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最後まで白熱した決勝戦、夏全勝で4連覇達成!!ー第26回大学アイスホッケー交流戦苫小牧大会 決勝 対東洋大戦

2025年8月31日 北海道・nepiaアイスアリーナ

前日の準決勝を逆転勝利で突破し、決勝戦に挑む中大。相手はこれまで何度も熱戦を繰り広げてきた東洋大との一戦で、序盤から攻守ともに激しいぶつかり合いが続く展開になる。第1ピリオドから試合は動き、先制点は東洋大が奪った。しかしすぐに追いつき、第2ピリオドでは勝ち越しに成功した。第3ピリオドでは追加点を加えたものの、激しい相手の攻撃に1点を奪われたが、守備陣を中心に最後まで粘り勝利した。今大会優勝、4連覇を達成し北海道での合宿を終えた。

〈第1ピリオド〉

試合開始から両チームともに速いスピードでパスを回し、鋭いシュートを狙う。しかし、中大は準決勝で強豪明大を逆転し、5-2と突き放した東洋大の勢いあるプレーに押され、ゴール際に迫られる。この日も準決勝同様、先発した川合温大(文4)は好セーブを連発し、木村祐翔(商4)、森星輝(文3)ら守備陣の堅い連携プレーも展開された。攻撃陣も横須賀大夢(総4)、関椋太(商1)がゴールに迫るも相手に阻まれる。そんな中、試合が動いたのは15分。東洋大が先制点を奪い、激しい攻防の中続いた均衡が破られた。しかし第1ピリオド残り2分、準決勝でもゴールを決めた下坪久晃(商4)が荒木零士(総4)、小野田蓮(経4)からのアシストに合わせ、同点ゴールを決めた。このまま第1ピリオドは終了したが、シュート数は中大7、東洋大18と少ないチャンスを生かし、さらには堅い守備を見せた。

▲決勝戦も先発出場した川合

〈第2ピリオド〉

第2ピリオドは一変し、中大が相手ゴールに迫り、シュートを重ねる。開始早々、小岩獅竜(商2)が抜け出しシュートを放つも惜しくも枠の外へ。荒木や関らも第1ピリオドに引き続き、攻め続けるも得点が決まらない。そんな中でも、流れと勢いは中大にあった。開始10分、主将の角丸陸斗(国経4)が横須賀からのアシストに反応し、ついに勝ち越し点を決めた。ここでリードを奪った中大はさらに勢いに乗り、角丸、関、横須賀、辻崇太郎(経3)らの連続シュートと相手陣地に攻め込む時間が長くなる。しかし、相手の堅実な守備に阻まれ、惜しくも追加点を挙げることはできない。このまま終了し、シュート数は第1ピリオドと対照的に中大21、東洋大10と、運命の第3ピリオドへ勢いをつなぐ。

▲勝ち越しゴールを決めた主将の角丸

〈第3ピリオド〉

運命の第3ピリオド。開始から後がない東洋大は、すばやいプレーの猛攻でゴールに迫る。中大は徹底した守備で得点を許さない。すると開始5分、相手の隙をついた辻からのパスに杉江真宙(経2)がシュートを放つも相手GKに阻まれる。その後も、相手の攻撃をGK川合をはじめ、DF陣が持ちこたえた。試合時間残り5分ごろ、ついに待望の瞬間がやってくる。角丸からのパスをゴール横の関から送られたパックを受け取った横須賀がシュートを決めリードを広げる追加点を挙げた。その後1点を返されたものの、中大は最後まで東洋大の攻撃を阻み、3-2で試合終了を迎えた。第3ピリオドのシュート数は両者10本ずつと最後まで白熱した試合展開となった。

▲決勝点を決めた横須賀

本大会においては4連覇を達成し、さらには夏合宿期間を全勝で締めくくった。個人賞には最優秀選手賞に角丸、ベスト6にはGK川合、DF木村、FW小岩、FW横須賀の計5名が選出された。チームとしても個人としても、夏合宿で得た成果もとに挑む秋リーグの開幕はすぐそこだ。

▲優勝が決まった瞬間の選手たち

◆試合結果◆
〇中大3(1-1、1-0、1-1)2東洋大●

◆コメント◆
【八戸監督】

―今日の試合を振り返って
ロースコアのゲームになるかな、持ちこみたいなと思っていて、プラン通りの展開になって、なかなかしんどいゲームでした。よく勝ち切ってくれたなと思います。

―今大会、優勝という結果について
合宿の総括というか、結果がついてきたことは、それに越したことはないですけれども、我々のゴールは、ここではないので。秋とインカレをとる、ただ勝ったことに素直に嬉しいと思います。

―すぐに秋リーグが開幕する、チームの意識づけについては
今回、かなり(合宿で)ハードワークをしっかりこなしてくれたことはよかったですけど、(東京に)帰ってからも3週間くらいまだ夏休みありますから、そこで、またコンディションを上げていくトレーニングをしなければならないといけないと思いますし、また生活が、合宿体制とガラッと変わるので、そこで感染症にかかったりとか、しないように気を付けつつ、また一からちょっとずつやっていきたいと思います。

【角丸選手】

―今日の試合を振り返って
結果にも表れているんですけど、みんなで頑張って守り、全力で取り組めつつ、献身的なプレーが多かったので、そこで勝ちにつながったのかなと思います。

―今大会、優勝という結果について
4連覇がかかった大会ではあったので夏の大会と言えど、優勝できてよかったです。

―来週からリーグ戦も始まるが、合宿を通して
割と前半は、合宿できつくて、どうしてもだらけてしまう部分もあってちょっと不安はあったんですけど、この試合でこの結果で終われて、みんなのプレーを見て、割とこの合宿での成果は、結構いい成果が得られているんじゃないかなと思うので、このまま、秋リーグ、インカレに向けていい準備できるかなと思います。

―最優秀選手賞を受賞されて
自分たちのセットで2点取れていて、失点も抑えられたので、自分一人ではなくこうセットとしての良さが出た試合だったかなと思います。

―次戦(慶大戦)に向けて
一週間後とかなので、移動とかでオフがありますけど、しっかりコンディション整えて、良いコンディションで挑めるように頑張っていきたいと思います。

【下坪選手】

―今日の試合、自身の得点を振り返って
僕がいたところに蓮(小野田)がパックを流してくれて、あと押し込むだけって感じだったんで、しっかり決め切れたんで良かったです。

―優勝という締めくくりについて
まずは素直にうれしいのと、(東京に)帰ってからすぐに秋リーグ始まるので、チームの好調を維持できるように、頑張っていきたいなと思います。

―来週から始まる秋リーグに向けて
まず、体調管理をみんな気を付けて、みんな万全な状態で初戦に挑めるように、いい準備していきたいなと思います。

◆お知らせ◆
次戦は9月6日(土曜日)にダイドードリンコアイスアリーナで行われるエイワ杯(秋リーグ)対慶大戦です。

(記事・写真:野村真)

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