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駅伝シーズン到来!夏の成果を示せるかー第273回日本体育大学記録会

10月5日 日本体育大学健志台陸上競技場

いよいよこの季節がやってきた。予選会まで残り21日と迫る中、今回の日体大記録会にはBチームの選手たちが1万㍍に出場した。レース開始時間の14時には、気温30度を超える季節外れの暑さとなった。「今回は練習の一環での出場。タイムは気にしていない」(花田コーチ)と選手それぞれが各自の目標を持ち、強い日差しが照り付けるトラックを全力で駆け抜けた。
▲スタートを切る選手たち

チーム内で序盤から積極的な走りを見せたのは小林龍太(経1)と田井野悠介(文1)の1年生コンビだった。2人は1㌔3分ペースでレースを進め集団を引っ張った。暑さもあり3000㍍以降は1㌔3分を超えるペースとなり、小林は徐々に後方へと遅れてしまう。田井野もペースは落としたしたものの、ピッチをしっかりと刻みチーム内トップでフィニッシュ。「夏の成果は少しは示せたかもしれません」と大学デビュー戦で粘りの走りを見せた。
▲積極的に前を引っ張る小林(右)と田井野(左)

チーム2番手でゴールしたのは高木航志(文2)だ。レース中盤以降も腰高のフォームで淡々とペースを刻み、前の選手を抜いていった。「去年1年間高木はケガで走れなかったが、今年は少しずつ練習を積めるようになってきた」(藤原駅伝監督)。これまでの悔しさを晴らし、今後のレースで快走を見せる高木の姿を期待したい。▲前の選手を追う高木

今日のレースには岩佐快斗副将(経4)と二井康介(文4)の2人の4年生が出場していた。明日の中大記録会は箱根予選会メンバーの選考会であるため、岩佐と二井は今年の予選会には出走できない。岩佐は前半で前の集団から遅れるも、自分のペースでしっかりと前を追いチーム3番手でのフィニッシュ。二井は4000㍍以降苦しい表情を浮かべ満足のいく走りとはならなかった。

箱根での中大の上位進出には4年生の力もカギとなるはずだ。岩佐は一昨年の予選会で、二井は去年の予選会で予選通過に貢献した実力者。二人の今後の復活を祈るばかりだ。▲苦しい表情を見せるも前を必死で追う岩佐

明日はAチームの選手たちが予選会メンバー選考会に挑む。夏の成果を発揮できるか。厳しい夏を乗り越えた多くの選手たちの気合の入った走りに注目だ。

◆コメント◆

田井野
――入学後ケガ等で田井野選手自身苦しんでいたと思います。今日のレースはいかがでしたか
チームのみんなやスタッフ、マネージャーの方々からたくさんサポートを頂いて、夏はある程度2カ月近くしっかり練習が出来てて、デビュー戦まで来れて今回走り切れてホッとしています

――今日は暑かったと思いますがその辺りに関しては
前半行き過ぎて後半かなり苦しかったんですけど、一つ夏休みの練習の成果を皆さんに報告することができて良かったです

――今後の意気込みを教えて下さい
今走ってるのはBチームなんですけど、Aチームにはまだまだ実力、実績と全然届いていません。僕は約半年出遅れて、みんなの足を引っ張ってしまっていると思うので、自分が積極的に走ってBチームの底上げをして、BチームもやれるんだぞってところをAチームに見せてAチームに刺激を与えられればと思います

 

藤原駅伝監督
――今日のレースの位置付けを教えて下さい
Bチームの子だったので、10月中旬までは強化合宿というか強化期間と位置付けていて、1万のペース走という形で出ています

――今回のレースではチーム内トップが田井野選手、2位が高木選手でしたがその辺りに関しては
Bの中では高木と田井野が練習をしっかりできていたメンバーでしたので、やっぱり練習は裏切らないなというのが率直な感想ですかね。高木は去年1年間ケガで苦労してきたんですけど、ようやくちょっとずつ自分なりの練習が積めるようになってきてこの冬もう一度成長して、今後戦力になってくれたらなと思います。田井野に関しては前期ケガが多かったんですけど、夏ある程度練習ができるようになってきて、小柄でピッチで走る選手なんですけど登りが非常に得意な選手なので、今年はまだ箱根というのは厳しいかもしれないんですけど、将来的には登りで使いたいなと思わせてくれる子なので、そういう成長を期待しています

――夏合宿全体のチーム全体の練習消化率はいかがでしたか
Aの方はほぼパーフェクトにできたので、明日の中大記録会は我々としても楽しみにしています。Bの方はその分ちょっと1回目の志賀高原で体調不良者が結構出てしまったのでその分どうしても後手に回ったというか、野尻湖の合宿も余り良い状態で望めなかったので割り切って9月10月は強化を続けて今日のレースに臨みました。Bに関しては一回ちょっと叩き直してるところです

――明日の中大記録会は予選会メンバーの選考会という形でしょうか
そうですね、明日は選考です

――舟津選手、森凪也選手、三浦選手は5000mにもエントリーしていると思うのですが、その辺りに関してはペースメーカーといった感じでしょうか
ペースメーカーもありますし、インカレに出た選手(舟津と森凪)が基本2人と、三浦がちょっと最後蔵王で一週間ぐらいケガで走れない期間がありましたので、そこの補完というか最後(練習を)つけといていきたいなという感じですかね

――選考会はタイムで決めるという感じでしょうか
そうですね。明日は上位の選手を選ぶという感じですので、緊張感があると思います

――田母神選手は中距離から今年箱根に挑み、明日は初の1万㍍を走られますが田母神選手の状態に関しては
田母神は良いと思いますよ。明日は面白いと思いますので見といて下さい(笑)

 

花田コーチ
――今日のレースを見て、Bチーム全体の印象はいかがでしょうか

今日はレースというよりは練習の位置付けで、練習の一環なのでそこまでタイムというのは気にせず、それぞれがこの夏やってきた取り組みをどういう走りで見してくれるかなと。あまりタイムは気にせず見てました。その中で全体としてはもうちょっとやれても良かったなと思いますけど、田井野や高木が見せてくれたり、岩佐もタイムはもちろん良いわけないですけど一ヶ月前の状態に比べると随分走れる状態に戻ってきてくれてるので、これからのキッカケにはなるかなと思います

――明日は予選会の選考も兼ねていると思いますが、ペースなどは設定せず本気で勝負といった感じでしょうか?

チーム内での競争ではあるので、ある程度のペースっていうのはある中で進めていきたいというのはあります

――昨年は堀尾さん(トヨタ自動車)や中山さん(Honda)が29分半ぐらいで設定されてましたが、タイム設定というのは

タイム設定というのはそこまではっきりとはしてなくて、流れの中でこれぐらいのペースでというのはある程度作って、一発選考という感じでしてますね。今年は堀尾とか中山のような一発はないですけど、ある程度まとまってるチームだと思うので、競い合ってガツガツというよりかは全体で全員29分台とかまとまった走りが見せれればなと思っています

◆大会結果◆

男子1万㍍4組目

⑨田井野悠介(文1)31分57秒75
⑬高木航志(文2)32分14秒27
⑱岩佐快斗(経4)32分46秒70
⑲南後海里(経2)32分49秒31
㉑谷澤竜弥(経2)32分58秒59
㉕小林龍太(経1)33分30秒63
㉛二井康介(文4)34分51秒42
萩原璃来(法3)DNF

◆お知らせ◆

次の試合は明日の10月6日14時45分から中大記録会が行われます。中大長距離陣は18時10分の1万㍍から出走予定です。

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部