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ポジティブに捉える敗戦。5年ぶりの東日本インカレ準優勝!─第42回東日本バレーボール大学選手権大会決勝 対早大戦

2023年6月24日 墨田区総合体育館

スタメン(サーブローテンション順)

10 OH  柿崎晃(商3)

7 MB 澤田晶(総3)

16 OH 梅本春之助(総2)

2 OH 藤原直也(経4)

9 MB 山根大幸(商3)

11 S 村上連(経3)

1 L 山本涼(経4)

 

東日本インカレ決勝。対戦相手は春季リーグにフルセットの逆転勝ちした早大。勝った記憶がありながらも春優勝チームとの対戦、一瞬も気が抜けない試合となった。第1セットを先取した中大だったが、リベンジに燃える早大に飲まれ第2、3、4セットと連続でセットを落とし敗れた。「絶対的に勝てるっていう保証は無いですけど、(一度)勝ったチームに負けるっていうのは悔しい」(山本主将)と悔しさをにじませた。

藤原(左)と山本(右)

 

第1セット、澤田のクイックで先制点を決めた中大は相手エースの水町(早大)に3枚ブロックを付けシャット。4-1に点差を広げると、2、3点のリードを守りながら試合中盤へ。しかし相手エースのバックアタックをはじいてしまい1点差に詰められると柿崎のスパイクがブロックされ同点に追い付かれる。一進一退の攻防を続け20点台に乗ると梅本のスパイクが決まり、そこに相手ミスが重なり22-20に突き放す。しかし相手も一歩も譲らず再び柿崎の攻撃がブロックに捕まり23-23の同点で中大タイムアウト。タイム明け山田(早大)が二段トスを打ちきろうとしたところを山根がブロックで仕留める。続いて山根はサーブに回り、コースを狙ったサーブで相手を崩す。相手のスパイクがアウトになり25-23で第1セットを先取した。

 

▲スパイクを打つ梅本

 

中大側のミスが連続し0-3から始まった第2セット。4-7まで攻撃からの得点が決らない中、水町のサーブに回る。ここではブレイクを取られたくない勝負所、強烈なサーブにレセプションを崩されるもエースの藤原がバックアタックでブロックアウトを取り得点。柿崎、澤田も攻撃を決め食らい付く中大だったが10-13から4連続失点し一気に点差が開く。梅本のバックアタックで流れを断ち切り、さらには村上のブロックも決まったがその後は攻撃がなかなか得点に結び付かず、失点を重ねる。14―22で柿崎に代わり坪谷悠翔(文2)を投入し1点決める活躍を見せるが16―25と第2セットを譲る。

▲トスを上げる村上

 

1点目を柿崎のブロックアウトで獲得し第3セットがスタート。しかし相手エースが目覚ましい活躍を見せ、序盤から点差を付けられると中大側のサーブやスパイクのミスが増える。開いていく点差に動じず、高いブロック相手に藤原がブロックアウトを取り点数を重ねた。山本の安定したレシーブで攻撃の基盤を作るが、相手もつなぎの良さを見せ攻撃が決まりきらない中大。村上のサービスエースで18-19と1点差まで詰め寄るも水町の攻撃が止まらず、20-25で早大が優勝に王手をかけた。

▲ガッツポーズをする柿崎

 

第4セットは柿崎に代わり坪谷がスタメン入り。なんとかフルセットに持ち込みたい中大は梅本、藤原が得点を重ね3-0とリード。中盤には村上、山根が連続で相手エースをブロック。点を抜かれることなく順調に試合を運んだが、17-17からスパイクミスが重なり逆転を許す。坪谷のブロックアウトや藤原の隙をついたフェイントで得点していくが、相手は優勝へと近づいていく。「最後水町に集まってくるというのはわかりきっていることなので、そこにブロックしっかりついてディグもあげていこう」(山本主将)とチームで話したものの最後はその水町に決められ優勝を逃した。

▲レシーブをする山本主将

 

優勝にはわずかに届かなかったものの、山本主将は個人賞として敢闘賞、リベロ賞を受賞。さらにエースの藤原は、7月28日から8月8日まで中華人民共和国の成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズのTEAM JAPANに選出されている。▲個人賞受賞した山本主将

 

春に見つかった課題である「チームの雰囲気」を改善すべく、チームの一人一人が試合を盛り上げたどり着いた5年ぶりの決勝。藤原は「取りたい1点が取りきれなかった。向こうのエースは取りきってるのに対して自分は決めきれなかった」と振り返る。しかし「ミスを減らせば勝てる」と山本主将が語るように、春と東日本の王者にあと一歩のところまで迫っている。今後は夏休み、秋リーグを通じてさらにチームを仕上げていく。

中大は2016年以来、全日本インカレの決勝へ進めずにいる。7年ぶりの決勝進出、16回目の優勝を目指し歩みを進める。

中大バレー部の集合写真

 

◆試合結果◆
●中大1(25-23、16-25、20-25、22-25)3早大○

 

◆コメント◆
山本主将

──東日本インカレまとめて
準優勝という結果で終わったのは悔しいですけど、サーブミス、ブロックにドシャットされるなど自分たちのミスで負けてしまっているという結果だったのでそこはポジティブに捉えて、そこのミスを減らせば勝てるということをマイナスな方向ではなくてポジティブに捉えて秋、全カレ優勝できるように頑張ります
──雰囲気作りで自分がしたこと
ラリー以外のところで声をかけられるのは4年生としては当たり前のことだと大前提として考えて、ラリー中何があるかとか何をしてくるかっていうのをしっかり自分が視野を広くしてコート内に声をかけることで他の人の視野も広げることができるので、そこを意識してプレーしてました

─秋リーグへの意気込み
秋リーグは一戦一戦トーナメントとは違って、気が抜けてしまうということもあると思うので、一戦一戦、一本一本大事にして優勝目指して頑張ります

 

藤原選手

─ユニバ選出について
選んでいたとこはありがたいことですし、世界と戦うというのはなかなか経験できることじゃないので、短い期間ですけどそこでの収穫をしっかりチームに持って帰ってきて、秋リーグ優勝目指して頑張っていきたいです

──雰囲気作りで自分がしたこと

最上級生としてコートに立っている中で、後輩がやりやすい環境を作るっていうのが上の役割だと思うので、そういったところを意識して東日本インカレやっていました

─秋リーグへの意気込み

東日本は2位という結果でしたけど、春リーグは6位という結果で満足いく結果が出せなかったので、全カレで勝つためにしっかり秋リーグから上位に入ってもう一回早稲田と戦って勝ちきれるように頑張っていきたい

 

(記事:守屋七菜、写真:塚越香都、守屋七菜)

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