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連載第71回・女子陸上競技部

連載第71回目は女子陸上競技部です!今回は、今年で卒業となるヘンプヒル恵(文4)の背中を追ってきた山田夏葵(文3)と三輪ダリア(文2)の二人に独占インタビュー。七種競技の魅力や女子陸上競技部全体についてお話を伺ってきました。二人だからこそ語れる話など、終始楽しい雰囲気のなか取材は行われました。
*この取材は11月26日に行われたものです。

▲笑顔で取材に応えてくださった三輪(左)と山田(右)

— —最初にお二人それぞれ自己紹介をお願いします。

山田 私は文学部3年の山田夏葵です。出身は埼玉の熊谷で高校が私立本庄東高校出身です。種目はもともと400mHと七種競技っていう混成競技をしていて今は主に七種競技を中心にしてます。

三輪 私は文学部2年の三輪ダリヤです。出身は愛知県の中京大中京高校で種目は七種競技と400mをやってます。

— —先輩後輩だと思いますがお互いの印象を聞かせてもらってもいいですか

山田 ダリヤは普段は控えめって感じなんですけど陸上ってなると凄い強気っていうか、一応彼女なりの信念を持ってやっていて先輩だろうが関係なく強気でくるっていう、競技面ではとてもいいものを持ってると思います。

— —ダリヤさんは 夏葵さんのことをどう思っていますか

三輪 これめっちゃ緊張しますね(笑)。ナッキーさんは普段凄い優しくて相談とかもいつも乗って下さってとても頼れる先輩です。

山田 (笑)。

三輪 本当ですよ。競技面ではいつも真剣で七種競技っていろんな種目をやらなきゃいけないんですけど、どの種目も真剣に取り組んでいて。 恵さんに負けない気持ちで練習してる姿が印象的です。

— —ダリヤさんは夏葵さんのことをナッキーさんって呼んでるんですか?

山田 私は名前がなつきっていうんですけど同じ部活になつきが3人もいて。年功序列で上からなつきさんって呼ばれてて、下は改名しなきゃいけなくて私はナッキーって呼ばれてます。もう1人下はツッキーって呼ばれてます(笑)。

— —お二人が陸上を始めたきっかけと七種競技を始めたきっかけはありますか

山田  私は中学までバスケをしていて陸上にはあまり関係なかったんですけど、一応走りは得意だったので中学の最後くらいに駅伝とかに呼ばれていました。それで中学で駅伝を走らせてもらって、高校では一応長距離として推薦で入らせてもらったんですけど、入ったときに先生にどの種目がやりたいか聞かれて。そのときに私は長距離より短距離のが楽しそうだなって個人的に思って本当に一からだったんですけど短距離を始めました。

三輪 自分も中学までバスケをしていて体育大会で1000mを走って良い記録が出たりとかもあって。もともと走るのが好きだったので高校入ったときにどの部活に入るか迷ってたんです。走るのが好きだったので陸上部の見学にいったら友達にラインのグループに入れられて、もう入らなきゃいけないんだってなっちゃって。 めっちゃ迷ってたんですけど来るよねって言われて入りました(笑)。

— —2人ともバスケをやっていたんですね

山田 そうですね。やってたの?

三輪 本当ですよ(笑)。

— —自分の得意種目はありますか

山田 もともと主に高校までずっと400mHを中心にやっていて、本当に七種競技は少し出るって感じで本格的に始めたのは大学からです。 凄い強気で言えるわけじゃないですけど、一応七種競技って二日間で全部の種目をやるので疲労とか積み重なってどんどん次の種目にいきます。 一番最後が800mなんですけど、六種目やってその疲労のなか長距離を走るので一番きついですが私はそれが得意なのかなと思います。一番しんどいなかだけど、根性とか気持ちとかは強い方だと思ってます。

三輪 自分も高校までは800mが得意だったんですけど、大学に入って全部平均というか 、どれかが良いとかはあんまりないですね。

山田 結構この子も七種を始めたばかりなので平均的には上がっていてこれからなのかなと思います。

三輪 これから得意な種目を作ります(笑)。

— —ウエイトトレーニングは結構されるんですか?

