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連載第77回・柔道部

連載第77回目は柔道部です!今週の土日の6月22・23日に行われる全日本学生柔道優勝大会に向けて練習に励んでいる柔道部。今回は、岩崎恒紀主将(法4)と一昨年の全日本ジュニアで優勝した茂木才跡(商3)の2人に大会での目標や2人の柔道人生、さらには大学生活など様々なお話を伺いました。

*この取材は6月6日に行われたものです。

▲歴史ある柔道部の道場

――お二人の柔道人生にフォーカスしていきたいと思います。柔道を始めた理由、そしていつ頃から始めたのでしょうか

岩崎 自分は小学校5年生ですね。影響とかは特にないんですけど地元のサッカーチームに入ってたんですけど、下手くそすぎて親が向いてないから他の競技やれって言われて連れていかれたのが柔道でした。親が(柔道を)やっていたとかは特にないんですけど、体が大きかったのでそれで連れていかれました。

茂木 全然知らなかったです。割と遅くないですか?

岩崎 確かにそうだね(笑)。

――では茂木さんはどうして柔道を始めたのでしょうか

茂木 自分は5歳の時から始めたんですけど、きっかけは父親が柔道を経験していて指導者をやっていて。父親の試合を見てその時に自分も柔道をやりたいって思ったのがきっかけです。

――大学に入るまでのお二方の柔道での活躍などがありましたら教えて下さい

岩崎 いや、マジでないですね。

茂木 あなたありますやん(笑)。

岩崎 全国レベルでもないですし。強いて言えば中国地区大会での二連覇でしょうか(笑)。

茂木 二連覇してるの?凄いですね。自分はあまりないです(笑)。

――中大を選んだ理由は何かありますか

茂木 自分的にはこの大学に入ることに対して、他の人がどうなのか分からないですけど、柔道を思いっきりやろうと思って入ったわけではなくて。国士舘や東海の方が強豪ですし。どちらかというと勉学との両立をはかりたくて中大を選びました。

岩崎 自分も茂木と同じで実を言うと強くなりたいからとかそういう気持ちはあまりなかったですね。でも少人数でできるので、監督とかの指導の目が行き届きやすいかなと思って、憧れて中大柔道部に入ったみたいな感じです。

――やはり大学柔道界では東海大、国士舘大辺りがズバ抜けていますか

岩崎 そうですね。僕らが入る当時としては中大はめっちゃ強いわけでなかったですね。

――今年の新入生ですごい選手が入ったと伺いましたが

茂木 注目ですよ。名門校からバシバシ入リましたし。割と去年のネームバリューというかインカレで5位に入ったんですけどそれが響いて入ってくれたのかな(笑)。自分たちの刺激にもなっていますし今年はもっと良い結果を出せるようにしたいです。▲終始和やかな雰囲気で取材に応じる岩崎主将(左)と茂木(右)

――では普段の大学生活を聞かせて下さい

茂木 基本朝起きて朝練をやります。自分は普段午前中に授業がない日が多いので、午前中は治療院に行ってケガの治療をして、午後授業に出てそのまま部活といった感じです。特に遊びも行かないですし疲れて寝ちゃいますね。

岩崎 自分も茂木と同じですね。あんまりおもろいエピソードとかはないですね(笑)。高校時代の方がぶっとんだエピソードが多いかもしれません。

――寮生活はどのような感じでしょうか。1人何人部屋ですか

岩崎 寮は1人3人~4人部屋です。

――部屋は1人じゃないと辛かったりしませんか

岩崎 自分は高校から寮生活なので大人数はむしろ慣れてるというか楽しいです。

茂木 自分はずっと集団生活だったからこそ一人暮らしに凄く憧れていて。今の部屋は自分が一番軽くて周りがみんなおデブちゃんなので、いびきがうるさくて寝れない日は結構続いてます(笑)。

――部屋では何か行ってることはありますか

茂木 基本疲れちゃって寝ちゃいます。部屋の特色だったら人が集まりやすい部屋もありますけど、自分たちの部屋は各布団に入って寝る感じですね。比較的先輩の部屋は賑やかじゃないですか?

岩崎 そうかな(笑)

――門限等はありますか

岩崎 門限は11時で消灯時間は12時です。

――柔道と学校の勉強の両立はいかがでしょうか

茂木 勉強はみんなで協力して楽しくやってます。テスト前は勉強ルームがあるのでそこで詰め込みでオールしたりもしてますね。

――お二人は今何キロ級に出場されるのですか?

岩崎 基本自分は100キロ級で茂木は66キロ級ですね。

茂木 だから普段の練習とかは体重とかが違うからあまり岩崎さんとは組まないですね。

――部の雰囲気はどのような感じでしょうか

岩崎 練習をしっかりして楽しくやってますね。

茂木 特に一個上の代が元気で割と個性の強い人たちが多いので楽しくやれてます。

――お二人の得意技を教えてください。

岩崎 大内刈りです。理由は1番技がかかるからじゃないですかね(笑)。一番初めに教わった技が大内刈りなので。よく使ってます。

茂木 自分は背負い投げですかね 。僕も先輩と同じで最初に教わった技だからでしょうか(笑)。

――お二人の今後の目標を聞かせて下さい

岩崎 全日本学生団体でベスト4以上入ることを目標にしてます。6月の大会で部員一同頑張ります。

茂木 自分は学生の個人戦に出れるのでそこで66キロ級で優勝することが目標です。

――目標に到達するために頑張ってること、取り組んでることは

茂木 自分は一回結果を残して、ある程度柔道スタイルがバレてしまって。それを2年生の時に痛感して、技がかからない、試合でも投げれないというのが続きました。自分の得意技以外で得意技までつながる技を磨くことが大会での優勝に繋がると思うので、そこを努力しています。

岩崎 自分は東京学生であんまりポイントを取れなかったので 今回はポイントをしっかりとることを意識して練習に取り組んでいます。

――最後に意気込み、抱負を色紙に書いてもらえますか

岩崎 事前に考えとけば良かったですね。

茂木 でも突発的に出てきた言葉が本当に自分の思ってることかもしれないですよ。▲悩みながらも色紙に抱負を書く2人

――岩崎主将は「精力善用」、茂木さんは「試合に負けない」と書いていただきましたが、この言葉を書いた理由を教えてください

岩崎 柔道の創始者の嘉納治五郎先生の言葉なんですけど、自分らみたいな力の有り余ってるパワーを良いように使おうみたいな意味なんですけど、なぜ今書いたかは正直分からないっす(笑)。でもこの言葉を胸に試合に挑んでいきたいと思ってます。▲岩崎主将が話した加納治五郎先生のお言葉。重みがある

茂木 自分は去年の負けた試合を振り返って、その敗因を整理したら延長戦で負けていて、必ず気持ちが妥協して負けてるんですよね。そう考えたときに試合に負けない精神=勝てるってことじゃないですか。だから今年は試合に負けない、自分に負けないって気持ちを込めてこの言葉を選びました。▲笑顔で取材に応じてくれた岩崎主将(左)と茂木(右)

今後の活躍が期待される中大柔道部さん。本日はお忙しい中取材に応えて下さりありがとうございました!

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部