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新たな風を感じるも、試合終盤の失点で勝ちきれず・・・。ー関東大学サッカーリーグ戦1部 第8節 駒大戦

2024年6月8日 神奈川県・ニッパツ三ツ沢球技場

 

スタメン

GK

岩瀬 陽(経3)

DF

長澤 圭剛(文4)

常藤 奏(経2)

原 圭佑(商3)

家坂 葉光(文4)

MF

湯谷 杏吏(経4)

小川 嵩翔(商4)

岡崎 大智(経1)→宮﨑 達也(経1)

FW

加納 大(商4)→古川 大洋(経1)

星野 創輝(商4)

杉山 耀建(国経3)→新 鉄兵(商2)

 

▼試合結果

△中大1―1駒大△

得点者:星野 創輝(前半3分)

 

前節に首位・明大に敗戦を喫した中大。上位争いを演じるためにも連敗は阻止し勝利を奪いたい今節は、今季1部昇格組の駒大とニッパツ三ツ沢球技場で対戦。スタメンには、GKに前節まで全試合スタメンの牧野に替わり関東リーグデビューの岩瀬、第2節・東国大戦以来の先発となる長澤、今季初先発初出場の杉山らが名を連ねた。

 

試合は開始早々動く。前半3分、常藤が相手ゴール前にハイボールを入れると相手DFとGKが交錯しボールがこぼれ、それを見逃さずに詰めていた星野が冷静に無人のゴールに流し込む。「立ち上がりは背後、まずブラインドに押し込んで流れを作るという目的だった」と星野が話した狙いが直接結びつき幸先よく先制に成功する。

▲開始早々先制点を奪った星野(右)と駆け寄る加納(左)

しかし、その後はロングボールを多く入れてくる相手に対してピンチの場面が増える。同9分に相手のペナルティエリア外からのシュートがポストに直撃。そのこぼれ球からもピンチを迎えるが、原が何とか足を出しブロック。その6分後にも、相手右サイドから鋭いクロスをゴール前に入れられチャンスをつくられる。中大も長澤のゴール前への抜け出しや自陣からのパスワークでゴールを狙うが追加点は奪えない。すると同30分、相手のフリーキックからうまく合わせられゴールネットを揺らされるが、ここはオフサイドの判定に救われる。その後もピンチを迎えるがなんとか守り切り、1点リードで後半へ。

▲6試合ぶりの先発出場で存在感を示した長澤

後半は序盤から一進一退の攻防に。後半7分に相手に左サイドからゴール前に迫られチャンスをつくられるが、その2分後と5分後には星野と杉山がそれぞれペナルティエリア内でシュートを放ちチャンスをつくる。

追加点を奪い試合を決めたい中大はベンチが動く。宮沢監督は同23分に杉山に替えて新を投入。そして27分、30分には立て続けにスピードを武器にする古川、宮沢監督がキックに期待するという宮﨑と、関東リーグデビューとなる1年生2人を投入した。

▲途中出場で関東大学リーグデビューを果たした古川

しかし同38分、相手のロングスローからピンチを迎えると、最後はブロックしたこぼれ球をゴール右隅に流し込まれ同点に追いつかれてしまう。なんとしてでも勝ち点3が欲しい中大は失点から1分後に家坂の抜け出しから立て続けにゴール前に迫るが、相手GKが立ちはだかり勝ち越すことができず、試合は同点のまま終了。中大としては手痛い引き分けという結果に終わった。

 

この試合が関東リーグデビューとなったGKの岩瀬は試合後に「相手のロングボールに対して僕たちが受けてしまった時に弾くことができなかった」と守備面での反省を口にした。

次節はアウェイで桐蔭横浜大戦。試合後に星野が語ったように、アミノバイタルカップ前最後のリーグ戦となるこの試合。勝ち点3を奪いチームに勢いをつけたい一戦となる。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

―今日の試合を振り返って

立ち上がりで1点取れて入りは良かったなと思います。その後の2点目が取れなかったところが痛かったのはちょっと、引き分けになってしまった原因だと思います。

―間延びしてしまっていた事について

相手がロングボールを蹴ってくるので間延びするのが当たり前なので、そこで跳ね返してセカンドボール拾うことが一番大事だったので、そこでやっぱり最後のロングスローでやられてしまったというのはもったいなかったですね。

