2023年11月26日 ダイドードリンコアリーナ
「出鼻を挫かれた」(八戸監督)と話す今回のリーグ戦。サマーカップを制し、幸先の良いスタートを切るのかと誰もが予想した初戦、まさかの敗戦となり暗雲が立ちこめる。しかし、中大はその後諦めることなく戦い抜き、紆余曲折の末大会3位で終えた。この試合、4年生は東京で行われる最終戦。序盤から相手を圧倒し全く仕事をさせず少々荒れ気味となった試合だったが、シュート数も相手を上回り、最後まで集中力を切らさず勝利を掴んだ。
▲ゴールを喜ぶ選手たち
<第1ピリオド>
立ち上がりからパスワーク、連携面で相手を上回る。ペナルティーにより数的優位になると、フォアチェックでゴールに迫る。「守りの意識を高めた」と佐藤尚輝主将(法4)が語った通り、立ち上がりからFWも含めた堅実な守備により攻撃の時間を増やす。すると6分に木村裕翔(商2)のアシストから種市悠人(総3)が先制ゴールを決める。その後も立て続けに相手ゴールに迫るも、GKの好セーブと懸命な守備に阻まれ追加点をあげることができず、そのまま第1ピリオド終了。
▲積極的に前へ運ぶ藤間航哉(経2)
<第2ピリオド>
開始早々、見事なパスワークから吉野訓平(文4)のパスを辻崇太郎(経1)が決め追加点をあげる。その後、少々攻め込まれる時間があったが、「MVPはゴールキーパーですね」(八戸監督)と語った通り、この日先発G K川合温大(文2)を含め、チーム全体で堅固な守備を築き守り抜く。また、角丸陸斗(国経2)の持ち上がりから夏野晃輔(商3)に渡り、ゴール前のショートパスのこぼれに反応した畑山隆貴(総4)が反転してゴールを叩き込む。12分には高崎泰成(総1)のペナルティーにより数的不利となるが、この時間も難なく守り切った。14分には崩しから藤間の狙い済ましたシュートを放つも僅かに外れてしまう。終盤には木村、種市が立て続けにロングシュートを放つも相手GKに阻まれ、第2ピリオドが終了。
▲相手ゴールに迫る角丸
<第3ピリオド>
序盤、この日再三チャンスを演出した角丸のゴールが生まれる。小形諒人(経4)との細かいパスで繋ぎゴールへ迫り、最後は押し込む形でさらに追加点をあげる。しかし、夏野のペナルティーで数的不利になり、その2分後には1点を返されてしまった。その後もペナルティー等で試合が止まり、試合の流れが少々悪くなるも、ここを凌ぎ最後まで集中力を切らさず4ー1で勝利を収めた。
これにより、中大は秋リーグ戦3位という結果に終わった。「ロースコアに抑えることができ、インカレに繋がる良い試合だったと思います。3位という結果は正直悔しいです。」(佐藤尚輝主将)と語った。また、「最後のファイナルリーグは内容も伴ってきたので、結果には当然満足はしてないんですけど、なんとか浮上のきっかけを掴んだかなという印象です。」と八戸監督は振り返る。やはり、指揮官、選手含め結果には満足はしていないようだ。しかし、インカレに向けた意気込みを尋ねると、「フィジカル面のトレーニングをしていき、選手と一緒に頑張っていきたいと思います。」(八戸監督)や「全日本選手権に出れなかった分、練習時間が増えると思うので前向きな気持ちで練習に励んでいきます。」と主将は語った。リーグ戦での悔しさを胸にインカレ優勝を遂げることはできるのか。今後の中大アイスホッケーに注目していきたい。
◆試合結果◆
◯中大4 (1-0、2-0、1-1)1法大●
(記事:本國大和、写真:水崎菜花)
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