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秋リーグを最高の勝利で締める! 3位でインカレシード権獲得ー関東学生ハンドボール秋季リーグ戦 対国士大

9月29日 日大八幡山体育館アリーナ

4勝3敗で迎えた秋リーグ最終戦。相手はこれまで苦戦してきた国士大だ。試合前に4位以上が決定し、インカレのシード権を確実にしていた中大だったが、さらに上位を目指して今回の戦いに臨んだ。試合は終始互角のシーソーゲームとなったが、土壇場で中大がゴールを揺らし29-28のスコアで競り勝った。

保利憲之朗(経4)のゴールで始まった前半は両チーム点を取っては取られる一進一退の攻防となる。中村翼(法2)の速攻やゴールキーパー・大西暁斗(法4)の好セーブで流れを引き寄せる中大だったが、前半7分を過ぎたところから攻守がかみ合わなくなり、まさかの4連続失点。両者の得点は一気に4点差となった。これを見かねた実方監督はすかさずタイムアウトを要求。「しっかりやろうと話をした」(山川慎太郎主将・経4)。ここで中大はもう一度気を引き締めた。

▲沸き立つベンチに向かってポーズを決める保利

その言葉通り、タイムアウト直後に岩﨑滉大(文3)が得点を奪うと、それに寺島健太(総3)も続き国士大を猛追する。そして、前半17分、またも寺島の速攻で同点に追いついた中大は蔦谷大雅(法1)の強烈なサイドシュートでついに勝ち越しを決める。しかし、その後はしばらくの間どちらも得点できず拮抗した展開に。前半28分にまたもリードを許したものの、中村翼の同点ゴールで試合を振り出しに戻した中大は13-13で前半を折り返した。

▲秋リーグを通して、要所でゴールを守り抜いた大西

後半は福本吉伸(経3)の快進撃からスタート。福本は途中出場であったものの、果敢に攻撃に参加し力を発揮。この攻撃で試合の主導権を握りたい中大だったが、そう簡単にはいかなかった。後半開始から後半20分を過ぎるまで、両者の差は全く開かずコートには絶え間ない緊張が走る。焦りからか連係ミスが目立つ場面もあり、気の抜けない状況が続いた。そして、後半23分を経過した頃、ついに均衡が破られる。大西が相手の得点を防いだ直後、寺島のループシュートと福本の速攻で3点のリードを奪った中大。このまま勝利への道をひた走ると思われたが、その後連続で痛烈なシュートを浴び試合終了1分を切ったところで同点に追いつかれる。そして、訪れたラストチャンス。タイムアウトをはさみ、ベンチと応援席から声が枯れるほどの声援が飛び交う中、ボールはこの日絶好調の寺島の手に渡った。「流れの中で決まった」と寺島のシュートはゴールに吸い込まれ残り20秒で再び1点差をつけた中大。こうして国士大の攻撃を振り切り、激闘を29-28の僅差で制した。

▲この日7得点と輝きを放った寺島

最終戦を最高の形で締めくくった中大は5勝3敗で3位に終わった。春リーグと順位は同じだが、強豪校と張り合える力がついたことは選手たちにとって大きな自信となるだろう。彼らの目に映る次なる目標はインカレで「まずは1勝」することだ。2年連続で無念の初戦敗退と近年のインカレでは苦しんでいる中大。山川主将は「去年とおととしの悔しさを絶対に晴らしたい」と意気込めば、副将の大西も「インカレでは1回も負けられない」と気合十分な様子。直近2年、涙に暮れてきた11月に今年は笑顔の花を咲かせることができるか。インカレまで残り約1カ月。勝負の期間を最高のチームメイトたちと全速力で駆け抜ける。

▲閉会式を終えた選手たち

 

◆大会結果◆

〇中大29(13-13、16-15)28国士大●

▼順位

①日体大

②法大

❸中大(5勝3敗)

表彰選手

優秀選手賞:保利

理事長賞:志村菜々子(商4)

 

◆コメント◆

実方監督

「いいゲームができたと思う。しっかり中大のハンドボールができた。終盤3点差になったのに追いつかれたのはもったいなかった。それでも接戦をものにできたのは良かったかな。早大に負けてから内容も良くなってるし、チーム力も上がっている。このムードを途切れさせないようにしたい。インカレまでリーグ戦で出た課題をつぶしていきたい」

山川主将

「最初は思ったより攻めることができなくて攻めあぐねた。(4年間のリーグ戦を終えて)試合に出たら楽しかったし、リーグ戦の期間は試合に勝ったり負けたりとその浮き沈みで苦しい時もあった。秋リーグで筑波に勝ったのはずっと負けていたチームだったのでうれしかった。インカレは一発勝負。内容よりも負けないことが大事だと思う」

保利

「前半はシュートもしっかり決めれてチームを鼓舞できたので良かった。でも後半戦になったところでいい声かけができなかったところが反省点。今回の勝因は下級生の気持ちだと思う。インカレでハンドボールをするのは終わりなので今まで経験してきたことを全て懸けて出し切りたい」

大西

「みんなで盛り上げて最終戦を勝てたっていうのはインカレにつながると思う。今回はフィールドに助けられたし、あれだけ点数を取ってもらったから要所で自分が助けないとと思った。4年間、リーグ戦は3位をいったりきたりでリーグ戦の難しさを感じた。インカレは最初からエンジンかけてやっていきたい」

寺島

「今まではシーソーゲームで勝ち切れていなかったけど、みんなでしっかり声を出して大事なところで決めきれた。インカレでは勝ったことがないのでまず1勝をしたい。3年生もみんなでチームを引っ張っていけるように頑張りたい」

 

◆お知らせ◆

次戦は11月8日から宮城県で開催される全日本選手権大会(インカレ)となります

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部