分を出すんじゃなくて、明るい部分を前面に出していきなさいっていうのをずっと言われてたんで、そこを中学校ぐらいからこういう性格になっていったのかなと思います」

▲自らの明るい性格を体現した3年時のビジョンを再現する繁永ほか

──キャプテンを務められて、明るく振る舞わなきゃいけない立場でもあったりすると思うんですけど、そう言った部分もあったか
「そうですね。監督さんからキャプテンに任命された時も、自分は頭がいいわけじゃないですけど、言葉とかそういうのじゃなくてプレーであったりとか、その明るさで引っ張ってくれって言われたんで」

──先ほど部坂スカウトが2000本っていうお話もあったと思うんですけども、1年目で目指していきたいものだったり、将来目指していきたいものだったり、あれば教えてください
「最終的には本当に2000本安打っていうところを目指していて、本当に1年目から新人王であったりとか、自分はもう三冠王とかそういうすごい記録を狙ってるんで、そこはもう頑張っていきたいなと思います」

──飯塚ボーイズの春山監督を恩師に挙げられていたと思うのですが、指名後報告などはされましたか。もしされていたとしたら、どんなお話を交わされたのか
「そうですね。会ってはいないんですけど、電話で指名されましたっていうのを言って、めちゃくちゃ喜んでくれてました」

──具体的にどんな声をかけられましたか。
「そうですね。本当に中学校からもうこういう明るい性格だったんで、本当に自分のそういう明るい性格を前面に出して、1年目から結果出せるように頑張れっていうのは言われました」

──お兄様がいらっしゃると思うんですけども、お兄様からはどんな声をかけられたか
「そうですね。兄からは本当に、兄弟の代表として、元気で頑張れって言われました」

──ともに指名された岩城選手だったり、皆川(岳飛=経4・前橋育英)選手とは指名後、どんなお話を交わされたか
「これまでは一緒のチームで戦ってきたんですけど、岩城だったらエースで、その後ろを守らせてもらったり、皆川やったら自分の後ろをずっと任せれたバッターだったんですけど、これからは本当にライバルになるんで、プロに行ったら真剣勝負で頑張ろうっていう話をしました」

──3年時のスコアボードっていうのは、どんなメッセージを込めていたのか

「一言は自分田舎出身なんで、『田舎もんも強いぞ』ですね」

▲自身の載るドラフト号を手に持つ繁永

◇繁永晟(しげなが・あきら)◇
学部学科:商学部・会計学科
身長・体重:173㌢・77㌔
出身高校:大阪桐蔭高校

(記事、写真:橋本唯花、高橋美帆)

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