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初出場の山崎が全国3位! 本間・丸山はベスト8入賞ー第67回全日本学生剣道選手権大会

6月30日 エディオンアリーナ大阪

各地方で勝ち上がった選手が集まり、日本一を懸けて競う本大会。初出場の山崎将治(商2)が、昨年度準優勝の福居(国士大)など強豪選手を次々に倒し、3位に輝いた。


▲3位の表彰を受ける山崎

今大会には、先月の関東インカレで全日本出場を決めた本間渉(法4)、丸山大輔(法4)、清家羅偉(法2)、山崎の4名が出場。全選手初戦を制し好調なスタートを切ると、山崎は早くも3試合目で昨年度準優勝の福居(国士大)と対戦した。

5分間で決着がつかず、延長戦に突入。「一本にこだわる試合をした」という山崎が相手の一瞬の隙をつき、引きメンで勝負を決める。大勝利をきっかけに勢いに乗る山崎は、続く4試合目で4年生の竹ノ内(環太平洋大)に二本勝ち。さらに高校時の関東大会で、団体個人ともに制覇した寒川(筑波大)との対戦でも二本勝ちを収め、会場を沸かせた。


▲メンを打ったあと残心をとる山崎

続く準々決勝では、佐藤(筑波大)をメンで制し、準決勝へと駒を進める。松崎(筑波大)との対戦に「高校の時から雲の上の存在だったので、試合が出来てうれしかった」と対戦出来ることへの喜びが大きかった山崎。果敢に攻めたものの、力はわずかに及ばずメンを奪われ敗退した。

初出場にして3位という結果を残し、「自信がついた。周りに強い選手が多くいる中で勝てたのでうれしい」と素直に喜びを噛み締めた。大舞台で実力を開花させた山崎の今後の活躍にも注目だ。

 

山崎の他に、準々決勝まで勝ち進んできたのは本間、丸山の4年生コンビだ。昨年から関東インカレ、インカレの個人戦で上位に名を残し続けている両選手は、安定した強さを誇る実力者。チームの要として存在感を放つ二人が、今大会はベスト8にとどまった。


▲敢闘賞(ベスト8)の表彰を受ける本間(一番右)と丸山(右から3番目)

 

「ヤマ場はいつも1試合目」と語る丸山は、真野(東洋大)からメンを先取しそのままリードを守り切る。重要な初戦を制し、良い流れを手繰り寄せた。
着々と勝ち上がり、準々決勝ではこれまで何度も激戦を繰り広げている星子(筑波大)と対戦。「時間内に(勝負を)決めよう」と意気込んだ丸山だったが、先にメンを奪われる。その後一本を取り返そうと機会を狙うが試合はそのまま終了。「時間内に決めようと思いすぎ、少し焦りがあった」と先取された一本が結果に響いた。昨年3位だっただけに「悔しい」と口にした丸山だが、「1番の目標は全日本連覇」とすでに秋から始まる団体戦を見据えている。これまで中大剣士の中で先陣を切って活躍してきた丸山のラストイヤーに期待したい。


▲上段の構えをとる相手に攻める丸山

本間は3回戦で森塚(法大)と対戦。今年の関東インカレ準々決勝で敗れた相手だ。約1カ月ぶりの再戦に闘志を燃やしていた本間は、試合中、徐々に相手の癖を見抜いていく。森塚(法大)の手元が上がったところを逃さずコテを放ち、延長戦の末見事に勝利。
「自分の殻を破れた」と晴れやかな表情で語った本間にとって、この勝利は今大会での大きな収穫だった。

その後、4試合目の梶谷(明大)にメンで、5試合目の杉本(日体大)にコテでそれぞれ勝ち、迎えた準々決勝。延長戦までもつれ込んだものの松崎(法大)のコテが決まり、惜しくも敗退。2年連続のベスト8入賞に終わった。

振り返れば、3年次と4年次の関東インカレ、インカレを合わせた4回の大会全てで入賞を果たした本間。安定感ある強さを証明し大学最後の個人戦を締めくくった。


▲相手と対峙する本間

惜しくも4回戦敗退を喫した清家は「まだまだ練習が足りない」と、悔しさを見せつつさらなるステップアップを目指している。同じ2年生の山崎の活躍に対して「自分も負けないように頑張りたい」と意気込んだ。

 

次の公式戦は9月に行われる団体戦。昨年のインカレで日本一を掴んだ中大は、個々の強さはもとより、チームワークの良さもひと際光る。今回出場した選手以外にも、鈴木雄弥(法3)や河嵜遼(商3)、黒木裕二郎(商2)といった昨年の団体優勝メンバーが多数存在。4月には有力な新入生を迎え、さらに選手層が厚くなったことは確かだろう。切磋琢磨し合い団体戦に向け地力をつける夏が始まる。

 

◆コメント◆

本間 *コメント抜粋
森塚にリベンジした。ここが一番大きい。自分の殻を破れた。これからはキャプテンとして、今日出てた以外の人も、もっと力を伸ばしていけるよう、試合とかに出るチャンスを与えられるよう、団体戦に向けて雰囲気作りをやっていけたらなと思っている。

丸山
昨年よりも、関東も全日も順位が落ちてしまったので悔しい。試合内容という面では、調子が良かったとは思わない。でも、1番の目標は全日本連覇なのでそれに向けてやっていく。

清家
満足のいく結果ではなかった。まだまだ練習が足りないと感じた。自分は団体戦で勝つことに喜びを感じるので、団体戦では活躍できるように頑張りたい。

山崎
試合が終わった時は悔しかったけど、表彰を受けて、周りが強い人ばかりなので、その中で勝ててうれしい。収穫の面では、自分の剣道が通用して自信がついた。課題は次の団体戦において、まずはメンバーに入って勝つこと。この結果に満足することなく、次は日本一を取れるように今後の練習をがんばっていきたい。

◆試合結果◆

準決勝
●山崎- メ松崎(筑波大)○

準々決勝
●本間- コ松崎(筑波大)○
●丸山- メ星子(筑波大)○
○山崎メ- 佐藤(筑波大)●

5回戦
○本間コ- 杉本(日体大)●
○丸山ツ-曽田(鹿屋体大)●
○山崎メメ- 寒川(筑波大)●

4回戦
○本間メ- 梶谷(明大)●
○丸山メ-高松(中京大)●
●清家-メ長尾(国際武道大)○
○山崎ココ- 竹之内(環太平洋大)●

3回戦
○本間コ- 森塚(法大)●
○丸山ツ-赤池 (同志社大)●
○清家メ-秋山(早大)●
○山崎メ- 福居(国士大)●

2回戦
○本間メ- 久保(福山大)●
○丸山メ- 真野(東洋大)●
○清家コ-楠原(福井工大)●
○山崎ド- 内橋(鹿屋体大)●

1回戦
全選手シード

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部