• Twitter
  • facebook
  • instagram

【卓球部:観戦のすすめ】秋季リーグ戦に向けて、中大卓球部&団体戦の魅力をご紹介!

9月10日から18日にかけて、【秋季関東学生卓球リーグ戦】が開催されます!
この大会は、普段は個人で戦う選手たちが大学ごとにチームとなって戦い合う団体戦です。卓球というと「個人戦」のイメージが強いかもしれませんが、チームで戦うこの「団体戦」も見どころが満載!団体戦だからこそ味わえる卓球の魅力や、大学卓球ならではの面白さをご紹介します。

▲応援する4年生の谷本凌(左)と中田泰成

中央大学卓球部について

中央大学卓球部は、長い歴史と数々の実績を誇る名門のチームです。部員数は男女それぞれ十数名ほどと他校と比較しても少人数ですが、関東リーグでは男女ともに優勝経験があり、安定した強さを発揮してきました。
昨今は女子が上位常連として存在感を示してきた一方で、男子は苦しい戦いが続いていました。しかしながら、今年は強力な1年生の参戦もあり、春季リーグで準優勝を果たすと8月に開催された全日本大学卓球選手権・団体の部では33年ぶりとなる総合優勝を達成し、少人数ながら団結力を武器に快進撃を続けています。

主なルール

〈卓球の基本的なルール〉
〇試合形式
・1ゲーム11点制
・「10-10」になると、2点差がつくまで続行
・先に3ゲームor4ゲームを取った方が勝利
※大会によって「5ゲームマッチ(3ゲーム先取)」や「7ゲームマッチ(4ゲーム先取)」があります。

〇サーブ
・2点ごとにサーブ権交代
・「10-10」になると1本交代

〇ラリー
・ネットを越えて相手コートに入れば有効
・ミス(ネットにかける、台の外に出す、2バウンドするなど)が出たら相手の得点

 

〈関東学生卓球リーグ戦について〉
〇関東学生卓球リーグ戦とは
関東の大学卓球部が「春」と「秋」の年2回、リーグ形式で競い合う大会です。男子は1部から6部、女子は1部から5部まであり、それぞれの所属校が総当たり戦を行います。

〇試合方式
試合は団体戦で、シングルスとダブルスを組み合わせて勝敗を決定します。

【男子1〜3部、女子1・2部】
試合方式 4点先取7点制(6単1複)
複の位置 4番

※単=シングルス、複=ダブルス

〇昇降部について
順位によって昇格・降格がかかるため、各大学のプライドと意地がぶつかり合う熱い戦いが繰り広げられます。1部最下位校と2部優勝校は自動入れ替え、1部7位校と2部2位校は入れ替え戦を行います。

男子1部 専修大学、中央大学、明治大学、早稲田大学、日本大学、法政大学、筑波大学、埼玉工業大学
女子1部 筑波大学、中央大学、専修大学、日本体育大学、早稲田大学、東洋大学、國學院大学、日本大学

 

▲香取位圭(手前)を応援する女子選手ら

見どころ

〇白熱したベンチの応援!
普段テレビで放送されるような大きな大会では、団体戦でもベンチに入れる人数は限られています。一方で、関東学生卓球リーグ戦はベンチに主務1名と選手15名まで入ることができるのです。プレーする選手も、ベンチで声を張り上げる選手も、一つとなって戦う姿はまさに団体戦の醍醐味。シングルスでは普段ライバル同士の選手たちが、仲間のために一球一球に心を込めて応援する光景は必見です!

▲青山貴洋(手前)とガッツポーズをする男子選手ら

〇大学ごとのカラーが見える!
普段の個人戦では同じ大学の選手であっても別々の台で一斉に戦います。一方で、団体戦では大学ごとに選手が集結し、勝利をつなぎ合う姿が見られます。そのため、試合を通して大学ごとの「カラー」が浮き彫りになるのも大きな魅力です。今年の中央大学は他大学と比べても男女ともに1年生の活躍が際立っており、勢いに満ちたフレッシュなチームカラーが特徴です。

▲春季リーグは1年生の小野泰和(左)と3年生の前出陸杜ペアで戦った

注目選手

中央大学は今春に行われた春季リーグで男女ともに準優勝を果たしました。魅力的な選手が勢揃いですが、以下に数名の選手を取り上げてご紹介します。

 

〇青山貴洋(アオヤマ タカヒロ)
育英高/右/シェーク/ドライブ
〈関東学生シングルス〉ベスト16
〈関東学生ダブルス〉ベスト16

1年生の頃から男子卓球部を牽引してきた、チームの柱の一人です。育英高校出身で、主将の谷本凌選手、2年生の高橋憲太選手も同じ育英出身です。

―春季リーグについて
惜しくも優勝にはあと一歩及ばなかったものの、チーム一丸となって最後まで戦い抜けました。今回の春のリーグ戦の課題をもう一度チームで整理し、修正して、次の大会でのリベンジを誓います。

