• Twitter
  • facebook
  • instagram

インカレ開幕!中大相撲部が個人戦に出場ー第102回全国学生相撲選手権大会

2024年11月2日 東京都・両国国技館 個人戦予選二次トーナメント

ついに聖地・国技館で始まったインカレ。主将の久保海心(文4)が優秀32選手に選ばれた。

主将・久保海心(文4)は大学相撲最後の個人戦となる今大会。試合前、チームには「今日本当に今年最後の大会なので。のびのび自分たちが今までやってきた練習を信じて気楽に相撲取って頑張ってほしい」と伝えた。初戦は古田(駒大)との対戦。野村高校の後輩にあたる。立ち合いから久保海は果敢に突き、相手の重心を崩した。突き落としでまずは初戦突破を果たした。

▲初戦完勝する久保海

2回戦は不戦勝により、優秀32選手への進出が決定。堂々の立ち振る舞いで、土俵上での優勝選手紹介を受けた。

決勝トーナメント1回戦は強敵、江連(東洋大)との一番が組まれた。立ち合い、もろ手突きで相手を押すも、思わず引いてしまった。その隙に相手に懐に入られ、寄り切りで敗北。久保海の個人戦での挑戦はここで幕を閉じた。「力んじゃって、思うように動けなかった」と落胆した。

▲優秀32選手として紹介を受ける久保海

兄の久保海心に成長した姿を見せたい久保勇斗(文2)、相手は強豪日体大デルゲルバトを迎える。試合を振り返り「立ち合いはいい感じに当たれた」と語ったように勢いよくぶつかるも突き落としで敗戦。「足がそろってしまって、そこは課題が見えた」と明かした課題を修正して翌日の団体戦に臨む。

▲激しくぶつかる久保勇

田村吏玖(法3)は平田(駒大)と対戦。立ち合い鋭くあたりじりじりと相手を土俵際まで追い詰める。主導権を握り盤石の寄りで完勝。「しっかり正面で当たれていたんで、悪くはなかったと思います」と振り返った。

2回戦は本田(日大)と対戦。相手が左に立ち合い変わり、まわしを許してしまう。相手にペースを握られてしまい、寄り切りで敗北。「まっすぐ当たって組みたかったんですけど。相手の取りたい相撲を取らせてしまった。今日はまっすぐ当たることを意識しすぎて対応できなかった」と悔しさをにじませた。

▲相手にペースを握られ、寄り切られる田村

竹田連汰朗(法1)の初戦は平光(朝日大)。試合後に「今日は緊張せず、体も動けてた」と語ったように立ち合いから果敢に攻めて押し出しを決め、圧巻の相撲で完勝した。続く2回戦は川上(日大)との対戦。1回戦とはうってかわって土俵際まで追い込まれる展開になった。ここで竹田は送り出しを狙うも惜しくも失敗。最終的に寄り切りを決められ敗北した。「普通の人なら出てるだろうと思うところで残ってくる」と強敵の実力を痛感した。

▲果敢に攻め込む竹田

西本渉真(文2)の初戦は鈴木(早大)。立ち合い不成立が3度あり、花道から竹田の「落ち着いて、大丈夫」などの声掛けが響いた。4度目の正直で、「絶対に勝ちたかった」と立ち合いから一気に押し出して完勝。続く2回戦の相手は河本(駒大)。初戦を彷彿とさせる立ち合いで一気に攻めたかったが、相手の腰は重く突き落としで敗戦。団体戦は控えメンバーとして、チームの盛り上げ役を担う。

▲立ち合いの勢いそのまま初戦は完勝

市川太陽(法3)の初戦は一次予選を勝ち抜いた篠(金学大)との一戦だったが相手の勢いを跳ね返せず突き出しで敗北を喫する。団体戦では大将を務めることも多いチームの柱は敗戦を受け「明日(団体戦)が一番大事なので切り替えていきたい」と悲願の団体制覇へ雪辱を果たせるか。

▲悔しい敗戦を喫した市川

初のインカレとなる兼田尚柔(法1)の初戦の相手は東農大の新保。「相手に合った当たり方ができた」と語ったように立ち合いから有利に相撲を取り、叩き込みで勝利する。続く2回戦の相手は前年度団体優勝を収めた近大の浦山。先にまわしを掴むが、50㌔近く体重の重い相手に対して寄り切りで敗戦。明日の団体戦に向け兼田は「最後になる先輩のためにも悔いが残らないようにしたい」と闘志を燃やす。

▲兼田は初戦勝利

吉野一颯(文3)の初戦は児玉(駒大)。3度の立ち合い不成立も影響したか、「相手に合わせて相撲を取ってしまった」とペースに飲まれて押し出しで敗戦。
敗戦後、花道で他の選手に「自信持って行こう!大丈夫大丈夫」など声をかける姿が見られた。吉野は「盛り上げていこうって思って声をかけている、自分が声をかけてもらえるのが嬉しいので」とチーム全体を見て行動する姿が目に焼きついた。
団体戦では副将で登場予定。「気持ち切らさず切り替えてやりたい」と前を向く。

▲団体戦に向けて調子は上々だ

団体戦に向けてチームの雰囲気は最高潮。主将最後の団体戦、花を持たせたい。

◆お知らせ◆
次戦は11月3日(日曜日)に両国国技館で行われる第102回全国学生相撲選手権大会団体戦です。

(記事、写真:小林想、松岡明希、湊谷昂太郎、紀藤駿太、小林陽登)

公式X(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report