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インカレ優勝の夢、ベスト8で散る―全日本大学バレーボール選手権大会準々決勝 対明大戦

11月30日 墨田区総合体育館 スタメン(サーブローテーション順) 9WS 富田将馬(文3) 18MB 梅本鈴太郎(法2) 11S  牧山祐介(商3) 17WS 都築仁(法2) 12MB 水野将司(法3) 6WS 谷口渉(法4) 1Li 柳田貴洋主将(法4) 21Li 土岐大陽(経2) 2年ぶりのインカレ優勝を目指した戦いはベスト8で終わった。準々決勝の相手は明大。今季公式戦は3戦3勝と相性のいい相手だったが、池田(明大)らの攻撃を止められず、1-3で敗れた。
▲明大の前にベスト8敗退となった 第1セット、連続失点で一時は5点差をつけられながらも、水野、梅本のブロックでじわじわと点差を詰めていく。相手の攻撃に合わせ、谷口、梅本が入れ替わるブロックフォーメーションが功を奏し、流れをつかむと19-19からピンチサーバーの須戸(経4)がエースを奪い、ついに逆転。最後は谷口の連続得点で明大を突き放した中大がセットカウント1-0と先手を取った。
▲1年間チームのエースとして活躍した谷口はこの試合でも大活躍をみせた 勢いに乗る中大は第2セットも優位に進めていく。セット中盤に連続得点で18-16とリードを奪う。突き放したい場面だったが、中大にミスが出てしまう。連続失点で18-18と追いつかれる。それでも中大がセット最終盤で富田のスパイクでブレイクし、24-22とマッチポイントを握った。しかし、明大のピンチサーバー・松本のサービスで、デュ―スにもつれてしまう。25-24の2度目のセットポイントも生かせず、逆に都築のバックアタックがネットにかかり、25-26と明大がセットポイント。一度はしのいだ中大だったが、26-27から明大にブレイクを許し、セットカウントは1-1となった。 それでも第3セットも序盤は中大が流れをつかむ。谷口が大学屈指のリベロ・小川(明大)を崩すサービスなどで連続得点を奪い、リードする。しかし、中大はミスから流れを失ってしまう。スパイクミスやサーブミスで4点差あったリードを失い、13-14と逆転を許してしまう。「点数を相手に取られ始めたときにこっちが沈んでしまった」(富田)。中大は山岸隼(法1)、中野竜(総2)を投入したが、失った流れは簡単には引き戻せない。富田、都築のサイド陣が必死のスパイクで明大を追いかけるも、明大のコンビネーションバレーの前になかなかブレイクを奪えない。セット終盤に入るとサイド陣もブロックに捕まり、20-25で第3セットを落とした。
▲劣勢の中でもチームを鼓舞し続けた柳田主将 後がない中大。しかし、流れに乗った明大の勢いは止まらなかった。第4セット、早々にレセプションを崩され3連続失点を喫すると、3-4から再び3連続失点。「自分たちが気持ちの部分で万全に臨んでてもやっぱりどっかの甘さからでるミスとか、そういうのが試合中切羽詰まった時に出るんだなと、改めて学んだというかそういうところを詰め切れてなかった」(柳田主将)。リードを広げられた中大はエース・谷口にトスを集め、応戦。するとエースの意地の得点が沈んでいたチームを奮起させる。梅本のクイックが決まると、都築も強烈なスパイクを次々に決めていく。16-17と詰め寄ると、18-19から富田がサービスエースを奪い、ついに同点に追いついた。しかし、反撃もここまで。21-22から池田にサービスエースを奪われると、続くレセプションも乱され、21-24と明大のマッチポイント。都築のブロックなどで食い下がったが、最後は明大のクイックが中大コートに突き刺さり、中大は無念のベスト8と敗退となった。 試合後のミーティングでは柳田主将が言葉に詰まる場面も。「毎年毎年4年生は日本一を取りに行くっていう目標で一年間やっているので、この全カレにかける思いっていうのはすごく大きい。やっぱり1・2年生の時は優勝して終れて、その時の気持ちを考えたら、優勝して終われるということがどれだけすばらしいことか、優勝して終わるのがどれだけ難しいかとかそういうのをすごく痛感した。ここまでやってきたことじゃ優勝に届かない。3年生以下には来年まずこの悔しさを晴らしてほしいなと思います」(柳田主将)。一年間チームのエースとして大車輪の働きを見せた谷口も「苦しい場面で我慢ができなかった。レセプションを返さないといけないというところでその気持ちが強すぎて、足が動かなかったり。そういうところが勝敗を分けたのかなと思います」と目を赤らめながら振り返った。 ◆試合結果 ●中大1-3明大○ (25ー22、26-28、20-25、23-25) 記事・写真:「中大スポーツ」新聞部