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岡田5000m中大新!七枝標準突破で「めちゃめちゃ楽しかった」/関カレに向け「今年は主力をしっかり出す」と藤原監督─ゴールデンゲームズinのべおか

2026年5月4日 宮崎県・西階総合運動公園陸上競技場

南国宮崎で毎年行われるゴールデンゲームズ。6月の日本選手権に向けて、参加標準記録13分35秒をターゲットに多くの選手が5000mレースに出場した。中大からは、F組にルーキーの德山博貴(法1)・松尾翼(文1)、E組に門間蒼大(法1)、D組に佐藤蓮(法4)・簡子傑(文1)、B組に岡田開成(法3)・栗村凌(法1)、A組に七枝直(法3)・並川颯太(法3)・濵口大和(法2)・三宅悠斗(文2)がエントリー。岡田が5000m中大記録を19年ぶりに更新したほか、七枝が新たに日本選手権標準を突破する好走を見せた。


F組には德山と松尾の新入生2人がエントリー。松尾は「13分台を狙っていたので積極的にペースメーカーに着いた」と、序盤から先頭集団でレースを進めた。しかし、2000m以降着いていくことができず「力不足を感じるレースだった」と14分39秒14でフィニッシュ。関カレに向けては「1500mで入賞する」という目標を口にした。

▲集団の中で粘る松尾

德山は後方からレースを展開。終盤必死に食らいつくも「記録だけを目指して走ってしまい勝負に徹することができなかった」と全体19着のタイムは14分19秒54でレースを終えた。自己ベスト更新となったものの「大学陸上の厳しさを思い知らされた」と悔しさをにじませた。自身の武器について「勝ち切る力」と話す德山は、関東インカレの目標について「格上の選手に挑んで入賞したい」と語った。

▲ラストスパートを見せた德山

 

同じく1年生でE組を走った門間は、2000m付近で集団から離れると以降は苦しい走りとなった。目標タイムとして「13分台」を掲げていたものの、最終的には14分15秒38でフィニッシュ。1年生について藤原監督は「今が1番疲れている時期」としたうえで、「まだ大学の練習に慣れていない、強度についていけていないということが明確になった」と総括した。

▲終盤苦しい展開となった門間

 

D組には簡と佐藤の2名が出走。佐藤は「上手いペースメーカーの人が多いので、前でいこうと思った」と積極的にレースを展開。途中集団から離れたが、終盤には持ち前のスパートを見せる場面も見られた。前回出場した金栗記念では13分57秒35と悔しい結果に終わり、「気持ちの面で整理がついていない」部分もあったと明かした佐藤。加えて「10日前に体調を崩して、そこからの立て直しになった」と決して良い状態ではない中で13分53秒20を記録した。レース後「体の状態的にはチャレンジして上手くまとめられた」と振り返り、「関カレでは入賞目指して、5000mのタイムは新潟県記録を目指して頑張りたい」と話した。

▲ラストイヤーを迎えた佐藤

 

簡は、積極的に先頭集団に食らいついたが「3000m以降から乳酸が貯まり失速してしまった」と終盤は苦しい走りとなった。U20アジア選手権の台湾代表に選ばれたことについて「まずは足りないところを強化して、国に貢献できる走りを頑張りたい」と話した。

▲13分台をマークした簡

 

B組を走った栗村は、「13分20秒を目標に走った」と中大記録やU20日本記録を超えるペースでレースを展開した。先頭からはやや遅れたものの、「結果はほぼ狙い通りのレースができた」と13分21秒99で自己ベストを大きく更新。一方で「先頭と勝負をすることはできなかった」と悔しさも明かし、「U20アジア選手権では優勝できるように質の高い練習を継続したい」と話した。藤原監督は「栗村はちょっと別格で、彼の場合はチャレンジがだいぶ違った」とレースを評価した。

▲U20日本記録をマークした栗村

 

岡田は「13分20秒前後を目標にした」と序盤から先頭集団でレースを進めた。途中、トップに躍り出た場面は「すごく自信になった」と話し、以降もペースを落とすことなく13分19秒44でフィニッシュ。19年間破られることのなかった5000m中大記録を更新した。今後の目標については「インカレもあるんですけど、1番大きい日本選手権で勝ち切れるように頑張りたい」と口にした。今シーズン中大の新たなエースとしても期待されている岡田。「エースと言っていただいてますけど、それに関係なく自分がチームを引っ張っていかないといけないと思うので、周りに勝手にエースと呼んでもらえるような結果を残していきたい」と力強い決意を明かした。

▲中大記録を更新した岡田

 

最終A組には4月の日体大記録会に出場した七枝、並川、三宅に加えて濵口が出走した。チームトップでゴールした三宅は、「日体大記録会で標準を切ってちょっと満足はしていたが、GGNでもう1回記録を出すと切り替えた」と今回のレースは13分20秒台を目標に臨んだ。レースでは、先頭集団を走る溜池一太(SGホールディングス・令8卒)らに積極的に食らいつき、全体4着となる13分28秒66で自己ベストを再び更新した。日本選手権に向けては「13分27秒あたりを出したらジャイアントキリングもあると思うので決勝目指して頑張りたい」と話した。また「(日本選手権以降は)駅伝三冠・箱根の優勝。これだけを目指して頑張っていきたい」と口にした。

▲並走する並川、三宅、溜池

 

