2026年9月3日~6日 大阪府・東和薬品RACTABドーム
9月3日から6日にかけて大学水泳日本一を決める日本学生選手権競泳大会(以下インカレ)が9年ぶりに大阪の地で開催された。4年生にとっては最後の対校戦となる今大会。「天皇杯奪還」を目標に総力戦で挑んだ。
インカレの幕開けとなる1日目、男子100㍍自由形で村佐達也(総2)が日本学生新記録をたたき出しての優勝、光永翔音(商3)が2位、と中大は初日から存在感を発揮した。
男子400㍍個人メドレーB決勝には大西雄斗(総1)が出場し、自己ベストを更新。レースを振り返り、「思いっきり、でも頭は冷静に、大胆で全力でいって一人でも差せるように頑張りました」と語った。1年生の大西にとっては初のインカレとなった今大会。感想を尋ねると「応援の声が近くて楽しめて泳げている」と笑顔を見せた。200㍍個人メドレーにも出場する大西。「200㍍の方が自信もって大阪に乗り込んできている。400㍍のレースは自信につながったし、調子を良く変えるレースだったので3人で決勝に残りたい」と意気込んだ。
男子400㍍個人メドレー決勝には橋本英明(総2)が駒を進めた。橋本はこのレースを6位で終えた。「自分にも自信があったので来年チャレンジできるように頑張っていきたい」と自身のレースを振り返るとともに来年度への意気込みを語った。大西同様、男子200㍍個人メドレーにも出場する橋本。「ここでも決勝に残って一人でも多く倒せるように頑張っていきたい」と言い切った。

▲男子400㍍個人メドレーで6位に入った橋本
女子200㍍背泳ぎでは弘中花音(文3)が2:13.89のタイムで決勝に進出。「関東インカレで思うように泳げなかったので13秒を見て安心した」と予選のレースを振り返った。続く決勝では2:14.49とタイムを落とし、8位でのフィニッシュ。「過去のレースで怖くなってしまって、いっぱい練習してきたつもりだが足りない。怖くなってしまうことは自信がつく練習ができてない証拠だと思うので悔しい」と涙を流しながらも冷静に結果を評価した。弘中の専門種目である200㍍バタフライ。専門種目であることにプライドを持ちながらも怖さも感じていたという。「とにかく自分に自信がつくようにどんな時でもいいタイムで泳ぐ、楽しく泳ぐ、と気持ちの面を強くしてきた。でもこうやって涙が流れるのはまだまだなのでもう一回練習を積んで来年のインカレでは克服して臨みたい」と前を向いた。
背泳ぎを専門とする弘中だが、最終日には100㍍バタフライに出場する。「出るからには本気でメダルを取りに行く。光永とアベック決める目標を持っているので私が先に優勝を決めて翔音にいい流れを持っていきたい」と最終日でのリベンジを誓った。

▲女子200㍍背泳ぎ決勝を8位で終え、悔しさをにじませた弘中
男子100㍍自由形B決勝には尾関啓太(総3)が出場し、50.67でレースを終えた。「よくないですね」と自身の結果に苦笑しつつ「コンディション悪い中でも調整してある程度戦えるようにしてきたんですけど失敗でしたね」と語った。個人では100㍍バタフライにも出場する尾関。「決勝に残って順位狙っていけるようにしたい」と決意を表した。
1日目の最終種目、男子100㍍自由形決勝。中大からは村佐、光永が登場。ともに今年度のアジア大会日本代表である大注目の2人だ。また、他大学も同様に有力選手らが名を連ね、会場の盛り上がりはひときわ大きいものとなっていた。
序盤から熾烈な争いが繰り広げられ、各大学の声援もさらに大きなものとなる。最後は村佐と光永の一騎打ち。最後は村佐に軍配が上がり今レースを制したとともに日本学生新記録を樹立した。村佐はレース後「予選と同じことをやるだけと思っていたのでベストを出せて嬉しかった。日本新記録は明日に取っておこうと思う」と笑顔で語った。「パンパシフィックフィールドで学生新出ていたので感覚をつかめている感じはあったので次につながるいい泳ぎだった」と自身の実力に確かな手ごたえを感じている様子。また、インカレについて「チームで点数を争うのはインカレくらいしかないのでチームのために泳ぐ大切さもありますし、翔音さんとのワンツーでインパクト残して1日目終われたっていうのはすごく大きなことだと思います」と語ったうえで「チームで泳ぐことはすごく楽しいなと思います」と率直な胸の内を明かした。「明日以降も僕の強み、中大の強みを見せつけられたら」。王者としての意気込みをあらわにした。

▲男子100㍍自由形で日本学生新記録を樹立した村佐
2位でフィニッシュした光永は「予選は温存して決勝しっかり勝負する中で前半いい感じに行けて、ターンしたら達也がよこにいて『いける!』って思っちゃって。今思えば『まだまだ早いよ』って感じなんですけど。もっと冷静に落ち着いてコントロールするべきだった」と自身の泳ぎを冷静に分析。「まだまだ詰めが甘いが0.4秒も自己ベスト更新できたので自分をほめたいと思います。インカレ楽しいです」と笑顔を見せた。6月の日本選手権の際にメンタル面を課題に挙げていた光永。その後の経過について問うと「決勝に向けて集中することは今回できた。達也とのレースを楽しみながらできたことや、パンパシフィックフィールドでもベスト更新できているので成長したのかなと思う」と確かな成長を感じていた。
2日目以降について「4継で、僕と達也2人日本代表がいる中で負けるのはあってはならないこと、いいタイムで勝ち切ってリレーは3つ全部取る。世界を見てきたので日本の同年代には負けられない」と強者としてのプライドを語った。そして弘中と立てた目標については「花音からパンパシの時からアベックしようと話していて。花音からそんなこと言われたら頑張らなきゃと思う」と柔らかな口調で語った。そのうえで「日本記録はマストでワクワクとドキドキを楽しみながら笑顔で写真撮りたい」と語った。

