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40年ぶりの快挙!圧倒的な強さでインカレ優勝─全日本学生ハンドボール選手権大会決勝 対大体大

2021年11月10日 山梨県・小瀬スポーツ公園体育館

大会5日目、熱戦を繰り広げてきたインカレもついに決勝戦を迎えた。ここまで4戦は全て大差で勝利してきた中大。最後の相手となったのは、準決勝で前回インカレ覇者・日体大との接戦を制し、勢いにのる大体大だ。序盤は横一線のゲームとなるも、後半から粘り強いディフェンスと速攻で圧倒し32-28で試合終了。1981年以来40年ぶりのインカレ優勝を果たし、中大ハンドボール部に新たな歴史を刻んだ。

▲優勝が決まり笑顔が溢れた

部井久アダム勇樹(法4)を筆頭に、中村翼や蔦谷大雅といった世代別代表経験者も多く在籍するなど選手層が厚い今年の中大。対する関西の強豪・大体大は、「コンビプレーが上手い」(伊禮雅太・法2)と評するように、チーム力で大舞台でも勝負強さを発揮してきた。

▲守備でも活躍した部井久。特別賞を受賞した

プレッシャーが大きい決勝戦でも、中大チームはこれまでと同様に選手たちは名前を呼ばれると思い思いのポーズを決め、中村主将を中心に円陣を組んで士気を高め合う。最高の盛り上がりの中で、勝負の60分がスタートした。開始30秒、先制を許すも中村翼が右サイドから的確に打ったシュートはゴールの中へ。その後1点を返されるも、GK宮城風太(経4)から中村主将のパスを起点にすぐに攻撃を組み立てる。インカレ初出場ながらここまで15得点の活躍を見せる伊禮や、「点も取ってくれるしディフェンス2枚目としてもバンバン守ってくれる」と実方監督も評価する泉本心(法1)のシュート、そして中村翼の正確な7メートルスローで順調に点を積み重ねていく。一方の大体大もディフェンスで応戦。速攻が決まらず開始10分まで6ー7と拮抗する戦いが続いたが、12分に中村翼のパスに合わせた青雅俊(文3)が飛び込んでシュート。さらに宮城の好セーブから素早く攻撃に切り替わり、久保寺や蔦谷大雅(法3)の速攻が決まると、本来の中大らしいプレーが現れる。3連続得点で12-9となったところでは相手がタイムアウトを要求。前半残り10分の主導権は完全に中大のものとなる。24分にはインカレ前に故障していた髙橋宗汰(商4)が投入されると2連続で速攻を決める。さらに、大体大のエース藤田の速攻に対しては宮城がセーブを連発。リードを広げ前半を17-13で折り返した。

▲正確なシュートで得点を稼ぐ中村翼。優秀選手に選出された

全国制覇まであと30分。4点差で迎えた後半は30秒に中村主将の一打で先制すると、伊禮の強烈なロングシュートが続き、早くも中大ペースとなる。蔦谷や泉本がキーパーのスペースを突くシュートを決めると大きくガッツポーズ。あっという間に7点差までリードを広げた。しかし「離そうとしても追いついてくる」(宮城)大体大。勝負は終わっていなかった。再び27-23まで詰められたところで、実方監督は今試合初のタイムアウトを要求。苦しい流れにも指揮官は「前半の点差と大して変わらない状態だから焦るな」と話し、対する選手達も「気持ちは舞い上がることなく自分のやることを確認した」(蔦谷)と落ち着いていたという。終了まで10分、3点差まで迫られたチームを救ったのは、監督も「本当に成長している」と評価する伊禮だ。リーグ戦から攻守ともに着実に力をつけ、得意のロングシュートで部井久の役割を補強してきた。そんな伊禮が2連続得点を決めると、今度は1年間チームを支えてきた4年生がプレーで見せる。宮城が一対一を止めると、28分には中村翼、終了30秒前には中村主将のシュートで4点差とし、勝利は確実に。終了の合図が鳴った瞬間、全員が4年生のもとへ駆け出し喜びを爆発させた。

▲優勝が決まった瞬間、天を仰ぐ選手たち

リーグ戦優勝、そしてインカレでの優勝とこれ以上ない形で幕を下ろした今シーズン。優勝校と目されてきたことに「裏切らないようにっていうプレッシャーはみんなどこかであったと思う。優勝できて本当に良かった」(久保寺)と喜びもひとしおだ。さらにこの大会で優勝したことにより、12月に開催される日本選手権の出場権も獲得。集大成としてきたインカレ後も日本一のチームが続くことに、4年間チームの守護神を務めてきた宮城は「学生最後にまた出る機会をもらえた」と語った。

▲試合後歓喜する選手たち

試合結果◆

○中大32(17ー13、15ー15)28大体大●

 

◆大会結果◆

①中大

②大体大

③日体大、筑波大

 

個人表彰◆

優秀選手賞 

中村仁宣主将、中村翼、蔦谷大雅

特別賞

部井久アダム勇樹

優秀監督賞

実方智監督

 

コメント◆

中村主将

「緊張しました。昨日ミーティングで話したとおりにやれば問題ない相手だと思っていたんですけど、決勝っていう舞台なので何が起こるか分からないので。(日本選手権)は本当に最後になるので楽しめたらいいなと思ってます」

蔦谷大雅

「大体大は大阪出身なら行くと思われてるんですけど、こっち来たからには負けられない試合だった。最後の方は(伊禮)雅太が半分くらいミドルを決めてくれて残り5分は楽しんで勝とうと思っていました。優勝した瞬間はすごい気持ちよかったです」

久保寺步夢

「最初はみんな緊張してたと思うんですけど徐々に中大らしさが出てきて結果につながったんだと思います。この試合は自分のベストのパフォーマンスを出せたと思う。来年の新チームでは自分達が引っ張っていけるように頑張っていきたいです」

 

◆お知らせ

後日、4年生コメント集を掲載予定です。ぜひご覧ください

 

(記事:河辺希乃佳、写真:松岡愛莉)