2025年4月18日 明治神宮野球場
チーム 123 456 789=RHE
中 大 100 100 000=240
亜 大 200 001 100=471
[亜]山城、井上(悠)平野(大)ー前嶋
[中]三奈木、子安、岩城、東恩納ー綱川
[本]〈中〉伊藤櫂(4回ソロ)、〈亜〉小池(6回ソロ)
◆スタメン◆
1[左]橋本 航河(文2=仙台育英)
2[中]青木 勝吾(文1=中央学院)
3[二]繁永 晟(商4=大阪桐蔭)
4[右]皆川 岳飛(経4=前橋育英)
5[三]伊藤 櫂人(文3=大阪桐蔭)
6[一]佐藤 壱聖(経3=東日本国際大学昌平)
7[指]若井勇輝(文1=桐蔭学園)
8[捕]綱川真之佑(経4=健大高崎)
9[遊]武井 仙太郎(商2=鎌倉学園)
P 三奈木亜星(商4=浦和学院)
現在3連敗中で勝利が欲しい中大は、開幕3連勝を飾り勢いに乗る亜大との第2回戦に臨んだ。試合は初回に1死満塁のチャンスから伊藤櫂の犠飛により1点を先制した。しかしその裏、先発の三奈木が2死二、三塁から小池から2点適時二塁打を浴び逆転を許した。以降は好守も連発し4失点と粘りの守備を見せたものの、得点は伊藤櫂の犠飛とソロホームランのみの2点に留まり惜敗。中大は苦しい4連敗目を喫した。
試合は初回から動いた。中大は1番橋本が中前安打で出塁すると、2番青木が犠打で送った。さらに3番繁永が四球、4番皆川が死球で出塁し、1死満塁とすると、5番伊藤櫂が犠飛を放ちあっという間に1点を先制した。
幸先の良いスタートを切った中大だったが、直後にピンチが訪れた。今季4試合目の登板となった三奈木が2番杉山(亜大)と3番芹澤(亜大)に死球で出塁を許すと、5番小池(亜大)の打席間に重盗を決められ、2死二、三塁のピンチを招いた。そして小池(亜大)から2点適時二塁打を浴び、すぐに逆転を許してしまった。しかし、三奈木はすぐに立ち直り続く2回、3回を無失点で切り抜けると、再び中大に流れが傾いた。
▲好調亜大打線を相手に粘投した三奈木
4回表に5番伊藤櫂が迷いのない鋭いスイングで放った打球は誰もが打った瞬間に確信するような同点ソロ本塁打となった。続く6番佐藤壱が安打、8番綱川が死球で出塁し、相手のミスも絡み1死一、三塁の絶好のチャンスをつくる。しかし後続がチャンスをものにすることができず、この回は結局1得点に終わってしまった。
▲同点ソロ本塁打を放ち、笑顔を見せる伊藤櫂
6回裏、ピンチを切り抜けた亜大は勢いづく。ここまで2失点の粘投を見せていた三奈木が5番小池(亜大)から左ソロ本塁打を被弾。勝ち越しを許してしまった。
続く6番山里(亜大)にも三塁打を打たれたところで三奈木は降板し子安秀弥(経2=東海大相模)にスイッチ。続く7番黒井(亜大)を右飛に仕留め、火消しに成功する。
7回裏にも試練は訪れた。先頭の8番前嶋がライトへのヒットで出塁。ここで中大は子安に代えて岩城颯空(経4=富山商業)を投入し火消しにとりかかった。しかし1番的場に二塁打を許し、1死二、三塁とすると、2番杉山のライトへの犠飛で1点を追加され2対4とされた。
打線は3回からマウンドに上がっていた井上(亜大)から、5回から8回まで僅か1安打に封じ込まれるという苦しい展開が続いた。
それでも中大は8回裏、今季はここまで最終回を任されることの多かった東恩納蒼(商2=沖縄尚学)がマウンドに上がり、亜大打線を三者凡退に料理し、最終回に望みを繋いだ。
▲最終回に望みをつなぐ投球を披露した東恩納
しかし最終回も速球派クローザーの平野(亜大)から得点することはできず、痛恨のカード連敗を喫した。
清水監督は試合後、「まだ不安とか、怖怖やっている部分がある。もっと思い切ってやっていかなきゃ」とチームの不調を分析した。また、プロ注目選手でありキャプテンでありながら不調が続く繁永に対して「キャプテンっていうのはどうしても力が入るし、ずっと繁永が引っ張ってきたチーム」と信頼を感じさせる言葉を残した。次節は好投手市川を擁する日大戦である。そのため、初戦はロースコアの重苦しい試合展開が予想される。そんな不安を吹き飛ばしチームに笑顔を取り戻すことができるとしたら、それはきっと彼のバットだろう。
◆試合結果◆
●中大 2-4 亜大○
◆お知らせ◆
次戦は4月22日(火曜日)に明治神宮野球場で行われる対日大1回戦です。
(記事:小林陽登、写真:高橋美帆、小林陽登)
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