続いて七枝は「ラスト400mまではタイムも気にせず順位だけ目指していこうと思った」と先頭集団の後方からレースを進めた。「先日の日体から調子が悪く、(レース前)結構不安でマイナスになっていた」と明かしたものの、最終的には日本選手権標準を上回る13分30秒35を記録した。「最初の1000mくらいからずっときつかった」と苦しい中でも粘り続け、「耐えて耐えて耐えて、最後日本選手権出られるってなった時には解放感でめちゃくちゃ楽しかったですね」とレース後には笑顔も見せた。一方で、日本選手権に向けては「岡田は13分19秒で走ったりとか、まだまだその中で僕が主役って言われるには程遠いので、まず追いつけるように。そうすれば決勝にも残れると思うので、今後もぶらさず追いかけていきます」と話した。

▲ガッツポーズを見せた七枝

 

濵口も日本選手権標準の13分35秒をターゲットに臨んだが、中盤から終盤にかけてペースを上げることができず「悔しい結果だった」と13分50秒29でフィニッシュ。今後のレースについては「関東インカレの5000mに出場する予定」だとした。

▲悔しいレースとなった濵口

 

並川は、先日の日体に続いて標準突破を目指したが「前回と同じようなレースになってしまい、非常に不本意だった」と13分58秒23でフィニッシュ。「同じ練習をしている人たちがうまく走れている中、自分だけが走れていない状況が続いている」と苦しい胸中を明かした。今後については「少し気持ちを整理して取り組んでいきたい」と話した。

▲終始苦しい展開となった並川

 

溜池や吉中祐太(安川電機・令8卒)、山平怜生(MABP・令7卒)などOBも多く出走していたA組。レース前の招集では談笑やアップを共にする場面も見られた。七枝は「どこで走っても中大の人がいて、安心感というかみんながいるから自分も頑張ろうと思えるのは結構あった」と話し、三宅も「吉中さんはずっと会ってなかったので2人(溜池・吉中)と走れたのは嬉しかった」と中大勢の絆も垣間見えた。

 

◆大会結果◆

F組

德山博貴(法1) 14分19秒54 PB

松尾翼(文1) 14分39秒14

E組

門間蒼大(法1) 14分15秒38

D組

佐藤蓮(法4) 13分53秒20

簡子傑(文1) 13分56秒12

B組

岡田開成(法3) 13分19秒44 PB・中大新

栗村凌(法1) 13分21秒99 PB・U20日本新

A組

三宅悠斗(文2) 13分28秒66 PB

七枝直(法3) 13分30秒35 PB

濵口大和(法2) 13分50秒29

並川颯太(法3) 13分58秒23

 

◆藤原正和監督◆
──今日のレースの総括
「そうですね、1年生に関しては、今が1番疲れてる時期で、やっとね、学校にも慣れ始めて、疲れがある中でどれだけチャレンジできるかっていうところでやったんですけども、栗村はね、ちょっと別格で。彼の場合はちょっとまたチャレンジがだいぶ違いましたけれども、なかなか簡も含めてちょっと苦しい走りだったかなと。まだ大学の練習に慣れていない、強度にまだついていけてないっていうとところが明確にはなったと思うので、引き続き練習の継続とケアのところ、しっかりやっていってもらいたいなという風に思ってます。
今年は特にジョグの質を非常に上げてるので、ちょっとそこで追いついてないのかなという風に思いますので頑張らせたいなと思ってます。基本的にはA組だとかB組で走った子たち、あとD組は日本選手権標準のチャレンジっていうとこだったんですけども、結果、岡田はね、ちょっとまた別ですけど、七枝が来てくれてというとこで、まあ並川がちょっと届かなかったのとサトレン(佐藤蓮)ですね。この3人(濵口・サトレン・並川)が届かなかったのがちょっとこう、今日は悔しい結果だなと。とはいえ、やっぱりここで(標準タイムを)切れてないってことは、それも実力だと思うので、ちょっとまた目先を変えて、目標を再設定して強化にあたっていきたいなと思ってます。
いずれにしろ、日本選手権に出る選手はそこに集中してもらいたいですし、3週間後には関東インカレありますので、まずはここでしっかりと短長と大量得点できるようにですね。特に長距離は今年しっかり主力を出すぞって話をしてますので、主力を注いで戦っていきたいなと。特にトラックでは早稲田さんは非常に勢いありますから、負けないように我々も戦っていきたいなと、そう思ってます」

──昨年は日本選手権に10人出すという目標だったがそれは今年も変わらず?
「そうですね。10人に設定してますけども、現状5000だと、本間と藤田、三宅、佐藤大、岡田、七枝、栗村の7人と柴田の3障、これで8人ということで2人足りていない状況になるので、濵口をどうするかを含めて、彼の彼の今後の強化の方向性もやっぱり決めていかないと行けないので、その辺りを含めて、10人に届いていないのは悔しいですけど出る子はしっかり戦わせたいなと」

──ゴールデンウィーク合宿も並行して実施しているがチームが合流してからの方針など
「そうですね。今年は練習は1本化してますので、基本的に全体の練習で強化を図っていくというところは変わらずにやっていくのと、非常にいろんな練習の質と量を上げてますので、なかなかちょっと今血液状態が良くないということで、ちょっと寮の食事も改善してくれということは学校に言ってるんですけども、なかなかそこが追いついてないような状況で、僕らもちょっと苦しいところではあるんですけれども、とにかく強化の軸は変えないように、食事の面はやっぱり学校にもうちょっと頑張ってもらわなきゃいけないので、そこはしっかりと訴えていきたいなと思ってます」

 

(記事・写真:酒井奏斗)

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