• Twitter
  • facebook
  • instagram

少林寺拳法部・第54回全日本学生大会後インタビューー前澤遼河主将(文4)・堤結南理工主将(理工4)

11月8日に日本武道館で行われた第54回全日本学生大会。これまで部をけん引してきた4年生の皆さんは、年内で引退となります。そこで前澤遼河主将(文4)・堤結南理工主将(理工4)のお二人にお話を伺いました。

この取材は1115日にオンライン上で行われたものです

ーーお二人はいつ頃から少林寺拳法を始めましたか

前澤 自分は小学1年生からやっていて、一応中学高校では剣道部に入っていました。それでもスポーツ少年団とかのほうで少林寺拳法も継続してやってきました

 私は大学から始めました。理工学部で武道も見たかったので、サークルみたいなノリで入りました。多摩だと割と経験者の人もいるんですけど、理工は経験者が毎年何年もいない状態だったので。みんな初めてのところから始めました

ーー多摩と理工で練習場所が分かれいるのはなぜですか

前澤 多摩と理工の学生同士で組んでるケースもあるので、大会の直前期はお互いで行き来します。ただ大会前ではない時は、やっぱり学業を優先したい部員も多いので。それぞれに拠点があったほうがいいよねっていうことで分かれています

 あと理工は一応同好会なので、夏休みとかの休暇はあまり大学の施設を使えません。なのでそういう時は多摩に行ってみんなで練習しています

ーー多摩と理工で連絡や意思疎通はどのようにしていますか

前澤 大会期間は多摩も理工も関係なく一緒にやっているので、もともとメンバー同士のコミュニケーションはとれています。メニューに関しても、お互いこういうことやったよっていう連絡を個人単位のレベルで仲良く交換しています。そこはスムーズにできていますね

ーー少林寺拳法部さんのブログはとても面白いですね

堤 今年から変えたやつですね(笑い)

前澤 去年の4年生がかなり基盤を作ってくれました。ちょうどコロナの関係でオンラインの新歓に力を入れないといけないタイミングだったので。部員の紹介文は自分で考えたり、同期のメンバーが考えたりしています

ーーコロナで活動に影響はありましたか

前澤 かなりありました。どうしても対面で接触してやることが多い競技なので。三密を避けるってなると実際に接触しての練習が出来なくてかなり苦労しました。特に間合いは実戦をやっていかないといけない部分。オンライン上の練習だとなかなか詰められなくて特に苦労したところです。今でも影響が残っちゃってるところかなって思っています

ーー自粛期間は個人で練習していましたか

 動きが荒めの武道なので、一人で家でやる場合は一歩出てなんかするぐらいしかやっぱり出来なくて。大会に向けた実戦練習は本当に広い場所でお互い会った時にしか出来ていませんでした。11月に大会があるって情報がうっすら流れてきていたので、そこに向けて大学でできる練習を頑張って増やしていってなんとかやっていました

ーー5月の関東学生大会の中止のショックはありましたか

前澤 4年生はどうしても就活とかの関係で、そもそも出ない人がいたりしたんですけど。出る4年生や3年生以下の子たちはそこに集中していた矢先に出鼻をくじかれた感じだったので、かなりショックで。悔しがってる子たちは結構多くいました

ーー今大会は無観客開催でした。なにかいつもと違う点はありましたか

 めっちゃ広くて静かで、自分たちの声も出せないし、応援もいないしで。最初に名前を呼ばれるんですけど、返事もしちゃだめで、全然声出せない感じで(笑い)。大会ってやっぱり盛り上がりというか、全体の熱気で自分たちが盛り上がる部分が大きいと思います。そういうのがなかったので、淡々と進んでいく部分で寂しさは感じましたね

前澤 気合を出す声とか、各学校応援とか声援が例年あって。今回はほぼ無音でBGMがちょっと流れてるくらいだったので。大会としてちょっと寂しいという気持ちは多分みんな思ってたと思います