 

〇前出陸杜(マエデ リクト)
高田高/右/ペン/ドライブ
〈関東学生シングルス〉ベスト8
〈関東学生ダブルス〉ベスト4

青山選手に引き続き、前出選手もチームの柱の一人です。ラケットをペンを持つように握る「ペンホルダー」スタイルで戦うのが特徴。また、春季リーグでは勝負どころできっちり勝利を収め、本番での強さが光っていました。

―春季リーグについて
今回のリーグ戦はあと一歩で優勝というところまできていたので2位は凄く悔しいです。個人的には昨年よりはチームに貢献できたんですけど、大事な専修大学戦のダブルスで負けてしまったのでそのような大事な場面でも勝てるようにしていきたいです。

 

〇道廣晴貴(ミチヒロ ハルキ)
希望が丘高/右/シェーク/ドライブ
〈関東学生シングルス〉ベスト32
〈関東学生ダブルス〉ベスト16

ラリー戦の粘り強さが強みの選手です。けがに苦しんだ時期もありましたが、今春のリーグ戦では多くの勝利を重ね、準優勝に貢献しました。

―春季リーグについて
春リーグでは惜しくも優勝には届きませんでしたが、多くの方々の支えのおかげで準優勝という結果を残すことができました。心より感謝申し上げます。秋リーグでは全勝優勝を目指してさらに努力してまいりますので、今後とも温かい応援のほどよろしくお願いいたします。

 

〇石山浩貴(イシヤマ コウキ)
上宮高/右/シェーク/ドライブ
〈関東新人シングルス〉優勝
〈関東新人ダブルス〉準優勝

パワフルで熱いプレーと強い負けん気が魅力的な選手です。関東新人では見事総合優勝を果たし、その勢いのまま春季リーグでもチームの勝利に貢献しました。

―春季リーグについて
チームは惜しくも2位という結果に終わりました。多くの方が僕たちの優勝を期待してくださっていた中で、それに応えることができず、本当に悔しい気持ちでいっぱいです。
特に、専修大学戦の6番で二井原選手と試合をして、僕が負けてしまってチームも負けてしまったことがとても悔しいしこれから先もこの悔しさは一生なくならないと思います。いつも応援してくださった方々、そして何より一緒に戦ってくれたチームメイトに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でもこの悔しさを無駄にしないために、今の自分としっかり向き合って、もっと強くなれるよう努力していきます。次の秋リーグはチームの力になれるように、そして今度こそ優勝を掴み取れるように、覚悟を持って取り組んでいきます。

 

〇小野泰和(オノ ダイト)
出雲北陵高/左/シェーク/ドライブ
〈関東新人シングルス〉ベスト8
〈関東新人ダブルス〉準優勝
〈関東学生シングルス〉ベスト8
〈関東学生ダブルス〉ベスト4

出雲北陵高校出身で、高校時代にはインカレ王者にも輝きました。大学では春季リーグでチームトップとなる6勝1敗を記録し、敢闘賞・優秀選手賞・最優秀新人賞を同時受賞。1年生ながら、その存在感を強烈に示しました。試合中のプレーだけでなく、ベンチからの力強い声掛けも印象的です。

―春季リーグについて
優勝を目指して臨んだリーグ戦でしたが、結果は2位に終わってしまいました。技術的な課題が残ったのはもちろんですが、メンタルの波や詰めの甘さが最後に出てしまいました。これは日頃の生活から隙をなくしていくことで改善されると思うので日常生活での意識を高め秋は優勝できるようにしたいです。

 

〇菅沼翔太(スガヌマ ショウタ)
愛工大名電高/右/シェーク/ドライブ
〈関東新人シングルス〉ベスト8

名門・愛工大名電高校出身です。春季リーグでは出場機会が限られたものの、関東新人ではベスト8に入り実力を示しました。秋季リーグでの活躍に期待です。

 

〇枝廣愛(エダヒロ マドカ)
就実高/右/シェーク/ドライブ
〈関東学生シングルス〉ベスト16
〈関東学生ダブルス〉優勝

女子卓球部を長年プレーで牽引してきたエースです。昨年の全日本学生選抜卓球選手権では総合優勝に輝きました。また、今年の全日本卓球選手権大会では、中大OBで現在木下マイスター東京に所属する小野寺翔平選手とペアを組み、混合ダブルスで準優勝を獲得。大学卓球界にとどまらず、幅広い舞台で活躍を続けています。

 

