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遂に果たしたリベンジマッチ!怒涛のフルセットで明大撃破し準決勝へ!ー全日本バレーボール大学男子選手権大会

11月29日 墨田区総合体育館

 

スタメン(サーブローテーション順)

2WS 富田将馬(文4)

4MB 水野将司(法4)

23WS 佐藤篤裕(法1)

9WS 都築仁(法3)

10MB 梅本鈴太郎(法3)

1S 牧山祐介(商4)

13Li 土岐大陽(経3)

5Li 斎藤総人(法4)

 

全日本インカレ4日目の今日、準々決勝が行われた。インカレ初日から3連続ストレート勝利と調子の良さをうかがわせる中大は、この対戦が「ヤマ場」(梅本)だと気を引き締めて今試合に臨んでいた。今試合の対戦相手は(東日本インカレを除いて)春季・秋季リーグ戦ともに悔し涙を呑んだ因縁の相手・明大。そんな明大相手に「今日が勝負の一戦」(佐藤)と強いリベンジ魂で強敵・明大に挑んでいった。中大は第1・2セットを先取したものの、第3セットで明大の勢いに押され、連続でセットを奪われてしまう。そうして迎えた最終セット、序盤で明大に流れを持っていかれる中、中盤から巻き返しを図った中大がそのまま軌道に乗り15点目を奪取。最終セット15-13の接戦を制した選手たちは、感情が爆発し喜びで満ち溢れていた。フルセットに及ぶ波乱な展開を見せた今試合は、セットカウント3-2でライバル・明大を見事に打ち破った。

▲試合前、互いに掛け声をかける選手たち

緊張の第1セット。いきなり明大に先制点を奪われ、さらに3連続得点を決められてしまい0-3と出遅れる。しかし、悪い出だしの雰囲気を追い払うかのように佐藤・富田・都築のスパイクで決められた分の得点を取り返していく。その後、都築のブロックアウトで勢いに乗った中大は、佐藤の連続サービスエースで猛攻する。佐藤は当時の状況を「サービスエースを狙いに行った訳ではなかったので、結構驚いた気持ちが大きかった」と振り返る。そして一気に明大を引き離し迎えた20-14の場面、梅本がスパイクとクイックの2連続得点に成功。勢いづいた中大は、佐藤の強烈スパイクで25点目を挙げ、第1セットを25-16で先取した。

続く第2セット。富田のスパイクで1点を先取すると、その後立て続けに都築・梅本のスパイク、佐藤のブロックで得点を稼いでいく。しかしこれに負けじと明大も猛追を始め、両者譲らぬ激しい攻防戦が繰り広げられる。すると15-16の1点差をつけられた場面、中大は都築のスパイクで3連続得点に成功し、18-16と再び追い抜いていく。そして佐藤のサービスエースや都築・梅本のブロックで24-19とさらに追い上げると、最後は絶好調の佐藤が華麗なスパイクで25点目を決め、第2セットをもぎ取った。

▲抜群の安定感を見せた佐藤のスパイク

勝負の第3セット。第1・2セットの良い流れを保ちながら、序盤からシーソーゲームを展開していく。3点差をつけられた16-19の場面、富田の2連続サービスエースで得点を詰めると、さらにまた富田のサービスエース、佐藤のスパイクで23-20とデュースを目前にする。しかし「3セット目の最後で、気持ちのどこかで勝てると思ってしまった」(富田)と油断した中大は、タイムアウトを図るも明大に5連続得点を許し、23-25と第3セットを取り逃してしまった。

切り替えたい第4セット。「ちょっと悪いイメージがよぎりました」(都築)とまさかの第3セットを取られてしまった動揺から、先制点・2点目を明大に決められてしまう。しかし、水野のスパイクで1点を取り返した中大はその後、佐藤・牧山・梅本のスパイクで徐々に明大との距離を詰めていく。12-16と4点差をつけられてしまった場面では、都築に代わり鍬田憲伸(法2)が投入され、少しずつ点差を縮めていくも、「サイド、特にライトが早くて、クイックも打ち分けてくる」(富田)と明大の魔のプレーに苦しみ、19-25で第4セットを落としてしまった。

▲ボールを見定めてレシーブの準備をする土岐

絶対に負けられない第5セット。「声を出せー!」と第5セットに入る前、中大の選手たちは円陣を組み、気持ちを1つにしていく。「ここで負けたら最後なので、今までやってきたことをみんなでやるしかないと思っていた」また、「やっぱり最後はみんなで楽しんでやろう!」と、富田は第5セットに入る前、仲間にこう声をかけた。第4セットまでの白熱した試合に、会場のボルテージもさらに高まりを見せていた。そして明大の先制点から始まった第5セットは序盤、「リードされていた」(都築)と明大に2点差をつけられ6-8でコートチェンジを迎える。悪い雰囲気を追い払おうと水野のスパイクで7点目を決めるも、明大の勢いを止められない。そして8-11の場面で水野に代わり、山岸隼(法2)を投入する。11-11と同点に追いついた場面、途中出場の山岸がアウトラインギリギリに迫る渾身のサービスエースを決め、明大に一歩リード。しかしこれにすかさず明大は得点してくるも、「最後になんとか仲間が拾ってくれて、打ちやすい状況を作ってくれた」と都築の圧巻のスパイクで2連続ポイントを奪取。そして14-13で迎えた場面、相手のサーブミスにより中大は15点目を獲得。こうして怒涛のフルセットに及ぶ試合を制した中大は、セットカウント3-2で強敵・明大に勝利した。

▲喜びが爆発し、讃え合う選手たち

今試合で抜群の活躍を見せた佐藤は「去年は負けていた明治だったので、みんなでリベンジに燃えていた。しっかり勝ち切れて良かった」とコメント。

今日の準々決勝を制し、ベスト4への進出が決まった中大。明日はいよいよ、準決勝の試合が行われる。対する相手は昨年度のインカレ王者・早大だ。「短期戦は何が起こるか分からない」(都築)と、どんでん返しが効くのが全日本インカレ。明日の一戦に向け都築は「早稲田は強いけれど、自分たちがやるべきことをやって、チャンスが回ってきたらしっかりものにして、絶対みんなで、総力戦で勝ちたいと思います」と力強く意気込んだ。

 

◆試合結果◆

準々決勝

〇中大3(25-16、25-19、23-25、19-25、15-13)2明大●

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部