ーー入賞のシステムが変わったことについてどう思われましたか

 一定点数以上だと入賞で賞をもらえるんですけど、一応全員の点数がわかるので自分が何位かも分かりはしました。今年は女子茶帯の部の奥原(彩貴・法2)と小泉(真由・理工2)が点数的に1位で。ただ1位とは表彰されず、みんなと一緒に優秀賞で。メダルとかの形に残らないっていう悲しさやもったいなさはちょっと感じましたね。多摩・理工で組んでてその分練習も大変で、その中頑張って全国1位とれるような点数が取れたのに、他の人と一緒の優秀賞になっちゃうっていう。ちょっともどかしいとこはありますね

ーー注目している後輩はどなたですか

前澤 次期主将の三嶋(航太・商3)と2年の川村(優太・文2)ですね。二人とも経験者で練習も意欲も高くやってくれてる子たちなので。いい結果も残してくれるし、部の中でいいペースメイク、雰囲気づくりをしてくれるんじゃないかって期待しています

ーー下級生に向けて伝えたいことはありますか

前澤 この場で言うのも恥ずかしいなぁ(笑い)。とにかく後悔しないように練習に対しても大会に対しても臨んでほしいし、ひたすら決めたことに向かっていってほしいなっていうところだけですかね。あとは結果は自ずとついてくると思うので頑張ってください

 せっかく12月末まで4年生もやることになったので。練習面とか色々な面でサポートするので、それを生かして頑張ってほしいなと思います

ーーお二人は卒業後も少林寺拳法を続けますか

前澤 もし就職先とかの仕事の関係とかが大丈夫なのであれば続けたいと思っています

 運動不足とか怖いじゃないですかやっぱり(笑い)。どこでやろうとかは考えていないけど、せっかく4年間頑張ってきたし続けられればいいなとは思います

ーー少林寺拳法の魅力は何ですか

 採点されて賞をとりにいく点数競技が自分にとって少林寺拳法が初めてで。点数競技の面白さは自分の頑張りが数字であらわれること。誰かに勝つことが目的じゃなくて、頑張った分が点数に反映されるってすごいなぁと思うので、そういう部分は面白かったですね

前澤 自分は結構小柄なんですけど、小柄な人でもできる武道なので。純粋に技が原理的なところが面白いです。あとは純粋に動いて技ができるとかっこいいので、そういったところが魅力かなと思います

ーー最後に大学4年間で思い出に残っていることを教えてください

 自分は大会に毎回出させてもらっていたので、やっぱりその分結果とか大会に対しての思いとかは強いです。あとこの1年思うように活動ができなかったんですけど、自分たちの学年みんなで頑張れたので。わりと同期との思い出が残っていますね

前澤 1年生のころの4年生と3年生の先輩が、実力が不足していた自分の気合をかってくれて。団体のメンバーに入れてくれた時に、心のもちようの部分をかなりしっかりとフォローしながら教えてくれました。そういった日々の練習が純粋に記憶に残ってますし、そのおかげで後輩にどういうふうに接していけばいいのかも教わったと思っています

お忙しい中優しく丁寧に取材に応じてくださり、ありがとうございました! 12月の都大会もご健闘をお祈りしています!

▲取材にご協力いただいた堤理工主将(左)と前澤主将

◆大会結果◆

入賞者

男女茶帯の部

笠井騰龍(法2)・野上友里(経2)

女子茶帯の部

奥原・小泉

男子初段の部

鈴木浩士(商3)・渡邉寛太(商3)

男女初段の部

堤結南(理工4)・西村祐(理工4)

女子初段の部

尾形美里(総4)・米倉菜生(法4)

三人掛の部

川村・桂田裕希(法2)・永井諒(商4)

出場者

男子三段の部

前澤・元木康平(理4)

単独白緑の部

大杉大翔(経1)

単独有段の部

川津佑騎(経1)

単独茶帯の部

福尾実優(総政2)

男子二段の部

三嶋・角田夢馬(商3)

写真提供:中大少林寺拳法部
記事:「中大スポーツ」新聞部