〇香取位圭(カトリ ミカ)
正智深谷高/右/シェーク/ドライブ
〈関東学生シングルス〉ベスト16
〈関東学生ダブルス〉ベスト8

女子卓球部のキャプテンです。プレー、そして誰よりも大きな応援で、常にチームを盛り上げています。

主将として
自分の性格が上から指示を出すような性格じゃないと思う。それが結局弱点というか、あだとなって、今になってチームの立て直しをするみたいな感じになっちゃってる。でも、ここから自分が変わってしっかり道を示してあげて、立て直しをすればインカレにもつながってくると思う。自分の気が弱い分、みんなに道を示してあげなきゃいけないというのが大変な部分ではあります。自分がふにゃふにゃしてたらみんなもふにゃふにゃしちゃうし、どうしたらいいかわからないから、自分がしっかりと道を示してあげないといけないので、自分が頑張って、それにみんながついてきて、という形でいけたらいいなと思う。

 

〇吉岡桜子(ヨシオカ サクラコ)
正智深谷高/右/シェーク/カット
〈関東学生シングルス〉ベスト32
〈関東学生ダブルス〉ベスト4

昨年の全日本学生ダブルスでは、川畑明日香選手とペアを組み、準優勝に輝きました。持ち味の落ち着いたカットで相手のペースを崩し、試合の主導権を握る姿が印象的です。

―お互いについて

川畑:自分は例えば2-0とかで勝ってて追いつかれたときとか、だんだんマイナス思考になっちゃうんですけど、吉岡さんが前向きな声かけとかをしてくれたり、いろいろこうしようとか案を出してくれたりするので、そこで切り替えられるというか、自分が悪いミスした時でも絶対うなずいてくれるので、すごく心強いというか、いつも感謝してます。

吉岡:自分はダブルスになると、急に何も入らない時期になってしまうことがすごくあるんですけど、「大丈夫」みたいな感じでめっちゃ言ってくれて、多分意識して言ってくれてるんだなって思って、自分が入らないときはすごく一生懸命決めてくれて、プレーでカバーしてくれるので、そこは後ろから見ていてすごく感じるし、とっても助かるなって思っています。

 

〇武山華子(タケヤマ カコ)
横浜隼人高/左/シェーク/ドライブ
〈関東学生シングルス〉ベスト32
〈関東学生ダブルス〉準優勝

安定感とスピード感のあるラリーが印象的です。昨年は枝廣選手とダブルスを組み、リーグ戦を牽引、関東学生と全日本学生ではベスト8に輝きました。

3年生となり
あっという間で責任感も変わります。やっぱり自分が勝たなきゃいけないというリーグ戦の気分を実感してます。

 

〇兼吉優花(カネヨシ ユウカ)
四天王寺高/右/シェーク/カット
〈関東新人シングルス〉優勝
〈関東新人ダブルス〉準優勝
〈関東学生シングルス〉準優勝
〈関東学生ダブルス〉優勝

出場した大会では常に上位に食い込む、期待のスーパールーキーです。追い込まれた状況でも落ち着いた表情を崩さず、安定したカットでゲームを作ります。春季リーグでは、その実力を存分に発揮し最優秀新人賞に選ばれました。香取選手も、「ツインエースといってもいいぐらい枝廣にも並ぶぐらいの兼吉が入ってきてくれて、オーダーも考えやすくなり、色々な幅が増えて本当にありがたい」と称賛しています。

戦い方の意識は
相手によって変えるんですけど、自分は背が低いし、あまり動けるタイプじゃないので、前陣でやるということは意識してるのと、ラバーもイボと表ってあまりいないタイプだと思うので、反転したりとかして、相手に無視させて点数取るっていう戦術を色々工夫してできるようにしています。

 

〇附田美瑠姫(ツクタ ミルキ)
青森商業高/右/シェーク/速攻
〈関東新人シングルス〉準優勝
〈関東新人ダブルス〉準優勝

速攻型のスピーディーな卓球が持ち味。関東新人では兼吉選手とのダブルスで見事優勝を果たしました。香取選手からは、「物怖じしないプレーといいますか、リーグ戦で勝ってもしっかり自分のプレーができていて、本当にありがたいというか、心強いし、1年生とは思えないくらいしっかりプレーできていました。本当に感謝しています」と賞賛されていました。

 

試合日程

9/10(水)@港区スポーツセンター 男子女子
11:00~ 筑波大戦國學院大戦
15:30~ 埼玉工業大戦日本大戦

9/11(木)@港区スポーツセンター
10:00~ 日本大戦早稲田大戦
14:30~ 法政大戦東洋大戦

9/12(金)@港区スポーツセンター
10:30~ 明治大戦専修大戦

9/17(水)@代々木第二体育館
10:30~ 日本体育大戦
15:00~ 早稲田大戦

9/18(木)@代々木第二体育館
10:00~ 筑波大戦
14:30~ 専修大戦


春季リーグでは男女ともに準優勝を勝ち取った中央大学卓球部。持ち前の団結力で秋季リーグは悲願のアベック優勝を目指します。熱い秋季リーグが、まもなく始まります!

 

 

(記事:山崎響、写真:桑沢拓徒)

公式X(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report