2025年5月25日 日本武道館
中大は東京学生柔道優勝大会に出場。7名が出場する団体戦の形で争われ、勝ち越したチームが勝利となる。
2回戦から登場した中大柔道部は東大と対戦。先鋒から中大が主導権を握っていく。中井貴道(法4)が送襟絞で一本勝ちを収め、流れを作った。次鋒で1年生の森元壮琉(法1)が登場した。大学団体戦初出場となる。「大学に入って初めての公式の団体戦で、1年生として選ばれてすごくうれしかった。緊張は、全くなかった。相手が何年生だろうと本気でぶつかろうと思った」と振り返る森元は落ちついて試合に臨み、大外刈で勝利。中大は怒涛の7連勝で2回戦を難なく突破した。
▲福田宏(法3)
2回戦を順調に突破し、迎えた3回戦、対日大戦。先鋒・山口琳斗(経2)は上四方固で一本を奪われ敗戦。続く次鋒・倉持光陽(文2)も内股返と横四方固の合わせ技一本を奪われ敗戦。五将・松田擁(文1)も裏固で一本を奪われ敗戦と、3連敗スタートで、全7戦なので中堅・中井が敗れると敗戦が決まるという絶体絶命の状況。主将・中井は粘り強さを見せたが相手は崩せず引き分けとなり、何とか希望を繋ぐ。しかし三将・及川航生(文3)も引き分けとなり、残す2試合に勝ったとしても敗戦となり、ここで中大の敗戦が決まる。しかし、副将・霍本大雅(商4)は「『大学最後の試合で悔いを残さないこと』を何よりも大切にし、自分自身と向き合って臨みました。どんな状況でも応援してくださる皆さんの存在を力に変え、『勝ちにこだわる姿勢』を貫く」と、肩車で技ありを奪い意地の勝利を収める。大将・森元壮琉(法1)は隅落で一本を奪われ敗戦。最終結果1-4で日大に敗れ、中大は3回戦で姿を消した。
▲円陣をする選手たち
悔しい敗戦となったが、中大の視線はすでに6月28日、29日に行われる全日本学生柔道優勝大会に向いている。1年生ながら爪痕を残した森元は「自分が中学生の頃からずっとテレビで見て、憧れていた全日本柔道優勝大会。そこの舞台に立てることがとてもうれしい。試合ではいつもと変わらず自分の柔道、次の試合につながる柔道をできるように全力でぶつかります。そして前回3位という結果を、越すつもりで頑張ります。越します」と意気込みは十分だ。霍本も「東京都予選での敗戦は非常に悔しいものでしたが、全国大会ではさらに厳しい戦いが待っています。だからこそ、今後につながるような試合内容を意識し、一戦一戦を大切に戦っている」と先を見据える。今大会の悔しさを乗り越え、全日本学生柔道優勝大会での笑顔に期待したい。
◆大会結果◆
2回戦(○中大7ー0東大●)
3回戦(●中大1ー4日大〇)
◆お知らせ◆
次戦は6月29日に日本武道館にて行われる全日本学生柔道優勝大会です。
(記事・写真:佐伯真生、松岡明希)
公式X(@chudaisports)
Instagram(@chuspo_report)