▲男子100㍍自由形で自己ベストを更新した光永

▲表彰台で笑顔を見せる村佐(右)、光永(左)
初日から大きなインパクトを残した中大水泳部。中大最強を証明へ、挑戦はまだまだ続く。
◆コメント◆
村佐達也
ーレースの感想
予選からすごいいい調子で泳げてたので、あとは決勝は予選の泳ぎでリラックスしていくだけだと思ってたので、落ち着いて泳げてたなっていうのはありましたし、ベスト出せて良かったですし、日本新をまっちゃん、松下知之(東洋大)が出してたので、僕も出したかったんですけど、まあそれは明日にとっておこうかなと思います。
ー学生新記録は狙っていた?
僕の学生新が、パンパシでつい最近出してたので、すごい自分の感覚をつかめてたっていうのがあったので、こうやってまたベストを更新することができましたし、まだまだ伸ばせるところもあるんじゃないかというふうに思うので、次につながる良い泳ぎができたなと思います。
ーインカレは他の大会とどのような違いがあって、どのような想いがあったのか?
チームで点数を争うっていうのはインカレでしかほぼないくらいなので、チームのために泳ぐっていう大事さもありますし、こうやって僕と翔音さんがワンツー入って、今日、中大がインパクトを残して1日目を終われたっていうのはすごく大きいことだなって思いますし、こうやってチームで泳ぐことができて、ほんとに楽しいなって思います。
ー明日以降のインカレの意気込み
明日は200m自由形、リレーも出てきますけど、僕の強さも中央大学の強さもしっかり見せつけられたらなって思います。
光永翔音
ー決勝振り返って
今の自分の実力だったら、何本もばっちりやったら4日目打たれてしまうと思ったので、なるべく予選を温存して、決勝しっかり勝負していくっていう目標の中で、前半本当にいい感じに行けて、ターンして達也が横にいるって見えたので、お、いけるって思っちゃって。
まだまだ早いよって今思ってて、もっと冷静に落ち着いて、大きな泳ぎでラストまで持つようにコントロールすればよかったんですけど、やっぱちょっと見えてしまったので、もういけるいけると。
で、そのままちょっと早めにスパートかけてしまったのがやっぱラスト失速につながってしまったので、まだまだ詰めが甘いんですけど、0.4秒も自己ベスト更新できたので、そこに関しては自分を褒めたいと思います。インカレ楽しいです。
ー日本選手権ではメンタル面を課題としていたがその後は
そうですね。しっかり決勝に向けて集中するっていうことは今回できたと思いますし、集中しながらこのレースをしっかり楽しんで、達也との勝負を楽しみながらできたので。パンパシの1、2日目の決勝はあまりいいものではなかったんですけど、3日目修正できて。今回1日目からこうやってベストを大幅に更新することができたので、メンタルはすごく成長したのかなと思います。
ー弘中さんからアベックVのお話を伺いました、その点含め残り3日間について
そうですね。まず明日の4継。僕と達也、日本代表2人がいて負けるっていうのはあってはならないと思うので、しっかり4継は2人ともいいタイムで勝ち切るっていうことを目標にリレー3つとも全て取って。世界を見てきたんで、日本国内の同世代には負けられないっていう気持ちが強いです。
花音と絶対アベックしようっていうのずっと言ってて。そんな言葉を言われたら、やっぱ自分もやらなきゃなって思うので、しっかりとアベックして中大に流れを持ってくるとともに日本記録はマストでどこまで更新できるかっていうワクワクとドキドキを楽しみながら、もう1回決勝しっかり上げきることをしっかりやって花音と笑顔で写真撮りたいです!
◆試合結果◆
男子400㍍個人メドレー予選
5組
④大西雄斗(総1) 4:23.15 B決勝進出
7組
②橋本英明(総2) 4:18.87 決勝進出
⑨髙岡海斗(商4) 4:27.45
女子200㍍背泳ぎ予選
4組
③弘中花音(文3) 2:13.89 決勝進出
男子200㍍背泳ぎ予選
4組
⑧大関伶(総1) 2:03.98
女子100㍍自由形予選
⑩長谷川葉月(文4) 58.16
男子100㍍自由形予選
8組
①光永翔音(商3) 49.68 決勝進出
9組
①村佐達也(総2) 48.47 大会新記録! 決勝進出
④尾関啓太(総3) 50.27 B決勝進出
男子1500㍍自由形予選
1組
②佐々木瑞翔(経2) 16:11.23
2組
⑥中山響(総4) 15:43.38
4組
藤原佳己(商2) 15.58.11
男子400㍍個人メドレーB決勝
③大西雄斗(総1) 4:19.67
男子400㍍個人メドレー決勝
⑥橋本英明(総2) 4:17.55
女子200㍍背泳ぎ決勝
⑧弘中花音(文3) 2:14.49
男子100㍍自由形B決勝
⑦尾関啓太(総3) 50.67
男子100㍍自由形
①村佐達也(総2) 47.95 日本学生新記録!!
②光永翔音(商3) 48.31
(記事:大畠栞里、写真:前田依美華、伊藤花菜、平井琉偉)
公式X(@chudaisports)
Instagram(@chuspo_report)