山田 ウエイトはなんだかんだいって走ったり跳んだりしなきゃいけないのである程度のウエイトはしますけど週2とかでやったりする感じですね。

— —七種競技には1日目、2日目とありますが 試合の流れやどんなことを思ってやっているのか

山田  先のことを考えちゃうと自分がいっぱいいっぱいになっちゃうので本当に目の前にある最初の種目を集中して取り組むようにしてます。七種競技ってこの種目が終わったら終わりとかじゃないので気持ちを途切らせないようにしています。 もしあまりその種目が良くなくてもあんまネガティヴに考えないでうまく気持ちを切り替えてます。

— —試合の前日や試合前にルーティンがあったりしますか

三輪 めっちゃ厚着して寝ます。

— —汗とかかかないんですか?またそれは何か理由があるのですか

三輪 汗はかくというか汗をかくことを目的としています。それは夏でもしていて。もともとは足が冷えないようにって思って始めたんですけど、厚着してたらいつもより足が軽くなる感じがしたので(笑)。そっからずっとしてますね。

山田 私は前日にパスタを絶対食べます。普通のご飯よりも消化がよくて胃に負担が少ないというのがあります。また七種競技はしっかり食べないと体が動かないのでしっかりエネルギーを蓄えてます。

— —練習の流れと1週間のスパンを教えてください

山田 今は新体制になってこれからなんですけど、今までの練習的にはまずアップをして本メニューは走る系をタイムトライアルとかしています。みんなはそれで終わりだけど私たちは種目が多いので、その後に種目練習っていうので1日二種目を自分たちで選んで1週間でバランスよくできるようによく考えて練習します。人それぞれ得意不得意があるので各々で相談しながら練習しています。

— —女陸全体の雰囲気はどのような感じですか

山田 私たちは各大会で総合優勝を目指そうっていう目標がとても強いです。部活ごとっていうか、できるだけみんなで練習できるっていうのがあって、団結力は他のところよりはあるのかなと思っています。 先輩後輩は関係なくもう本当に競技者としてどんどん上のレベルに行けるようにやっています。上下関係は少しありますけど、でもやっぱりみんな上を目指しているのでそういう意味ではあんまり上下関係なしでとても良い雰囲気です。

— —短距離と長距離が関わったりすることはあるか

山田 練習は違うんですけど本当に寮ではずっとみんな一緒なので長距離とか短距離関係なくみんな一緒に暮らしてるって感じなんで、そこに壁とかは全然ないですね。

— —女陸のムードメーカーは誰ですか?もしかしてダリヤさんか

山田 そうですね(笑)。 他にもたくさんいます。まずこの人(ダリヤさん)と、長距離の3年の木下友梨奈、短距離の3年で副主将としてやってる大石沙南、2年の川島卯未、やり投げの古川杏奈とかですかね(笑)。結構みんな個性が強くて、そういう意味では凄くいいのかなって思います。

— —女子陸上部のTwitterを見ているんですが、仲が良いですよね

山田 大学なんですけど、すごい人数が多いってわけじゃないので、本当に今も4年生さんが抜けて20数人とかでやってて、やっぱりほかの大学に比べて少人数なので、そういう風に比べるとやっぱり絆があるっていうか、そういう関係なのかなって思います。

— —さきほどダリヤさんがムードメーカーっておっしゃっていたんですが、ここでは見せない面とかあったりするんですか

山田 すごい喜怒哀楽が激しくて、そういう意味では良かったり悪かったりあるんですけど、でも一応盛り上げようとして頑張ってくれる努力がこっちにまで伝わってきてます。

— —本人はそれを聞いてどうですか

三輪 そうなんですか。 確かに喜怒哀楽はすごい激しいです(笑)。

山田 素直なのかな?