―出場した1年生について

古川は彼のスピードを生かして相手の背後を狙ってほしいと期待して出しましたが、チャンスもつくれていますし、そういうゴール決めるのか、アシストするのかというところが出せればよかったなというところですね。宮﨑達也に関して言えば、岡崎がちょっとだいぶ疲れがみえていたので、そこに替えて彼にキックを期待して試合に出場させましたが、コーナーキックから点を取れれば良かったなというところですね。岡崎に関しては、前半からもう相手のロングボールに対して結構苦労していたなというところ、相手の高い選手に対してなかなか勝てなかったので、彼自身の成長を見守っていかなきゃいけないなというところで対人能力を期待して出したんですけど、だんだん立ち上がり、前半の方からちょっとやられている場面が多かったので、もっともっとできるとは思っています。

―次節に向けての意気込み

この引き分け勝ち点1をやっぱり価値のあるものにするために、桐蔭横浜さんから勝ち点3を取らないといけないので、そこに向けてまた練習していきたいなと思います。けが人は何人か出ていますけど、総合力で勝てるように頑張っていこうと思います。

 

岩瀬選手

―今日の試合を振り返って

先週負けているので今日はなんとか勝ち点3を取りたかったですが、相手のロングボールに対して僕たちが受けてしまった時に弾くことができなかったです。そこで弾いたとしても、セカンドボールの回収のところで相手に回収されて2次攻撃を受けて失点につながってしまったことが引き分けた要因だったかなと思います。

―なぜセカンドボールを拾えなかったのか

僕らがその相手のコートでボールを持っている時間が長かったので、それで相手はボールを奪った時にすぐにクリアするというか、すぐにロングボールになったり、ボランチとかフォワードが戻ってくる時間が長くなったりで、そこで間延びしている状態ができるので拾えないことが多かったです。あそこの運動量はもうちょっと上げていかないといけないと思います。

―リーグ戦初のスタメン出場で意識したことは何か

今年の3月にけがをしてそこからずっと出ていなくて、とにかくゴールを守って無失点でやることを目標にやっていたけど、あそこで失点してしまって引き分けで終わったというのはゴールキーパーの僕の責任でもあると思うので、日頃からもっと突き詰めてやっていきたいです。

―今季の個人目標について

今シーズン始まった時は試合に出続けるという目標を持ってやっていたけどけがしてしまって、今はここから夏以降に向けて試合に出続けてチームに貢献することを目標にしていています。4年生に上がるタイミングや3年生の終わりでJリーグチームのスカウトとかに声かけてもらって、そこから4年生になってからの選抜活動などに呼ばれるように頑張っていきたいです。

 

星野選手

―今日の試合を振り返って

立ち上がりは背後、まずブラインドに押し込んで流れを作るという目的だったので、それが直接相手のキーパーとセンターバックのミスだけど得点につながったのはよかったなと、良い入りができたかなと思います。

―今回キャプテンとして出場してみて難しさなど感じたこと

特に巻いているからどうとかは気にしなかったですけど、監督はキャプテンがけがでいない中で僕に任せてくれたので、それは声かけもそうだし、プレーでもいつも以上に4年生だし、チームを引っ張っていかなきゃいけないという覚悟を持って試合には入りました。

―後半なかなか点を決められなかったとき、どのようなことを考えてプレーしていたか

押し込めてはいるけど最後の質が低かったり、思い切って打っていいところを打たなかったり、悪い部分が出てしまったなという反省点はあります。

―次節に向けての意気込み

次節桐蔭横浜ということで、このもったいない引き分けをもう悲観しないで、その次の週もアミノバイタルカップが待っていて、アミノバイタルカップでまず1個目のタイトルをとるという強い意思があるので、まずアミノバイタルカップの前の桐蔭戦でしっかり勝って流れをつけて臨みたいと思います。

 

 (記事:石井悠樹、山口周起 写真:八木未来)

 

この試合の見逃し配信はこちらから

 

<次節情報>

6/16(日) 17:00 vs桐蔭横浜大学 @桐蔭学園多目的グラウンド