三輪 素直ではないです(笑)。

— —オフの日の過ごし方はどうされていますか

山田 基本的にオフが月曜日で学校ある日なんですけど。

— —休みは週1日しかないのですか

山田 そうなんですよ(笑)。なので本当にやっぱり(遊びに)いけるんだったら夏休みとかって感じになっちゃって、普段はやっぱり授業があって、大体はみんな授業で、そんなオフって感じではないんですよね。

— —それぞれの趣味とか最近はまっていることはありますか

山田 細かいことが好きでお菓子作りをして、友達の誕生日とかによくあげてたりしています。あと今はまっているのがハンドメイドで、アクセサリーなど作るやつがあるんですけどそういうのが凄い好きでストレス発散のときとかにも作ったりします。

三輪 映画を見たり、カラオケとか、あと寝ることが一番好きです。

山田 確かにずっと寝てるよね。

三輪  (笑)。

— —ダリヤさんの好きな歌手は誰ですか

三輪 テイラースウィフトがめっちゃ好きです(笑)。

— —カラオケでもテイラースウィフトの歌を歌うのですか

三輪 いや、難しくて(笑)。

山田 歌えたらかっこいいよね。

▲笑顔で趣味を話してくださった二人

— —今シーズン印象に残っている試合はありますか

山田 目指しているのは、全カレなんですけど、今回ケガとかもあって(結果が)良くなくて。良かったなって思うのは関東インカレでもっと上のほうを目指してはいたんですけど、一応自己ベストで入賞できたのでそこは印象に残ってますかね。

三輪 自分も関東インカレで、自己ベストが出せたんですけど、8位の人とちょっとの点差で、自分が9位でぎりぎりで入賞できなかったのがすごい悔しくて印象的です。

— —ヘンプヒル恵さんが今年で卒業しますが恵さんをみて学ぶことはありますか

山田 やっぱり自分たちのすぐ近くにトップレベル、日本一の選手がいて、寮とかも全部一緒なので学ぶことは本当に多くて、競技面でも、人間性も様々なことを学べます。

三輪 私生活でも競技のことを考えていて競技に対する姿勢が練習中はもちろんなんですけど私生活でも競技のことを第一に考えている姿を見て、本当に陸上が好きなんだなっていうのが伝わってきます。

山田 私たちは恵さんと比べたらレベルは全然下なんですけど、面倒見もよくて、そういう面でも自分たちはまだまだ足りないのかなっていう風に思ってて、なので卒業されるのがいま凄い寂しいです。

— —恵さんは、部活内ではどういう存在ですか。おちゃめな面もあったりしますか

山田 そうですね。ダリヤに対しては、すごい鋭いツッコミをしてくるんですよ。ダリヤがちょっと抜けてるっていうところもあるのでそれに対してツッコンでくれる。ノリがすごく良くて、そういう意味でもムードメーカーです。

三輪 (笑)。

— —来シーズンにかける思いと目標、女子陸上部全体の目標を聞かせてください

山田 私は、あと1年になっちゃうんですけど、陸上を始めてからずっとケガが多くて、来シーズンは本当に最後のシーズンなんで目指すのは全カレ優勝、七種競技で恵さんみたいに優勝することとです。全体としての目標では、今年は個人があんまり良くなかった人が多かったので、来年はみんなで上に行けるように総合優勝目指して頑張っていきたいなと思っています。

三輪 自分は、恵さんを超えられるぐらいの力をつけて、ナッキーさんにも負けないように、インカレ優勝を目指しています。七種も優勝目指すんですけど、ほかの種目ももっと伸ばしてチームの中で自分がいろんなところで活躍して、七種だけじゃなくリレーとかにも出てチームの総合優勝に貢献したいなって思っています。

— —最後に色紙にそれぞれの来シーズンへの意気込みを一言を書いてもらえますか

二人  何を書こう(笑)。

▲何を書こうか迷っている二人

— —なぜこの(色紙の)言葉を選んだのですか

山田 (「己に克つ」)これは高校の恩師のよく言ってくれる言葉なんですけど、一番自分に打ち勝つっていうか、ライバルはいると思うんですけど、やっぱり最後のライバルとしては自分なので。自分に打ち勝つってことで常にこういう信念をもってやるっていうことを考えながら競技をしていますね。

三輪 (「真剣味」)高校が結構スポーツの学校で、野球とかサッカーとかも結構強くて学校全体の校訓みたいなので、真剣味っていうのがあって。何事も真剣に取り組んだ先にしか結果は出ないっていうこの言葉を私はとても大切にしています。

— —今日はお忙しいなか取材に応えて下さりありがとうございました。

▲自分自身の意気込みを書いてくださった二人。来シーズンの活躍が楽しみです!

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部